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2025年4月 7日
石原 順
1971年の金・ドル本位制の終焉に似た壮絶な経済・市場イベント:ビル・グロース氏
米トランプ政権による相互関税が発表された「解放の日」以降、米国株式市場のダウ平均は3日に1679ドル安、4日には2231ドルの下落(1日の下げ幅としては史上3番目の大きさ)を記録した。2日間で4000ドル近い値下がりとなった。これはレバレッジを維持できなくなった投資家の「マージンコール相場」である。中国政府は4日、対抗措置として米国からの全輸入品に34%の追加関税を課すと発表した。34%は米国が今回の相互関税で中国に課す関税率と同じ水準だ。中国が報復関税で対抗したことで、報復が連鎖するのではないかとの見通しから売りが先行、相場の下げ止まりが見えない状況だ。
CNN恐怖と欲望指数
出所:CNNマネー
CNNが公表している「恐怖と貪欲指数」は、4日時点で「極端な恐怖」のテリトリー下限に近い4まで下落した。投資家の心理が極端な恐怖に傾いていることを示している。この「恐怖と貪欲指数」は市場の勢いや株価の強さ、株価の幅、ジャンク債需要、市場のボラティリティなど、7つの指標をまとめたものである。これらの個々の指標が平均値からどれだけ乖離しているかを比較したもので、市場のムードを測るのに用いられる。
また、「恐怖指数」として知られるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は3日に30を超え、さらに4日に40台まで上昇し、昨年8月以来の高水準となった。VIXはS&P500種株価指数のオプション取引に基づいて算出され、米国株に予想されるストレスを測る指標として利用されるものだ。
S&P500CFD(月足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
出所:トレーディングビュー・石原順インディケーター
ボラティリティ指数(月足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
ブルームバーグの4月4日の記事「グロース氏、押し目買いを控えるよう投資家に忠告-市場の混乱「壮絶」」は、旧債券王のビル・グロースが今回の株価の売り浴びせは解消の兆しが見えない「深刻な市場イベント」とするコメントを掲載した。
記事によるとグロースは、1971年の金・ドル本位制の終焉に似た壮絶な経済・市場イベントだ」、「投資家は落ちるナイフをつかもうとするべきではない」とコメントしたという。
次のチャンスを見つけたときに、資本を迅速に投下するためのオプションを持っている
2008年9月、バフェットは自身が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイ(BRKB)を通じて、ゴールドマン・サックス(GS)に50億ドルの投資を行った。2013年には保有するワラント(株式引受権)を普通株に転換し、ゴールドマンの大株主に名を連ねることもあった。当時、バフェットによるこの投資を危ぶむ声もあったが、結果、この投資はバークシャーに巨額の投資収益をもたらした。
当時、バークシャーがバランスシートに保有していた現金は312億ドルだった(2008年第2四半期末時点)。ご承知のとおり、バフェットは2022年第4四半期以降、保有する株式の売却を進め現金残高を積み上げてきた。2024年12月末時点で保有する手元現金(現預金と米短期債の保有額を合計した額)は3342億ドルと過去最高を更新し、1年前(2023年12月末時点)に比べてほぼ倍増した。
バークシャー・ハザウェイの手元現金残高とNYダウの推移出所:各種データより筆者作成
バークシャーハサウェイ(月足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
つまり、バークシャーは現在、世界金融危機が本格化した当時のバランスシートに記載されている流動性準備金の合計を10倍以上も上回る現金を保有していることになる。実際、2008年のように弱気相場が盛り上がれば、バフェットは大規模に割安な資産を手に入れるのに十分な蓄えを手にしている。
今回のような急落相場において改めて輝きを増すのが著名投資家のウォーレン・バフェットの存在だろう。昨年5月に開催されたバークシャーの年次株主総会においてバフェットは、「現金を使いたいのはやまやまだが、リスクがほとんどなく、私たちに大きな利益をもたらしてくれると思わなければ、使うことはないだろう」と述べていた。バークシャーは9四半期連続で株を売り越しており、2024年10-12月期の株式売買動向は67億ドルの売越しだった。
バークシャーの株式売買の推移
出所:決算資料より筆者作成
現金残高の内訳
バフェットは以前、米国債の購入について唯一の問題は、「3カ月物の財務省短期証券で買うか6カ月物で買うかだ」と語っており、将来起こりうる市場の混乱に備え可能な限り短期で運用する方針を示していた。バークシャーは巨額の資金と確実なパフォーマンスで、市場の混乱や発作に即座に対応する手段を完備している。
バフェットは、「トータル・リターン・スワップやこれと似たデリバティブは【金融の大量破壊兵器】であり、今は隠れているものの、潜在的に壊滅的な損失を及ぼす危険をはらんでいる」と2013年から警鐘を鳴らしていた。過去に自身が株主への手紙で記した言葉、「他人が貪欲なときは恐れ、他人が恐れているときは貪欲になれ」を実践しているということになる。オマハの賢人は次のチャンスを見つけたときに、大きな買い物をし、資本を迅速に投下するためのオプションを持っている。
いつの時代もそうであるように、行き過ぎた株価の戻りは起こるものだ。そのような混乱が起きたとき、バフェットには現金を利用する準備が整っている。
史上最高の投機家と呼ばれたジェシー・リバモアは、「株取引には、楽に金がもうかるといった印象があり、人を魅了するが、愚かで安易な考えから相場に手を出せば、簡単にすべてを失ってしまう。無知の対極にある知識は、大きな力となる。 無知を警戒せよ。学習、研究をしっかりおこなうこと。遊び半分ではなく、本腰を入れて取り組まなければならない。相場の動きを漫然と【期待して待つ】のは博打(ばくち)であり、忍耐強く待ち、シグナルを見いだした瞬間【反応する】のが投資・投機である。現金をもたない相場師は、在庫をもたない小売商と同じで、相場師としての命脈は保てない」と語った。
ポール・チューダーが述べているように、相場を事業として続けていくには「防御」が必要となる。相場は「儲けたい、当てたい、勝ちたい」という欲望のゲームとして始まるが、お金がなくなったらゲームオーバーとなる。すなわち、資産管理(asset management)のゲームとして終了する。
メガトレンドフォローVer2.0の売買シグナル(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
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日々の相場動向については、
ブログ『石原順の日々の泡』
https://ishiharajun.wordpress.com/
を参照されたい。