はじめての方へ
お知らせ
キャンペーン
プログラム
手数料
セキュリティ
お取引について
25歳以下 手数料無料
商品一覧
国内株式
∟新規公開株等
外国株式
先物・オプション取引
∟口座開設の方法
信用取引
∟[スタンダートコース専用]信用デイトレの手数料・金利/貸株料0円
投資信託・積立
債券
FX
CFD
お任せ資産運用 ゴールナビ
NISA
市況解説
マーケットの最前線
Weekly Letter
Market Topics
公式YouTubeチャンネル
日本株 投資情報
米国株 投資情報
チャート道場
取引ツール・サービス一覧
PCウェブ版
PCインストール版「トレーダーNEXT」
コスモ・ネットレ アプリ
電子交付サービス
メール配信サービス
株価お知らせメール
アナリスト銘柄情報・市場ニュースレポート
画面共有サポート
ご挨拶
会社情報
採用情報
コーポレートサイト
岩井コスモホールディングス
岩井コスモビジネスサービス
リスク・手数料等説明ページ
日本証券業協会
一般社団法人金融先物取引業協会
一般社団法人資産運用業協会
証券・金融商品あっせん相談センター
証券取引等 監視委員会 情報受付窓口
サイトポリシー
リスクなど
お客様本位の業務運営に関する原則
勧誘方針
最良執行方針
個人情報保護方針
利益相反管理方針
反社会勢力に対する基本方針
システム障害発生時の対応方針
2026年9月28日
ファンドマネージャー 石原 順
米住宅ローン金利が7%超える中、バークシャーが3億ドルを投じてレナー株を買い増し
米国の住宅ローン金利が上昇している。24日の日本経済新聞の記事「米住宅ローン金利が7%台、2年ぶり高水準 建設株に逆風」によると、米抵当銀行協会(MBA)が発表した9月第3週(9月18日までの1週間)の30年固定金利は平均で7.12%だった。2024年5月以来、約2年ぶりの高水準だ。
全米住宅建設業協会(NAHB)が公表する建設業者の景況感指数は9月に32と好不況の節目である50を大幅に下回ったという。人件費の高止まりのほか、関税や中東情勢を背景としたコスト高で住宅が値上がりし、消費者は購入を手控えていると指摘している。米連邦準備理事会(FRB)は追加の利上げを示唆しており、住宅市場への逆風は続きそうだと記事は指摘している。
株式市場では住宅建設大手のDRホートン株(DHI)やレナー株(LEN)などの動きは低調だ。年初来でS&P500指数が13%上昇しているのに対し、DRホートンは約2%下落、レナーは年初の水準を2割下回っており、相場全体からアンダーパフォームしている。
●DRホートン(オレンジ)、レナー(青)、S&P500指数(紺)の年初来の推移出所:グーグル・ファイナンス
住宅建設業界のセンチメントが弱い中、米投資会社大手のバークシャー・ハサウェイ(BRKB)がレナー株を買い増し、持ち分比率を10.9%まで引き上げたことが分かった。米証券取引委員会(SEC)に提出された届出書類によると、9月17日から21日の3営業日で2億1240万ドル相当、23日から25日の3営業日で1億3640万ドル相当のレナー株を買い増した。先週金曜日(25日)時点での保有株式数は2590万株、評価額にして約21億ドルとなる。
●バークシャーによるレナー株の保有(クラスA・B合計)
出所:CNBC
●バークシャー・ハザウェイの2026年6月末時点の保有銘柄と2026年3月末時点の保有銘柄(緑:新規取得 オレンジ:全売却)
出所:フォーム13Fより筆者作成
6月30日時点で保有していた1340万株から93%の増加となる。バークシャーが米国第2位の住宅建設会社であるレナーへの出資比率をほぼ倍増させたことは、低迷する米国住宅市場に対する長期的な回復への賭けと言えるだろう。
住宅バリューチェーン全体へと拡大するバークシャーの存在感
バークシャーによる買い増しはレナーが16日に2026年第3四半期決算を発表した翌日から実施された。業績発表には厳しい住宅業界の現状が顕著に表れていた。売上高は前年同期比8.6%減の80.5億ドル、純利益は2.84億ドルと一年前(5.91億ドル)のほぼ半分に落ち込んだ。新規受注は前年同期比約9%減、引き渡し戸数は3%減だった。住宅販売の粗利益率は前年同期の17.5%から15.8%に低下した。
●レナーの売上高と純利益の推移
