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2024年2月13日
石原順
米大統領選挙に向けて米国も日本もMMTに邁進中!?
先週、米国の債務は420億ドル増加し、過去最高の34兆1970億ドルとなった。 2か月で2,000億ドル増加した。現在の米国の好景気は、資産と負債を両方膨らませるという両建て経済の結果である。好景気なのに負債がどんどん増えているのがその証左である。
●米国の債務は過去最高の34兆1970億ドル
出所:ゼロヘッジ
米国はバイデン政権が11月までに「公式な景気後退がない」ように全力を尽くしている。5.3兆ドルの直接注入、パンデミック減税、FRBによる毎月800億ドルのMBS購入、1000万世帯の家賃と住宅ローンのモラトリアム、学生ローンのモラトリアム・・。これまでと同じように、11月の米大統領選挙までは経済統計は悪化せず、選挙の集票を狙ったバラマキが続くことになる。一方で、大統領選挙で共和党が勝利した場合、反動の経済的な大混乱起こってもおかしくない。
S&P500種株価指数は過去15週のうち14週で上昇している。これは1972年以来のことである。日本の新NISAブームによる米国株の爆買いも続いており、S&P 500は現在、パンデミック時の底値から 2 倍以上に上昇している。
●S&P500CFD(週足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
出所:トレーディングビュー・石原順インディケーター
日本の方も米国の大統領選挙までは金利を上げにくい事情がある。「マイナス金利を解除しても日本は利上げサイクルには入らない」という観測から円安が続いている。
●ドル/円(週足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
●日経平均CFD(週足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
欧米では金融当局が緩和から引き締め方向に転じた場合、通常、利上げが続くのが普通である。しかし、日銀は「マイナス金利をゼロに戻した後は、利上げサイクルには移行せずに金融緩和を続ける」というメッセージを発しており円安は止まらない。
●世界の中銀金利とインフレ率
出所:クリエーティブプランニング
現状の日本の株高、不動産高というのは円安によるバーゲンセールであって、日本の経済とはあまり関係がない。実質的な経済の成長はなく、通貨の切り下げがあるだけだ。
円安が継続するかぎり日本株や日本の不動産は上昇するだろう。80年代後半のような資産バブルが起きつつある。海外勢は円安が続く限り日本株を買ってくる。中国勢の日本株買いもまだ続いている。
しかし、この物語には、「低金利と円安によって日本の資産バブルがこのまま進めば、日銀は大幅な利上げに追い込まれる」という落とし穴がある。
日本も米国もMMT(現代貨幣理論)に邁進しているが、MMT は現代でも理論でもない。通貨インフレによる詐欺的課税で資本主義と中産階級の両方に忍び寄る、実績ある殺し屋である。世界の債務は2023年に過去最高を記録した。
中央銀行が市場のメインプレイヤーとなり国家管理相場となっている以上、市場が不合理であり続ける期間が長くなっている。流動性はゆがみを生み出すものであり、われわれはその渦中にいる。
2007年のマーケット・トップも同じ状況だった。先行指標は、経済と市場の方向性を教えてくれる。これこそが、景気後退が起こる理由だ。そしてそれは2024年に始まるだろう。そして、今回の景気先行指数の落ち込みを観察してほしい。世界金融危機(リーマンショック)のときよりもはるかに大きい。
●景気先行指数 VS S&P500
出所:タビコスタ・クレスキャットキャピタル
Alfという人が、「物語がマクロを支配する期間は、あなたが支払能力を維持できる期間よりも長い(例:AIブーム)」という投稿をXにしていた。
物語がマクロを支配する期間は、あなたが支払能力を維持できる期間よりも長い。マクロは短期的にはバリュエーションよりも強い力を持つことが多い(例:中国株)。短期的には、物語>マクロ>バリュエーションとなる。
●エヌビディア(週足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
●香港ハンセン指数(週足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
世界金融危機(リーマンショック)以降、私たちは国家管理相場という「物語」の世界に生きている。経済が崩壊する前に、MMTによる無制限のバラマキが行われるのは歴史の教えるところである。
メガトレンドフォローVer2.0の売買シグナル(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
●日経平均CFD(日足)
●NYダウCFD(日足)
●S&P500CFD(日足)
●ナスダック100CFD(日足)
●ドル/円(日足)
●ゴールドCFD(日足)
日々の相場動向については、
ブログ『石原順の日々の泡』
https://ishiharajun.wordpress.com/
を参照されたい。
石原順 プロフィール1987年より株式・債券・CB・ワラント等の金融商品のディーリング業務に従事、1994年よりファンド・オブ・ファンズのスキームで海外のヘッジファンドの運用に携わる。為替市場のトレンドの美しさに魅了され、日本において為替取引がまだヘッジ取引しか認められなかった時代からシカゴのIMM通貨先物市場に参入し活躍する。相場の周期および変動率を利用した独自のトレンド分析や海外情報ネットワークには定評がある。現在は数社の海外ファンドの運用を担当する現役ファンドマネージャーとして活躍中。