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2025年3月17日
石原 順
金価格上昇第3の波、4000ドルに達するのも遠くはない?
先週、金(ゴールド)の国際価格が史上初めて1トロイオンス3000ドルの大台を突破した。日本経済新聞の3月14日の記事「金3000ドル、20年で10倍 「揺らぐ米ドル覇権」第3の波」によると、今回は1970年代後半、2000年代に続く戦後3回目の高騰の波とのことだ。
ゴールド(週足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
出所:トレーディングビュー・石原順インディケーター
ゴールド(月足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
背景にあるのは基軸通貨ドルの揺らぎだ。国際政治が分断にさらされるなかで、実物資産としての金に行き場を失ったマネーが集中していると指摘している。世界経済の不確実性が強まるなかで、金の輝きが当面続く可能性があると指摘している。
記事ではそれぞれの波について取り上げている。第一の波は1971年に米政府が金とドルの交換を停止したニクソンショックに始まる。そして2000年代に起きたのが第2の波、2020年代コロナウィルスによるパンデミックやウクライナ侵略を含む、マクロ環境の不確実性が高まる中、金価格上昇の第3の波が押し寄せていると論じている。
1970年以降の金価格の推移出所:各種データより筆者作成
マーケットウォッチの3月14日の記事「ゴールドは4000ドルに達するだろうとガンダックは言う。また、同氏は不況の可能性を60%と予測している」によると、債券王のジェフリー・ガンドラックが金価格について「私は大胆だが、金は4000ドルに達するだろうと予想している。今年中にそうなるかどうかはわからないが、1800ドル付近で長らく安定していたことから、その動きは予測されていたものだと感じている」と語ったと言う。
また、米国経済について今年中に景気後退に陥る可能性を60%と見積もった。これは、景気後退は起こらないと考えるウォール街の予想よりもかなり高いと言える。ガンドラックは「1回の引き下げから8回程度の引き下げ、そして再び1回の引き下げに戻るというジェットコースターのような動きを繰り返してきた。そして今、さらに引き下げられる方向に戻りつつある。つまり、この動きは継続している」と述べた。ガンドラックは、債券市場についてFRBの金利引き下げを織り込み直していると指摘した。
金先物のシーズナルチャート
出所:Equity Clock
著名投資家のマーク・ファーバーは、現在の社会は長期的には持続可能ではない。ゴールドを含む銀やプラチナ、不動産のようなものはペーパーマネーと異なり簡単に供給を増やすことはできない。ペーパーマネーは下がり、フィジカルアセットが上昇するだろうと述べた。また、米国だけではなく、他の国もゴールドを持っていない。世界におけるあらゆる資産に比べてゴールドの割合は非常に小さい。過去50年、準備金におけるゴールドの割合を意図的に減らしてきた。このため、準備金における割合は小さい。ゴールド価格は安定するあるいは上昇するだろうとの見通しを示した。現在のマグニフィセント7に代表されるように、将来の利益成長に対する期待が高すぎるときは小さなミスや小さな失望がダウンサイドでの大きなリアクションになると指摘。特にトランプ2.0のタリフの時代には、PEが高く非常に高いバリュエーションになっている株や無配当のボラティリティの高い株ではなく、ディフェンシブではいかに値下がり幅の小さくなる資産を持つことが重要になると述べた。
金融情勢を劇的に変える可能性のある経済のパラダイムシフトが差し迫っている?
金価格の変動は、世界情勢や経済状況、金融状況など、さまざまな要因に影響される。金価格が上昇する理由としては、1)世界情勢の混乱や経済不安などによる安全資産としての需要の増加、2)インフレへの懸念や通貨への不信など、実物資産への回帰、3)各国中央銀行による金の購入等があろう。
世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツの創設者で、著名投資家のレイ・ダリオは、以前より、金融情勢を劇的に変える可能性のある経済のパラダイムシフトが差し迫った状況にあると警鐘を鳴らしている。その中でダリオは、特に金への投資配分に重点を置いており、投資家に対してポートフォリオ戦略の再考を促している。「もし金を持っていなければ、歴史も経済も分かっていないことになる」と述べ、今後、荒波が予想される経済情勢を乗り切る上で貴金属のシェアを持つことが重要であると強調した。ダリオの懸念は、政府および企業の債務が持続不可能な水準に達していること、そして通貨の切り下げを目的とした中央銀行の積極的な政策、この2つが相まって生じている。彼は今後18ヶ月以内に、経済が大幅に収縮し、多くの人が準備不足に陥るような債務と金融の再編が起こるだろうとの予測を示している。「現在、私たちは長期債務サイクルの危険な後期段階にいる。債務資産と負債の水準は、インフレ率に見合った十分な高金利を貸し手である債権者に提供することが困難になるほどの高さにまで上昇している。そうなれば、大幅な金利上昇か、あるいは連邦準備制度による大規模な紙幣発行につながり、通貨価値がさらに下落する可能性がある」と指摘している。ダリオは投資ポートフォリオに最低でも10~15%の金を配分することを推奨している。ダリオは金について、通貨切り下げや地政学的不確実性に対する重要な分散投資手段およびヘッジ手段としている。「金には目的がある。何よりもまず、他の資産に対する分散投資手段だ」と説明した。
ダリオは社会経済を推し進める大きな力として以下の5つを指摘している。
1)負債/貨幣/経済的な力
2)内部秩序とそれに伴う政治的サイクル(政治的左派対政治的右派のサイクル)3)国際秩序とそれに伴う地政学的サイクル(大国間の対立)4)自然作用(干ばつ、貨幣秩序)5)人類の進歩、特にテクノロジー
時代を超えて普遍的に、つまり、何千年もの間、国を超えて、大きな負債サイクルの変化を促し、大きな負債と経済問題を生み出してきたのは、現存する貨幣、財、サービス、投資資産の量に比して、持続不可能なほど大量の負債資産と負債を生み出してきたことだということは明らかだ。
ダリオは、こうした大量の負債は常に、そして必然的に、大きな債務危機と銀行への「取り付け騒ぎ」を引き起こす。金融資産の保有者がそれを実際にお金に換えて物を買おうとし、負債資産に蓄えられていると信じている購買力が得られないことがわかると、債務不履行が加速し、債務が再編成され、そして所得に対する負債負担が軽減され、新たな均衡が達成されるまで、市場の価値と富に大きな変動を引き起こすと述べている。
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ブログ『石原順の日々の泡』
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