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2025年3月 3日
石原 順
ブラックウェルの生産が安定すれば粗利益率は再び70%台半ばに上昇する!?
米半導体大手のエヌビディア(NVDA)が、再び、市場予想を上回る四半期業績を明らかにした。先月26日に発表された2024年11月-2025年1月期(2025年度第4四半期)決算で、売上高は前年同期比78%増の393億3100万ドル、純利益は80%増の220億9100万ドルだった。人工知能(AI)向け半導体に対する需要が拡大、売上高、純利益ともに四半期ベースで過去最高を更新した。
エヌビディアの売上高と純利益の推移
出所:決算資料より筆者作成
部門別ではデータセンター部門の売上高が前年同期比93%増の356億ドルと、売上全体の約9割を占めた。第4四半期のデータセンターの売上高は四半期として過去最高を記録した。懸念されていた次世代のAIチップ「ブラックウェル」の出荷も順調に進んでいるようだ。データセンター部門の売上高の約3割にあたる110億ドルはブラックウェルによるものであり、第4四半期のブラックウェルの売上は自社の予想を上回った。
決算発表後に行われた投資家とのアーニングス・コールの中でエヌビディアのジェンスン・ファン CEO(最高経営責任者)は、過去にブラックウェルの開発で生じた問題について「完全に回復した」と述べ、「多くのサプライチェーンパートナーと多くの人々の助けにより、光速で回復した」と強調。また、この問題が年間製品サイクルに影響を与えないことも確認していると語った。
車載半導体などの自動車部門の売上高は前年同期に比べ約2倍の5億7000万ドルに拡大した。エヌビディアの車載半導体については、1月に開催された世界最大のテクノロジー見本市であるCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)において、韓国の現代自動車やトヨタ自動車が採用を明らかにした他、ドイツの自動車部品大手のコンチネンタルはエヌビディアの技術を用いた無人トラックを大規模に展開することも発表した。
アーニングス・コールにおいて、コレット・クレスCFO(最高財務責任者)は自動車部門の売上が今年度(2026年会計年度)に最大で現在の10倍弱となる約50億ドルに成長するとの強気の予想を示した。この大幅な成長は、自動車やロボットタクシーを含む自律走行車の継続的な増加によるものだ。
エヌビディアの製品別売上高の推移
今回の決算発表で懸念されたのは粗利益率の低下だ。今四半期の粗利益率は73%と、一年前の76%を下回った。2025年度第1四半期に約79%を達成した後、ピークアウトしたように見える。アーニングスコールで粗利益率が低下していることについて質問されたクレスCFOは、ブラックウェルの生産が初期段階にあるためで、生産が安定する今年後半には粗利益率は70%台半ばになることを期待していると述べた。
エヌビディアの粗利益率の推移 出所:決算資料より筆者作成
低下したと言っても粗利益率は70%台と驚異的だ。ファンCEOはAI社会の到来とその中でのエヌビディアの立ち位置についてアーニングス・コールで次のように自信を示した。
AIはまだ始まりに過ぎない。次世代のコンピューターは、何千倍もの計算能力を持ち、さらに望むらくは、何十万倍、何百万倍もの計算能力を持つ、非常に綿密なシミュレーションや検索に基づくモデルを備えることができるだろう。次の波がやってくる。
企業向けのエージェンティックAI、ロボット向けの物理AI、そして、さまざまな地域が独自のエコシステム向けにAIを構築するソブリンAIだ。そして、これらのうちの1つ1つは、まだほとんど始まったばかりであり、私たちはそれらを目にすることができる。私たちがそれらを目にすることができるのは、明らかに、私たちがこの開発の中心にいるからだ。
ディープシークの公開以降、発注が増えているエヌビディアのH20
ロイターの2025年2月25日の記事「中国企業、エヌビディア「H20」の発注急増 ディープシークAI採用で」は、複数の関係筋の話として、先月、ディープシークが世界的な注目を集めて以降、中国のアリババやバイトダンスを含む複数の中国企業がエヌビディアのH20の発注を大幅に増やしていると報じた。中国の新興企業ディープシークが開発した低コストAIモデルの採用が増えていることが背景だと言う。
アリババ等の中国ハイテク企業は、自社のクラウド上で顧客企業にAIサービスを提供しており、先進のAI半導体を必要としている。今後、米中の対立がさらに激化する場合を想定し、トランプ米政権の対中国輸出規制が強化される前に物量を確保しようという動きでもあるようだ。一方で、米国が実際にこれまでより幅広い製品に対して規制を発動すれば、中国からの需要には急ブレーキがかかる可能性もある。
エヌビディアの地域別売上高の推移
2022年10月に米商務省から先端半導体の対中輸出規制が出されてからというもの、エヌビディアは規制の網にかからないように性能を落とし、仕様を変更した中国向け製品を開発し投入してきた。H20はエヌビディアが中国市場向けに設計したものである。ファン氏もアーニングス・コールにおいて、「中国向け売上高が占める比率は規制導入前に比べて半分近くの水準で推移している」と説明し、規制が続く限りは今後も低水準にとどまるとの見方を示した。
エヌビディアのシンガポールからの収益は、AIエクスポートチップが初めて導入された2022年第3四半期以降初めて減少した。これはDeep Seekショックの瞬間なのだろうか?それともシンガポールに注目が集まり、請求場所の変更を余儀なくされたのだろうか?
ただし、AIの未来とそこで必要とされるGPUの需要見通しについては強気のようだ。今後の成長についてアーニングス・コールで次のようにコメントしている。
AIは最新のソフトウェアであり、AIが主流となっている。AIはあらゆるデリバリーサービス、あらゆるショッピングサービスで利用されている。ヘルスケアサービスもAIを利用し、金融サービスもAIを利用している。フィンテック企業でAIを利用しない企業はない。気候情報を提供するテクノロジー企業はAIを使用している。鉱物発見も現在ではAIを使用している。あらゆる高等教育機関、あらゆる大学がAIを使用している。つまり、AIが主流となり、あらゆる用途に統合されつつあると言って差し支えないだろう。
私たちの願いは、テクノロジーが安全に、そして社会に役立つ形で進化し続けることだ。そして、それとともに私たちは今、この新しい変革の始まりに立っていると信じている。私が「始まり」という言葉で意味しているのは、私たちの背後には何十年にもわたるデータセンターやコンピューターが構築されてきたという事実を忘れてはならないということだ。それらは、手作業によるコーディングや汎用コンピューティング、CPUなど、さまざまな用途のために構築されてきた。
そして今後、世界はほぼすべてソフトウェアでAIが組み込まれるようになるとだろう。すべてのソフトウェアとすべてのサービスは、最終的には機械学習をベースにすることになる。未来のコンピューターはAIをベースに加速していくだろう。
いずれにせよ、米国株の行方はエヌビディアの株価に左右されそうだ。
エヌビディア株 個人投資家の取引活動の推移
出所:ゴールドマンサックス
エヌビディア(1時間足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
出所:トレーディングビュー・石原順インディケーター
エヌビディア(日足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)出所:トレーディングビュー・石原順インディケーター
エヌビディア(週足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
エヌビディア(月足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
Mag7はマニア?
出所:Alpine Macro
メガトレンドフォローVer2.0の売買シグナル(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
日経平均CFD(日足)
NYダウCFD(日足)
S&P500CFD(日足)
ナスダック100CFD(日足)出所:トレーディングビュー・石原順インディケーター
ドル/円(日足)出所:トレーディングビュー・石原順インディケーター
ゴールドCFD(日足)
日々の相場動向については、
ブログ『石原順の日々の泡』
を参照されたい。