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「IwaiCosmo Weekly Letter」

2026年7月27日

日本株~主要企業決算で売り一巡の可能性も~

岩井コスモ証券投資調査部 岩井コスモ証券投資調査部

  • ■日本株~主要企業決算で売り一巡の可能性も~
    ■予想レンジ(7/27〜7/31) 日経平均株価 64,000円~67,000円

    先週の日経平均株価は470円高と3週ぶりに反発。前週末にかけての急落で半導体関連の調整一巡感が一旦は浮上、瞬間67500円台まで急速に値を戻しながらも週末に再失速しました。中東警戒を背景とした原油高、金利上昇が重荷となるなか、米決算発表を通じて改めてAI分野の過剰投資懸念も再燃、日本のハイテク株でも戻り待ちの売りが再度拡大する展開となりました。

    一方で、週央には配当フォーカス100指数、東証バリュー指数が史上最高値を更新するなど、高利回り株等の相対優位はより強まる方向です。例年の季節性(9月配当意識)、利上げ観測、業績期待等の前向きな要因が背景と見られ、物色姿勢の強さ・幅広さにも繋がっている感触です。国内の景気堅調も支えに今後本格化する企業決算への期待も保たれるなか、下値は限られると考えます。

    今週は日米で主要企業決算が本格化、市場コンセンサスの動向や先行してアナウンスのあった個別情報等から、例年修正が少ない1Q決算においても上方修正が優勢となる可能性がありそうです。日米金融政策決定会合はともに政策変更なしと見られるものの、今後の利上げ早期化等に若干の警戒感も孕みます。原油価格が落ち着きを取り戻せば、更なる下押し要因とはならないと見ます。

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    ■日本株 厳選5銘柄(半導体部材・製造装置)

    ・レゾナック(4004)
    半導体部材で圧倒的シェア(特に後工程)。石化スピンオフで半導体材料企業へ

    ・JX金属(5016)
    半導体の配線用部材(ターゲット材)で圧倒的シェア、DC関連でも脚光

    ・KOKUSAI (6525)
    半導体製造装置(成膜)。NANDなどメモリ向け強み。AI推論分野の成長取り込みへ

    ・ソシオネクスト(6526)
    半導体設計・開発大手。英アームと協業も発表。為替慎重で大幅上振れ期待

    ・村田製(6981)
    積層セラミックコンデンサ(MLCC)で世界首位。AIサーバー向けに需要急増

    注)上記、個別銘柄コメントのA、B+などの表記は当社アナリストの投資判断、目標株価を示します。詳細はアナリストレポートをご参照ください。






    ■ドル円~中東睨みで日米金融イベントへの反応窺う~
    ■予想レンジ(7/27〜7/31) ドル円相場 1㌦=160.0円~165.0円

    先週は、円売り・ドル買いに傾きやすい地合いを辿りました。米国とイランの対立が激化するとの警戒が広がり、「有事のドル買い」が膨らむ一方、原油相場の上昇は貿易収支の悪化懸念を通じて円売りを後押しする方向に作用したことが背景です。週末には一時163.99円と、1986年11月以来39年8ヵ月ぶりの円安・ドル高水準を付ける場面がありました。

    「骨太の方針」が閣議決定され、高市政権の積極財政に伴う将来のインフレ懸念が円売りを誘っている面もあると思われます。「日銀は利上げペース加速に柔軟姿勢」との観測報道が伝わりましたが、日銀の政策が後手に回るビハインド・ザ・カーブへの警戒は払拭しきれず、反応は限定的なものに留まりました。

    今週は、中東情勢をにらみつつ、日米の金融政策会合への反応を窺うことになりそうです。両国ともに政策金利の据え置きが見込まれていますが、年内利上げの可能性が取り沙汰されているだけに、ウォーシュ・植田両氏の会見への関心は否が応でも高まらざるを得ず、円買い介入への警戒なども絡んで神経質な展開を辿る見通しです。

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    ■主な注目イベント

    ◇27日(月)
    企業向けサービス価格指数(8:50)、決算=キヤノン、中国工業企業利益(10:30)、シンガポール金融政策、
    4月独Ifo企業景況感指数、6月米耐久財受注(21:30)、米2年国債、米5年国債入札

