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2024年9月 2日
石原 順
時価総額1兆ドルとなったバークシャー、その4分の1に相当する現金を保有
ウォーレン・バフェット率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイ(BRKB)の時価総額が8月28日、初めて1兆ドルに達した。時価総額が1兆ドルの大台に乗せるのは米企業としてアップル(AAPL)やエヌビディア(NVDA)、アマゾン(AMZN)などマグニフィセント7に次ぐ8社目で、非ハイテク銘柄としては初となる。
●バークシャー・ハザウェイB(日足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
出所:トレーディングビュー・石原順インディケーター
●バークシャー・ハザウェイB(週足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
InvestopediaとYahoo Financeのデータを元にヴィジュアル・キャピタリストが8月28日にまとめた記事「Berkshire is the 8th U.S. Company to Reach a $1T Valuation(バークシャーは企業価値が1兆ドルに達した8社目の米国企業)によると、バークシャーが1980年3月16日に上場してから1兆ドル企業になるまでにかかった日数は16,237日、約44年5ヶ月13日だったということだ。
●1兆ドル企業になるまでにかかった期間
出所:ヴィジュアル・キャピタリストの資料より筆者作成
日本経済新聞の8月29日 の記事「NY株ハイライト バークシャー初の時価1兆ドル 「守りの姿勢に評価」は、アップルなど保有株の売却を進めた「守りの姿勢」に市場の評価は大きく高まっていると指摘。バークシャーは投資会社という印象が強いが、実際は保険や鉄道、食品など幅広い事業を抱える巨大な複合企業であり、景気への警戒感を強めた投資家が資金を振り向けた可能性があると伝えている。 先週のレポートでも取り上げたが、バークシャーはさらに保有するバンク・オブ・アメリカ(BAC)株を圧縮している。バークシャーが8月27日と30日にSEC(証券取引委員会)に提出した資料によると、23日から30日にかけて4500万株余りを売却、8月末時点のバークシャーによるバンク・オブ・アメリカ株の保有株式数は8億8272万株まで低下した。7月と8月の2ヶ月間の売却株数は約1億5012万株、額にして62億525万ドルだった。
●2024年7月以降のバークシャーによるBAC株売却
出所:SEC資料より筆者作成
バフェットは「我々の事業の大部分は、今年は昨年より低い収益を報告するだろう」と語り、米国経済の「信じられないような時期」が終わりつつあると述べた。それを裏付けるかのように、株式の売越し傾向が続いており、現金ポジションが積み上がっている。
●バークシャー・ハザウェイの手元現金残高とNYダウの推移
出所:各種データより筆者作成
6月末時点の現金保有残高(現預金と米短期債の保有額を合計した額)は2769億ドルと、前期(2024年第1四半期末は1890億ドル)から約46%増え、過去最高を更新した。今回のバンク・オブ・アメリカ株の売却を加えると、2831億ドルに拡大する。上場企業の時価総額と比較すると、ネットフリックス(NFLX)の3009億ドルに迫り、シェブロン(CVX)の2685億ドルを上回る水準だ。
民主主義が最終的に国家の衰退を招くのは歴史の必然か?
世界最大のヘッジファンドであるブリッジ・ウォーター・アソシエイツの創設者で、著名投資家のレイ・ダリオがリンクトインに「Where Will the Money and Productivity Come From?(「お金と生産性はどこから生まれるのか?」)」と題するコラムを掲載した。
以下、一部を抜粋してご紹介したい。
「トランプ対ハリスの対立:混乱する世界における極右と極左の対立」
民主党大会では、党が多くの点で団結し、感動的な印象が伝えられたが、その印象は、通常予備選挙で同じ党のメンバーが互いに自分たちの信念や具体的な政策について争う際に浮き彫りになる党内の対立が表面化しなかったことに助けられている。これは、彼らが何を信じ、当選した場合にどのように政策を行うのかを理解する助けとなる。
民主党の92ページにわたる綱領(ちなみに、これはバイデンのために書かれたもので、ハリス向けに更新されていない点に注目すべき)を詳しく調べ、裏で何が起こっているのかに注意を払えば、民主党が提供しているものの全体像がより明確になる。それは、オバマ、バイデン、そして民主党が以前に提供したものと同じで、ただし、より「進歩的」(つまり、極左的)であり、国が最も必要としている、広範な生産性を生み出し、それによって国が必要とする広範な強さと繁栄を創出するための計画が欠けている。
同様に、トランプ・バンス共和党の極右的な選択肢に対しても深い懸念を抱いている。現実的な考えを持つ者として、私は知りたい:「繁栄をもたらすお金と生産性はどこから生まれるのか?」
両陣営からは、どのようにして繁栄をもたらすかについて多く語れているが、それに必要なお金や生産性がどこから来るのかについてはあまり語られていない。左派は、富裕層や企業に対して大規模な課税を行うつもりだが、その金額がどれほどになるのか、そして所得税だけでなく、富裕税の形でも課されるのかは明確ではない。
また、右派は富裕層や企業への課税を減らし、輸入品への課税や社会保障支出の削減に傾く傾向がある。どちらの場合でも、私には、赤字、増税、そして給付金の削減という不吉な組み合わせが待ち受けているように見え、どちらの党も、私たちが最も必要としている広範な生産性を提供するための良い計画を持っていないように思える。
