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2024年2月 5日
石原順
敏腕投資家?ナンシー・ペロシ氏がNVDAのコールオプションで議員報酬の2倍を稼ぐ
米カリフォルニア州選出の下院議員、ナンシー・ペロシがエヌビディア(NVDA)株のコールオプションを買ったことが伝えられたのは約2ヶ月前である。2023年11月22日、ペロシ議員は行使価格120ドル、2024年12月20日期限のコールオプションを取得した。取引額は100万ドルから500万ドルだったと報じられている。
その後、エヌビディアの株価は急騰し、直近では660ドル台をつけ最高値を更新し続けている。
●エヌビディア(日足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
出所:トレーディングビュー・石原順インディケーター
エヌビディア(週足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
ヤフーファイナンスの1月24日の記事「Nancy Pelosi Made $500,000 From Her Nvidia Bet, Doubling Her Annual Government Salary In Just 2 Months(ナンシー・ペロシはエヌビディアへの投資で50万ドルを稼ぐ、わずか2ヶ月で議員報酬の2倍)」は、2024年初頭の時点で、ペロシ氏はこの投資で50万ドル近くを稼ぎ、彼女の年俸約22万3500ドルを上回ったと報じた。 ペロシはベンチャー・キャピタリストである夫とともに、さまざまな優良企業のコールオプション取引で大きな利益を上げてきた。しかし、彼女の株取引はしばしば監視の目にさらされ、インサイダー情報を利用して有利な取引を行ったと非難する声もある。
なお、この記事以降もエヌビディアの株価は上昇しており、直近ではペロシの投資による含み益は90万ドルと議員報酬の4倍に膨らんでいると言われている。
2023年からの生成AIブームにより、エヌビディアが手がけるGPU(画像処理半導体)への需要が爆発的に伸び、エヌビディア一強といえる状態となっている。エヌビディアは今月中旬に2023年11-2024年1月期の決算を発表する予定だ。ここでは、昨年11月21日に発表した2023年8-10月期決算を振り返っておこう。 売上高は一年前の約3倍となる181億2000万ドル、純利益は92億4300万ドルと前年同期の約14倍に拡大し、いずれも過去最高を更新した。
●エヌビディアの売上高と純利益
出所:決算資料より筆者作成
11月22日の日本経済新聞の記事「最高益NVIDIA、時価総額1年で3倍 日米株式市場に波及」は、ジェンスン・ファンCEOの「エヌビディアは本質的にAIファウンドリー(受託製造会社)」だとするコメントを紹介、同社が手がける専用半導体を基盤として、次々と新たな生成AI技術が誕生していると強調した。
大規模言語モデルの学習や動作にはデータセンターで大量のGPUを使うため、需給逼迫によって単価は上昇し、市販価格は500万〜600万円するケースもあると言う。
●エヌビディアの分野別売上高の推移 出所:決算資料より筆者作成
エヌビディアの成長を牽引したのはAIを中心とするデータセンター部門の売上だ。今四半期に約145億ドルの売上をもたらし、前年同期から279%増加した。過去主力とされていたゲーム向けは売上が伸び悩む一方、データセンタ向けの売上は2年前の4倍あまりに拡大した。
マグニフィセント7からファブ4の時代が到来か!?