    ◇28日(火)
    消費者物価のコア指標(14:00)、決算=ヒューリック、シマノ、さくら、キーエンス、スクリン、日本取引所、タイ休場
    5月S&Pコタリティケースシラー住宅価格指数(22:00)、7月米消費者信頼感指数(23:00)、米7年債入札

    ◇29日(水)
    7月月例経済報告、決算=コマツ、日立、ソシオネクス、NEC、アドテスト、野村、アイザワ証G、東電HD、
    東証グロース上場=アイグリッド 東証スタンダード上場=ビーエイブル、タイ休場、
    米FOMC結果発表(3:00)、ウォーシュ議長記者会見(3:30)、海外決算=SK、マイクロソフト、メタ 

    ◇30日(木)
    対外対内証券売買契約、決算=JT、NRI、武田、OLC、富士電、富士通、パナ、京セラ、東エレク、みずほ、
    4-6月期ユーロ圏域内総生産(速報値)、6月ユーロ圏失業率、英政策金利を発表、米新規失業保険件数、
    4-6月期米GDP速報値(21:30)6月米PCE、海外決算=サムスン電子、アップル、アマゾン

    ◇31日(金)
    6月失業率、有効求人倍率、7月都区部CPI(8:30)、6月鉱工業生産速(8:50)、6月住宅着工、
    日銀金融政策決定会合結果、植田総裁会見(15:30)、決算=ルネサス、住友電、三菱電、ソニーG、
    TDK、デンソー、ファナック、村田製、HOYA、豊田通商、住友商、あおぞら、りそな、三井住友、東海東京、
    JR東日本、JR東海、東京メトロ、関西電、キオクシア 7月中国PMI、7月ユーロ圏CPI速報値

    (注)時間は日本時間






    ■米国株〜AI懸念の調整経て、好決算を背景に押し目買い優勢か〜
    ■予想レンジ(7/27~7/31) NYダウ 51,000ドル~54,500ドル

    前週の米主要株価指数の週間騰落率は、ダウ平均が-0.4%、S&P500が-0.6%、ナスダック総合が-2.1%、フィラデルフィア半導体指数(SOX)が+1.2%となりました。週前半は、本格化する主要企業の決算への期待感から一部の銘柄には買い戻しが入り底堅くスタートしましたが、週半ば以降は、アルファベットやテスラなどの決算発表をきっかけにAI投資増加に対する不安が高まり、これまで相場全体を牽引してきたハイテク関連銘柄を中心に売りに押されました。週末にかけてもテクノロジーセクターの投資心理がやや冷やされ、相場全体へ売りが波及しました。一方で、半導体株の一部には前向きなニュースや見直し買いが入り、ナスダックが下落する中でもSOX指数はプラス圏を維持するなど、セクター間で明暗が分かれる軟調な展開で週を終えました。

    今週は、4-6月期の企業決算発表が佳境を迎え、各企業の業績動向が相場の行方を大きく左右する展開となりそうです。S&P500構成企業の2026年第2四半期は、前年同期比+38.8%の大幅な増益が予想(LSEG調べ)されており、堅調な見通しが相場の強力な下支えとなるでしょう。経済指標では、27日の6月耐久財受注をはじめ、28日の7月コンファレンスボード消費者信頼感、30日の第2四半期GDP(速報値)や6月PCE価格指数など、米国の底堅い景況感とインフレ動向を確認する指標発表が続きます。また、29日にはFOMCの結果発表が予定されていますが、市場では政策金利の据え置き予想が織り込まれています。個別決算では、28日のコカ・コーラやボーイング、UPSを皮切りに、29日にはマイクロソフトやメタ・プラットフォームズ、クアルコム、30日にアップルやアマゾンなどの主要発表が控えています。前週はハイテク株の調整が目立ちましたが、強力なファンダメンタルズを背景に下値では押し目買いが入りやすいと想定され、各社の堅調な業績見通しを手掛かりに、相場は徐々に落ち着きを取り戻し、底堅く推移することが期待されます。

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    ■外国株・週間注目銘柄

    ・ゴールドマン・サックス(GS)
    本格的な資金調達の場に変容する資本市場での立役者として注目

    ・マイクロン・テクノロジー(MU)
    DRAM製造大手、AI用のHBM需要拡大で収益大幅改善

    ・ASMLホールディングADR(ASML)
    欧州時価総額最大の半導体露光装置メーカー