出所:決算資料より筆者作成
●レナー(日足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
出所:トレーディングビュー・石原順インディケーター
●レナー(週足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
●レナー(月足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
レナーのエグゼクティブチェアマン兼CEO(最高経営責任者)のスチュアート・ミラー氏は、決算説明会において、前回より事業環境はさらに悪化したと発言、30年固定住宅ローン金利の水準が高止まりしていることが「可処分所得を圧迫し、購入資格のある買い手の範囲を狭めている」と語った。
潜在的な買い手は資金調達コストの上昇により住宅購入を先送りし、購入資格のある買い手層が縮小し続けている。加えて、デベロッパーは販売を維持するために価格割引や金利補助の拡大を余儀なくされている。レナーは顧客の実質的な住宅ローン金利を約7%から一時的に5.5%まで引き下げており、その差額を負担している。こうした販売促進策は販売数量を維持する一方で、利益率を直接的に圧迫しており、これが同社の利益が減少する要因となっている。
バークシャーは6月、米住宅建設大手テイラー・モリソン・ホームを約1兆円で買収した。グレッグ・アベルCEOは今月2日のCNBCとのインタビューで、米国の住宅建設業界に「すぐに回復する兆しは見られない」としながらも、アメリカンドリームは今後も存在し続けるため、テイラー・モリソンは5年から10年後には「非常に強力な資産」になると予想していると述べた。
バークシャーの傘下には、2003年に買収したクレイトン・ホームズ、世界最大規模の床材メーカーのショー・インダストリーズ、屋根材メーカーであるジョンズ・マンビル、高級塗料ブランドのベンジャミン・ムーアなどがある。バークシャーの住宅関連投資は素材・製造段階から住宅バリューチェーン全体へと拡大している。バークシャーは住宅建設市場で既にかなりの存在感を確立しており、今回のレナー株の買い増しはその戦略の延長線上にある。
バークシャーはレナーの全株式を買収することも考えているかもしれない。レナーの時価総額は約200億ドルで、バークシャーには十分なキャッシュが備わっている。現金や米短期国債を合わせた広義の手元キャッシュは6月末時点で約3600億ドルを超える。この額はモルガン・スタンレー(MS)やゴールドマンサックス(GS)といった大手金融機関の時価総額を上回る水準だ。
●バークシャー・ハサウェイは3600億ドルを超える手元キャッシュを持っている
出所:各種データより筆者作成(赤のラインはNYダウ)
住宅ローン金利が7%を超える中、米不動産市場の回復ペースには大きな不確実性が残る。バークシャーによるレナー株の平均取得コストは1株当たり107ドル近辺と推定され、この典型的なバリュー投資でさえ、短期的には含み損を抱える可能性がある。バークシャーは現在の株価には悲観的な見方が十分に織り込まれており、住宅建設業界のサイクルの底はいつか必ず訪れると考えているようだ。ただ、その時期を正確に言い当てられる者はいない。
メガトレンドフォローVer2.0の売買シグナル(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
●日経平均CFD(日足)
●NYダウCFD(日足)
●S&P500CFD(日足)
●ナスダック100CFD(日足)
●ドル/円(日足)
●NY原油CFD(日足)
●ゴールドCFD(日足)
日々の相場動向については、
ブログ『石原順の日々の泡』
を参照されたい。
石原順 プロフィール1987年より株式・債券・CB・ワラント等の金融商品のディーリング業務に従事、1994年よりファンド・オブ・ファンズのスキームで海外のヘッジファンドの運用に携わる。為替市場のトレンドの美しさに魅了され、日本において為替取引がまだヘッジ取引しか認められなかった時代からシカゴのIMM通貨先物市場に参入し活躍する。相場の周期および変動率を利用した独自のトレンド分析や海外情報ネットワークには定評がある。現在は数社の海外ファンドの運用を担当する現役ファンドマネージャーとして活躍中。