米国の株式市場は「マグニフィセント7」と呼ばれるハイテク企業7社の株価によってその上昇がけん引されてきた。しかし、直近の動きを見ると7社の株価に強弱が出てきている。グーグル(GOOGL)、アップル(APPL)、テスラ(TSLA)の株価が伸び悩む一方、アマゾン(AMZN)、マイクロソフト(MSFT)、エヌビディア(NVDA)、メタプラットフォームズ(META)は引き続き米国市場の主役であり続けている。 背景にあるのはAIによる収益への貢献、またAIに対する今後のシナリオだと指摘されており、上記4社をまとめて「Fab(=Fabulous:素晴らしい)4」とも呼ばれている。AIへの取り組みという点では筆者はテスラも同様に先行しており素晴らしい成果をあげつつあると考えているが、中国との競争やリコールの問題など、EV販売に伴う別の課題が株価の足を引っ張っているようだ。
先月末から今月初めにかけてメタプラットフォームズ、アマゾン、マイクロソフトがそれぞれ2023年10-12月期の決算を発表した。個別に確認しよう。
メタラットフォームズが2月1日に発表した2023年1012月期決算は、売上高が前年同期比25%増の401億1100万ドルと2四半期連続で過去最高を更新、また純利益は3倍の140億1700万ドルとなり、四半期ベースで過去最高となった。大幅な人員削減により人件費などの経費が減少し、今四半期の売上高営業利益率は前年同期より21ポイント高い41%に急上昇した。
また、2012年5月に当時のフェイスブックが上場してから初めてとなる配当の実施も発表した。支払日は3月26日で、2月22日時点の株主に対して1株あたり0.5ドルを支払う。従来は自社株買いを株主還元の柱に据えていたが、配当を追加することで柔軟性を高めるとしている。
なお、次の事業の柱に育てることを目指し投資を続けているメタバースに関連する製品・サービスの売上高は前年同期比47%増えたものの、営業損益は46億4600万ドルの赤字(前年同期は42億7900万ドルの赤字)となっており、引き続き開発などへの先行投資がかさむ格好となっている。
●メタプラットフォームズ(日足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
●メタプラットフォームズ(週足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
●メタの売上高と純利益
同じく、アマゾンも1日に2023年10-12月期決算を発表、売上高は前年同期比14%増の1699億6100万ドル、純利益については、前年同期に業績を引き下げる要因となった新興電気自動車の米リヴィアン・オートモーティブの株式評価損が減ったことから、38倍の106億2400万ドルに拡大した。
なお、アマゾンについてもメタと同様、従業員の削減及び配送網の見直しによる物流費用の抑制等のコスト削減を実施した効果が現れている。
●アマゾン(日足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)出所:トレーディングビュー・石原順インディケーター
●アマゾン(週足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
●アマゾンの売上高と純利益出所:決算資料より筆者作成
営業利益の過半を稼ぐクラウドコンピューティング事業の売上高は13%増の242億400万ドルだった。増収率は12%台と過去最低に落ち込んでいた前の四半期(7-9月期)から1ポイント上昇した。このクラウド事業において重要性が高まる生成AIについては2024年も積極的に投資を振り向けていく意向を示している。
最後にマイクロソフトだ。先月30日に発表した2023年10-12月期決算は、売上高が前年同期比18%増の620億2000万ドル、純利益は同33%増の218億7000万ドルだった。生成AIを使ったクラウドサービスが好調で4四半期連続で増収増益となった。
●マイクロソフト(日足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
●マイクロソフト(週足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
●マイクロソフトの売上高と純利益
マイクロソフトは2023年1月にオープンAIに大規模な追加投資を発表して提携関係を強化し、生成AI技術をあらゆるソフトに組み込んできた。「アジュール」を含む主力のクラウド基盤の売上高は前年同期比30%増加し、市場予想(28%前後)を上回る結果となった。
決算発表の後に開かれた説明会においてマイクロソフトのサティア・ナデラCEO(最高経営責任者)は「AIの優位性がシェア獲得につながっている」と述べ、他社に先駆け行ったオープンAIへの大規模な投資の成果を強調した。
メガトレンドフォローVer2.0の売買シグナル(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
●日経平均CFD(日足)
●NYダウCFD(日足)
●S&P500CFD(日足)
●ナスダック100CFD(日足)
●ドル/円(日足)出所:トレーディングビュー・石原順インディケーター
●ゴールドCFD(日足)
日々の相場動向については、
ブログ『石原順の日々の泡』
https://ishiharajun.wordpress.com/
を参照されたい。
石原順 プロフィール1987年より株式・債券・CB・ワラント等の金融商品のディーリング業務に従事、1994年よりファンド・オブ・ファンズのスキームで海外のヘッジファンドの運用に携わる。為替市場のトレンドの美しさに魅了され、日本において為替取引がまだヘッジ取引しか認められなかった時代からシカゴのIMM通貨先物市場に参入し活躍する。相場の周期および変動率を利用した独自のトレンド分析や海外情報ネットワークには定評がある。現在は数社の海外ファンドの運用を担当する現役ファンドマネージャーとして活躍中。