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2024年5月 7日
石原順
「気に入った球しか振らない」バフェットの手元資金が再び過去最高を更新
「今日このテーブルに座っているわれわれの中で1890億ドルの効果的な使い方を知っている人は誰もいないと思う。(米短期債の金利が)5.4%の現状では手を付けない。1%だったら話は別だが。FRB(米連邦準備理事会)には内緒だよ。われわれは気に入った球しか振らないのだ」
4日、米ネブラスカ州オマハで開かれた米投資会社バークシャー・ハザウェイ(BRK.B)の年次株主総会で、「なぜ現金を使わないのか」という投資家からの質問に対してウォーレン・バフェットが答えたものである。
バークシャーの2024年1-3月(第1四半期)末時点の現金保有残高(現預金と米短期債の保有額を合計した額)は1890億ドルと前期(2023年第4四半期末は1676億ドル)から13%増え、再び過去最高を更新した。
5月5日の日本経済新聞の記事「バフェット氏、高金利で鈍る株式投資 手元資金30兆円へ」によると、その額は米ウォルト・ディズニー(約2080億ドル)や米マクドナルド(約1950億ドル)の時価総額に相当する額だと言う。
●バークシャー・ハザウェイの手元現金残高とNYダウの推移
出所:各種データより筆者作成
●バークシャー・ハサウェイB株(日足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
出所:トレーディングビュー・石原順インディケーター
さらにバフェットは「今四半期末には2000億ドル程度になるだろうというのは、妥当な推測だと思う」と述べ、6月末には大台を超えるという見通しを語った。そして、「使いたいのはやまやまだが、リスクがほとんどなく、私たちに大きな利益をもたらしてくれると思わなければ、使うことはないだろう」と付け加えた。
バフェットは以前から目を見張るようなリターンを達成できる有意義な案件が不足していると述べていた。直近で米国の3カ月物短期債の利回りが約5.4%で推移する中、米短期債の保有を積み増している。短期債から得る金利収入は昨年の第3四半期以降、3四半期連続で保有株からの配当収入を上回っている。
●バークシャー・ハザウェイの手元現金残高の内訳 出所:決算資料より筆者作成
加えて、保有する株式の売却も進めた。前述の日本経済新聞の記事「バフェット氏、高金利で鈍る株式投資 手元資金30兆円へ」は、4日に開示された四半期報告書の情報をもとに、アップル株(AAPL)の保有株数を13%程度、石油大手シェブロン株(CVX)を2%程度売却した他、米メディア大手パラマウント・グローバル株(PARA)については損失が出る状態ですべて売却したことを伝えている。
バフェットは年次総会の中で、パラマウント・グローバル株を見切ったことについて、「100%私が決めたことで、すべて売却しかなりの損失を出した」と語った。そして、この経験から、人々が自由な時間にどのような活動を優先させるかについてより深く考えるようになったと付け加えた。
●バークシャーが持つ上場株式の保有割合(2023年12月末時点のフォーム13Fより)
出所:決算資料より筆者作成
一方、アップルについては、今回の売却にもかかわらず、バークシャーが長年にわたり保有するアメリカン・エキスプレス(AXP)とコカ・コーラ(KO)の2社よりも「さらに優れた」企業だと評価。アップルは年末まで最大の保有株であり続けるだろうと述べた。
●アップル(日足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
●バークシャーの株式売買の推移
パウエルFRB議長は「非常に賢明な人物」
2023年11月、バフェットの盟友でバークシャーの副会長を務めたチャーリー・マンガーが死去し、今回はマンガーが不在となる初の年次総会となった。総会ではもちろん経営の後継体制もテーマとなった。バフェットはグレッグ・アベル副会長が事実上の後継者であると公言しており、総会においても「資本配分はグレッグに任せることになるだろう」と語った。
総会の途中、バフェットがアベルに対し「チャーリー」と呼びかけるシーンがあった。長年にわたるバフェットとマンガーの関係の強さを物語るエピソードだ。バフェットは「こんなことをよくやってしまうんだ。またチャーリーと間違えてしまうことがあるかもしれない」と話した。
今年も午前と午後に分け、株主からの質問にバフェット氏が直接答えた。5月5日のCNBCの記事「Full recap of Warren Buffett's comments at the Berkshire Hathaway annual meeting: 'I hope I come next year'(バークシャー・ハザウェイ年次総会でのウォーレン・バフェット氏のコメント総括:「来年も来たい」)と総会の動画を参考に、その一部をご紹介する。
バフェット、パウエル議長は「非常に賢明な人物」
バフェットは、FRBの議長を務めているジェローム・パウエルについて「非常に賢明な人物」と評した。一方で、パウエルは中央銀行が米国の財政赤字の拡大を抑制するためには、議員の協力が必要だと指摘した。「パウエルは財政政策をコントロールすることはできず、時折、強がりをいう。というのも、もし問題があるすれば、単にそこに問題があったからなのだ」とコメントした。
バフェット、AIを使った詐欺は次の大きな「成長産業」になり得ると述べ、技術を核兵器に例える
バフェットは、AI(人工知能)について、AIを使った詐欺が次の大きな「成長産業」になる可能性があると述べた。また、この技術が大きな変化をもたらす可能性を核兵器になぞらえた。バフェットはAIについて「何も知らない」としながらも、最近、AIが生成した自分の画像を見て、このテクノロジーに神経質になったと述べた。
「娘を語って、今事故を起こした、すぐに5万ドルを送ってほしいというシーンを作ることができる」、「詐欺は米国では日常茶飯事だ。しかし、もし誰かが詐欺に投資したいと思えば、それは成長産業なのだろう」、「核兵器を開発したとき、我々は精霊を瓶から出してしまったと言ったが、その精霊は最近恐ろしいことをやっている」、「それをもう一度瓶に戻すことはできない。そしてAIも似たようなものだ」と述べた。
バフェットは、年次総会の質疑応答を「皆さんにはぜひ来年も来てほしい。私も来年も来たいと思っている」と締め括った。会場に集まった人々は93歳の伝説的投資家に惜しみない拍手を送った。
メガトレンドフォローVer2.0の売買シグナル(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
●日経平均CFD(日足)
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日々の相場動向については、
ブログ『石原順の日々の泡』
https://ishiharajun.wordpress.com/
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