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2025年12月 1日
ファンドマネージャー 石原 順
バフェット・マンガー時代から変わらない「現金は戦略的な資産である」というバークシャーの哲学
投資会社バークシャー・ハザウェイ(BRKB)のCEO(最高経営責任者)としては最後となるウォーレン・バフェット氏の株主への手紙(書簡)が先月10日公開された。バフェットはバークシャーの年次報告書でレターを書くことも、株主総会で延々と話すこともなくなるとして、年末にはグレッグ・アベル氏CEOに就任すると述べた。アベルについては優れた経営者であり、疲れを知らない働き者で誠実なコミュニケーション能力の持ち主だと讃えた。そして、彼の故郷、バークシャーの本拠地のあるオマハや、彼の家族や長年のビジネスパートナーであったチャーリー・マンガー、また、交流があった人々の思い出を綴っている。マンガーについては60年以上にわたり自分に多大な影響を与え、これ以上ない教師であり、守ってくれる「兄貴分」だったと述べている。お互いに意見の相違はあったが、口論になったことは一度もないと。
マンガーが亡くなったのは2年前、100歳の誕生日まで数週間という時期だった。ウォール・ストリート・ジャーナルの11月26日の記事「The Untold Story of Charlie Munger's Final Years(チャーリー・マンガー最期の日々、その知られざる物語)」に微笑ましいエピソードが記されていた。【バフェットとマンガーは1〜2週間ごとに話していた。バフェットはネブラスカ州オマハ、マンガーはロサンゼルス在住で、2人とも聴力に問題があり、意思疎通は困難を極めた。孫の妻ホイットニー・ジャクソンは「2人は叫び合っていた」と語る。「おそらく内密な話のつもりだったのでしょうが、半径1マイル以内の人には聞こえていました】
バークシャーが保有する手元キャッシュ残高が過去最高を更新した。現金同等物に米短期債の保有額をあわせた広義の手元資金は9月末時点で3816億ドルと過去最高を記録した。6月末時点(約3440億ドル)に比べ376億ドルの増加である。単純計算すると6月からの3ヶ月で1日あたり約4.2億ドルずつ現金が増えたことになる。11月1日の日本経済新聞の記事『バフェット氏投資会社、12四半期連続株売り越し にじむ「相場は割高」』によると、バークシャーの総資産に占める現金比率は31%と、財務データを比較できる1988年以降で初めて3割を超えたということだ。株式市場が高値圏で推移する中、バークシャーは保有する株式を圧縮しつつ、現金の保有残高を積み上げている。
●バークシャーハサウェイの現金残高とNYダウの推移
出所:各種データより筆者作成
次期CEOとなるグレッグ・アベルは、5月に開かれたバークシャーの年次株主総会において株主から巨額の現金ポジションについて質問された際、「(多額の現金は)戦略的な資産であり、これによって困難な時期を乗り切り、誰にも依存せずにいられる」と答えている。
2008年から2009年にかけての世界金融危機の際、ゴールドマン・サックス(GS)やバンク・オブ・アメリカ(BAC)、化学大手のダウ・ケミカル(DOW)といった企業を支援し、その後、バークシャーは莫大な利益を上げた。同じような機会が再び訪れたとしたらどうだろう。大胆な投資ができたのも手元にしっかりと現金を備えていたからであるが、現在の手元キャッシュの水準は当時の7倍以上に膨らんでいる。
冒頭に取り上げた手紙の中で、バフェットはバークシャーの事業について、相関性の低い数多くの優良事業がけん引役となっており、バークシャーの事業群は平均よりやや良好な見通しを有していると語る一方、10年あるいは20年後には、その規模が重荷となる可能性がありバークシャーを上回る業績を上げる企業も数多く現れるだろうと記した。莫大な資産を持つコングロマリットを今後どのように経営していくのか、アベルの手腕が試される。
アルファベットの真のイノベーションは巨額のキャッシュフローを生み出すビジネスモデル
バークシャーは2025年7-9月期にグーグルの親会社であるアルファベット(GOOGL)の株式を新たに保有した。バークシャーが先月14日に米証券取引委員会(SEC)に提出した2025年9月末時点のフォーム13Fによると、議決権があるアルファベットA株を約178万株、43億ドル相当を取得した。
