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2025年5月12日
石原 順
なぜ、アマゾンは米半導体AMDの株式を取得したのか?
アマゾン(AMZN)が5月6日にSEC(米証券取引委員会)に提出した「フォーム13F」によると、2025年1-3月期に新たに米半導体大手AMD(AMD)の株式を取得していたことがわかった。株数にして82万2234株、評価額は約8447万ドルで、アマゾンが保有する上場株式ポートフォリオ全体の3.5%程度に相当する。
アマゾンが2025年3月末時点で保有する上場株式出所:フォーム13Fより筆者作成
アマゾン(日足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
出所:トレーディングビュー・石原順インディケーター
アマゾン(週足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
米国で1億ドル以上を運用する機関投資家等は四半期ごとにSECにフォーム13Fという報告書を提出し、保有銘柄を開示することが義務付けられている。米国の株式市場に上場する銘柄が対象であることから報告内容はその投資家のポートフォリオ全体を表すものではない。また、3月末時点からデータが公開されるまで1ヶ月半ほどの期間があるため、最新の保有状況を表すものではない。
調査会社のシナジー・リサーチ・グループのデータによると、2024年第4四半期末時点の世界のクラウド・インフラ・サービスの売上高は910億ドルと前年同期に比べて22%増加した。市場シェアのトップはアマゾンのAWSで30%、マイクロソフトのAzureは21%、次いでグーグルCloudが12%だった。
シナジー・リサーチは「市場の逆風が弱まったとはいえ、この成長率上昇の主な要因はAIであることは間違いない。新しい機能が需要の増加につながり、それが収益の増加要因となり、基盤技術へのさらなる投資を可能にする」として、投資と成長が好スパイラルに入っていることを指摘している。
2024年12月末時点のクラウド市場における各社のシェア
出所:シナジー・リサーチ・グループのデータから筆者作成
AMDは2018年にクラウド・サーバー向けの半導体でAWS とパートナーシップを結んだ。当時の報道によると、AMDの半導体を使用することでAWSはコンピューティングのコストを10%低減できるとのことだった。以来7年が経過し、AI(人工知能)の時代に突入し、AI向け最先端チップの争奪戦が起きている。
アマゾンは上場前から投資をしていたEV(電気自動車)のリヴィアン・オートモーティブ(RIVN)や航空貨物輸送および関連サービスを手がけるエア・トランスポート・サービシズ・グループ(ATSG)など、自社のビジネスに関連した企業の株式を戦略的に保有している。半導体の開発、設計を手がけるマーベルテクノロジーズ(MRVL)やアステラ・ラブズ(ALAB)も少額だが保有している。今回のAMDの保有も自社のビジネスに関連した戦略投資の一環であると言えるだろう。
関税に関する不確実性と輸出規制の逆風を受けているのは事実
AMDは6日、2025年1-3月(第1四半期)の売上高が前年同期比36%増の74億3800万ドルだったと発表した。市場予想の71億2000万ドルを上回った。純利益は7億900万ドルと約6倍に拡大した。生成AIのデータ処理向け半導体であるGPU(画像処理半導体)やパソコン向け等に使われるCPU(中央処理装置)の販売が増えたことが業績を押し上げた。
AMDのリサ・スー会長兼CEO(最高経営責任者)は決算発表資料において、コア事業の好調とデータセンター及びAIの拡大にけん引され4四半期連続で前期比プラス成長を達成、2025年は素晴らしいスタートを切ることができたと語った。関税に関する不確実性があり、輸出規制の逆風を受けているのも事実であるが、AMDの強力な製品群がもたらす追い風によって相殺できると
また、近く発売する予定の新製品が2025年後半の業績押上の要因になるとの期待を示した。AI向け半導体市場では先行する米エヌビディア(NVDA)との競争という課題に直面しているが、スー氏はAI分野では引き続き強さを維持していると思う。AI向けのインフラ投資が継続しているため、年後半には力強い成長を期待していると述べた。
AMD(日足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
AMD(週足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
AMDの売上高と純損益の推移
出所:決算資料より筆者作成
台湾の市場調査会社トレンドフォースの予測によると、2024年のサーバー業界全体の市場規模は3060億ドルになると推定されている。このうち、特にAIサーバーに関連するセクターの市場価値は約2050億ドルと、標準的なサーバーに関連する業界価値と比較してより力強い成長を示している。2025年を展望すると、業界全体は4000億ドルの規模に達すると予想されている。うち、AIサーバーセグメントの価値は、持続的な高い需要とアプリケーション・サービス・プロバイダーの投資により、2980億ドルに拡大するとされている。AIサーバーは業界全体の70%以上を占めると予測されている。
AIサーバーの出荷台数(2022~2026年) 出所:トレンドフォースのデータより筆者作成
トレンドフォースによると、大手のクラウド・プロバイダーは自社設計の半導体開発への投資を増やしているということだ。
自社製AIチップの出荷量については、AWSの前年比成長率が最も高く、2025年に関しては自社製AIチップの出荷量で前年比70%以上の伸び率を記録すると予測されている。アマゾンによるAMDの株式取得の狙いは自社製AI チップの高い成長率見通しからも伺うことができる。
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日々の相場動向については、
ブログ『石原順の日々の泡』
を参照されたい。