歴史と論理の研究を通じて、国が成功するために最も重要な要素は、広範な生産性であり、それが広範な繁栄を生み出すことを学んだ。その広範な生産性は、1)スキルと礼儀を教える優れた幅広い教育と、2) 比較的広範で平等な機会から生まれる。歴史を通じて、成功した社会はこれらを持ち、持たなかった社会は失敗してきた。しかし、どちらの陣営にも、これを私たちにもたらす信頼できる計画が見当たらない。
右派も左派も、現在遅れを取っている大多数の人々をより生産的にするための良い計画を持っていないように思える。歴史が示しているように、1) ほとんどの人々に生産的になるための訓練、スキル、機会を与えない限り、どんなシステムや秩序も持続可能ではないこと、そして、2) 広範な生産性が軽視されればされるほど、富と機会の格差が広がり、社会が何らかの内戦状態に近づくことになるということだ。これは「機械」が動く仕組みそのものである。
国の繁栄につながる唯一の道は、賢明で強力な超党派の指導者が、中道の合理的な人々を団結させ、システムをより良く機能させるための大規模な改革を実施することだと確信している。しかし、その見込みはない。現在起きていることは一見すると狂気のように思えるが、実は歴史を通じて何度も繰り返されてきたことである。
中央政府による大量のお金と信用の供給(これは中央銀行から印刷され、借り入れされたもの)によって、住宅や食料のコストが急騰した。その結果、両陣営は互いにこの問題の責任を押し付け、非常に異なるイデオロギーに基づいた解決策を約束している。具体的には、ハリス・ウォルツ民主党は、これらの価格上昇を地主や企業による価格の不当引き上げだと見なし、住宅や食料に価格上昇の上限を設けたいと考えている。また、企業や富裕層への課税で資金を賄う補助金を提供しようとしている。これに対して、トランプ・バンス共和党側は、自信を持って、インフレは自由市場に任せるのが最善だと考えている。
こうした動きは、記録が残る限り歴史を通じて繰り返されてきたし、現在もあらゆる場所で何らかの形で起こっている。例えば、紀元前375年にプラトンが『国家』で説明したように、民主主義は悪い統治につながり、最終的には国家の退廃を招く可能性がある。彼は、民主主義が個人の自由を優先しがちであり、それが規律の欠如を招き、理性よりも大衆の欲望や感情に訴えるリーダーの台頭をもたらすと主張した。
私にとって、今迫られている政治的選択の最大の問題は、多くの人々が一方の悪い選択肢を他方と比較して、より悪くない方を良いものと誤解してしまっていることだ。彼らはまるで沸騰する水の中にいるカエルのように、悪化する状況やその背後にある問題、そしてそれをどう解決すべきかを見失っている。再び、歴史の教訓に立ち返るべき時が来たと思う。私たちは今、その教訓が展開される様子を目の当たりにしているはずだ。
出所:リンクトイン 『お金と生産性はどこから生まれるのか?』(レイ・ダリオ)
レイ・ダリオは、現在、私たちが目にしている極右と極左の対立は歴史的になんども見られてきたことであり、プラトンの主張を引用しつつ民主主義は理性よりも大衆の欲望や感情に訴えるリーダーの台頭をもたらし、最終的には国家の退廃を招く可能性があると論じている。
米大統領選挙は民主党と共和党のどちらが勝つかわからない混沌とした状況となっている。一時流行ったトランプトレードもハリストレードも消滅してしまった。
ジム・クインはどちらが勝っても最終的な結末は同じだと述べている。「危機、大惨事、崩壊へのカウントダウンが始まっている」というのだ。彼のブログから、その要点を以下に紹介したい。
トランプを選ぶことで、米国は破局的な崩壊を一時的に止めることはできるかもしれないが、何十年にもわたる誤った決断や、世界が米ドルへの信頼を失い、今にも崩れ落ちそうな負債の塔を覆すために、彼ができる実質的なことは何もない。
何十年も前にルートヴィヒ・フォン・ミーゼスが述べたように、本当に逃げ場はない。 35兆ドルの負債があり、数カ月ごとに1兆ドルずつ増えている現状では、信用拡大は限界に達している。 崩壊は避けられない。
今後数ヶ月の間に何が起こるかはわからないが、何事もなく終わることはないだろう。4thターニング(80年サイクル)は常に、暴力的な動乱、死、破壊、そして明確な勝者と敗者に向かって激化する。
選挙結果がどうであれ、負けた側が敗北を認めないため暴力が続くだろう。この危機が2008年にFRBとウォール街のオーナーたちによって引き起こされてから24年後の2032年までに、ある種のクライマックスと解決に向けて旅するように、内戦が世界的な紛争と結びつくと私は予想している。
出所:ゼロヘッジ 「危機、大惨事、崩壊へのカウントダウンが始まっている」(ジム・クイン)
●レイ・ダリオ作成のビッグサイクル
出所:リンクトイン、レイ・ダリオ
信用膨張によってもたらされた好況の最終的な崩壊を避ける手段はない。 問題は、さらなる信用膨張を自主的に断念した結果、危機が早く訪れるか、それとも通貨システムの最終的かつ完全な破局として、危機が遅く訪れるかだけである」
(ルードヴィヒ・フォン・ミーゼス)
相場の未来など神様でもない限り誰も正確に予測することは不可能だが、われわれは今、大きな歴史の転換点の渦中にいるのではないか?時代の変化は後で振り返ってみるとわかるが、渦中にいる時は気づかないものである。
メガトレンドフォローVer2.0の売買シグナル(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
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日々の相場動向については、
ブログ『石原順の日々の泡』
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