米国で総額1億ドル以上を運用する大手機関投資家は、四半期ごとにSECに対し「フォーム13F」と呼ばれる報告書を提出し、保有銘柄を開示することが義務付けられている。これは米国市場に上場する銘柄が対象であるため、バークシャーが保有する日本の総合商社株などは対象外であり、その投資家のポートフォリオ全体を表すものではない。
●バークシャー・ハザウェイの2025年9月末時点の保有銘柄と6月末時点の保有銘柄
出所:フォーム13Fより筆者作成
11月27日のニューズウィークの記事『NVIDIA5兆ドル突破の陰で、賢人バフェットが見据えた「検索・広告」の強さ』は、バフェットは従来どおり、持続力のある競争優位性という観点からグーグルに着目したものだと指摘している。アルファベットへの投資はデジタル経済における持続的利益のありかについてバフェットが言い残したヒントだとするアナリストの見方を取り上げている。
「オマハの賢人」と言われるバフェットの投資先を選ぶ基準は極めてシンプルだ。株式を取得する際には「安全域」にこだわることが重要だと述べている。それはキャッシュフローに始まりキャッシュフローに終わる。
投資キャッシュフローは将来のキャッシュを生み出すために使われる先行投資である。企業が成長している時期にはキャッシュが設備投資等に使われるためキャッシュが出ていき、基本的にはマイナスとなる。投資が進み、キャッシュが稼げるようになると、リターンが生み出され営業キャッシュフローがプラスとなる。
●キャッシュフロー・マトリックス
出所:各種資料より筆者作成
多くの会社は営業キャッシュフローがプラスで投資キャッシュフローがマイナスであることから、以下の図の右下の領域に入る。その中でも稼ぎよりも投資の方が多い場合には「投資期」に入り、稼ぎのほうが投資よりも大きければ「安定期」 となる。
会社に投資先がなく、それまでに投資してきたものを売却するようになると投資キャッシュフローはプラスにてんじ「停滞期」となる。投資をしなければ自ずと稼ぎも減ってくるため、営業キャッシュフローが減少すると「低迷期」に入り、さらに稼ぎが減少すると「後退期」となる。そして営業キャッシュフローがマイナスとなると「破たん期」になる。
アルファベットのキャッシュ・フローマトリクスを確認してみよう。2020年からのアルファベットのキャッシュフロー・マトリックスである。いずれも安定期にあり、バフェットの投資コードを満たしている。グーグルの広告事業は巨額のキャッシュフローを生み出す収入源だ。
●アルファベットのCFマトリックス(2020年から2024年) 出所:各種資料より筆者作成
バフェットは2017年のバークシャー・ハザウェイの年次株主総会において、グーグルへの投資機会を逃したことについて「私はグーグルの製品が機能しているのを見ていたし、どれだけ高い利益率かもわかっていた。クリックするのに対して実質的なコストがかからないというのは優れたビジネスだ。私は創業者たちを知っていたし、いくらでも質問したり、調べたりする機会もあったのに、チャンスを逃してしまった」と振り返っていたことがある。
生成AI(人工知能)時代にハイテク企業の競争構造が変わる中においても、検索と広告という「収益装置」を持っていることを再評価したということがあるのだろう。そこに新たに、グーグルが独自半導体「テンソル・プロセッシング・ユニット(TPU)」の大型契約を相次いで獲得しているという話題が加わった。今回のアルファベット株の取得は単なる新規銘柄の追加ということ以上の意味を持っている。
●エヌビディア(日足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
出所:トレーディングビュー・石原順インディケーター
●アルファベット(日足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
エヌビディアの株価は過去11日間で11%下落し、9月以来の安値を記録した。一方、アルファベットの株価は同時期に12%急騰した。はたして市場はアルファベットとエヌビディアのどちらを追うのだろうか?
メガトレンドフォローVer2.0の売買シグナル(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
●日経平均CFD(日足)
NYダウCFD(日足)
●S&P500CFD(日足)
●ナスダック100CFD(日足)
●ドル/円(日足)
●ゴールドCFD(日足)
日々の相場動向については、
ブログ『石原順の日々の泡』
を参照されたい。