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2025年11月17日
ファンドマネージャー 石原 順
マイクロソフトやブロードコムを手仕舞い、9月末時点のドラッケンミラーのポートフォリオ
資産家で著名投資家のスタンレー・ドラッケンミラーが運用するファミリーオフィス、デュケーヌ・ファミリーオフィスが14日、SEC(米証券取引委員会)にフォーム13Fを提出した。2025年9月末時点でデュケーヌが保有する米国上場株式数は63銘柄と、3ヶ月前(2025年6月)に比べて差し引き4銘柄減少した。
6月末時点で保有していたマイクロソフト(MSFT:約20万株)、ブロードコム(AVGO:約8万株)、半導体材料を手がけるインテグリス(ENTG:約164万株)、光ケーブルのコーニング(GLW:約62万株)、また航空会社のデルタ航空(DAL:約79万株)やユナイテッド航空(UAL:約37万株)株をすべて手放した。マイクロソフトからコーニングまでの4社については前期(2Q/2025)に新規取得し3ヶ月で手仕舞いした。
●マイクロソフト(日足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
出所:トレーディングビュー・石原順インディケーター
一方、アマゾン(AMZN:約43万株)、アーム(ARM:約16万株)、アルファベット(GOOGL:約10万株)、メタ(META:約7万株)、エネルギーのビストラ(VST:約23万株)などを含む28銘柄を新たに取得した。
●アマゾン(日足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
●2025年9月末時点のデュケーヌ・ファミリーオフィスのポートフォリオ(緑:新規ポジション オレンジ:全売却)出所:フォーム13Fより筆者作成
●デュケーヌ・ファミリーオフィスが保有する上位10銘柄(2025年9月末時点)
出所:フォーム13Fより筆者作成
デュケーヌ・ファミリーオフィスが保有する上位10銘柄(6月末時点)
9月末時点の上場株式ポートフォリオを評価額順にまとめると、前回同様、トップはテキサス州オースティンに本拠を置く臨床遺伝子検査会社ナテラ(NTR)で、保有株数は3ヶ月前に比べて約10万株増加した。2位は希少疾患の研究と開発を行うインスメッド(INSM)で、3位のテバ・ファーマシューティカル・インダストリーズ(TEVA)と順位が入れ替わった。
●インスメッド(日足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
半導体大手TSMC(TSM)については、保有株数は3ヶ月前から変更なかった(約76万株)ものの、6月末から9月末にかけて株価が約23%上昇したため、評価額が上昇、上場株ポートフォリオの中で4番目の評価額となった。なお、新規取得したアマゾンについてはトップ10には入らなかったが、その評価額は9月末時点で9597万ドルと上場株ポートフォリオ全体の約2.36%を占める11位だった。
電力株はもはやディフェンシブ株ではなくグロース株!?
9月末時点の上場株ポートフォリオからドラッケンミラーの狙いを読み解くのはやっかいだ。例えば、TSMCの保有を継続する一方で、マイクロソフトやブロードコムを売却し、新たにアルファベットやアマゾン、アーム、メタを取得していたことを考えると、ドラッケンミラーがAIや半導体を含むハイテク銘柄に対して「弱気である」のか「強気である」のかといった単純な解釈は適さない。
ただし、今回のポートフォリオにおいて、ドラッケンミラーが再びビストラを取得したことを取り上げておきたい。ビストラは、テキサス州アービングを拠点とし、カリフォルニア州からメイン州までの顧客、企業、地域社会に必要不可欠な資源を提供する大手小売電気・発電会社である。
デュケーヌ・ファミリーオフィスが保有するビストラの保有株数と評価額
データを遡ると、ドラッケンミラーがビストラを買い入れたのは2023年7-9月期で、当時約200万株を取得した。その後、ドラッケンミラーの保有株数が増えるとともに株価は上昇、2024年6月末時点で保有評価額は約2億5000万ドルのピークに達した。そこから保有株数は減少し、今年6月までビストラの保有はなかったが、7-9月期に約23万株、評価額にして4600万ドルを取得した。
●ビストラ(日足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
●ビストラの売上高と最終損益の推移
出所:決算資料より筆者作成
生成AIの普及とクラウド需要の拡大により、米国を中心に前例のないスピードでデータセンター建設が進んでいる。これらの施設は、世界のインターネットトラフィック(インターネットを通じて送受信される情報)の95%以上を処理していると推定され、数十億人のユーザーにリアルタイムの接続を提供している。また、データセンターは経済的競争力を左右するだけでなく、国の経済安全保障にも欠かせない重要なインフラとなっている。
●世界のデータセンターの4割以上が米国に集中
出所:IEA(国際エネルギー機関)のデータより筆者作成
データセンターのキャパシティの推移と前年比変化率
データセンターの4割が米国に集中するとされる中、米国の電力需要が約30年ぶりの大幅増になるとの予測もある。ディフェンシブ株と見られることが多かった電力株は意外にもグロース(成長)株投資の対象となっている。本格化するAIの時代を迎え、AIが人間から奪うものは実は仕事ではなく電力だという指摘は腑に落ちる。
メガトレンドフォローVer2.0の売買シグナル(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
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日々の相場動向については、
ブログ『石原順の日々の泡』
を参照されたい。