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2023年11月20日
石原順
AI企業のマイクロソフトが時価総額でアップルを超える日は近い!?
米マイクロソフト(MSFT)は15日、生成AI(人工知能)向けの新型半導体を独自に開発したと発表した。来年初めから自社のデータセンターに導入するという。この新型半導体は、回路線幅が5ナノ・メートル(ナノは10億分の1)で、1050億個のトランジスターを搭載、生成AIサービスの学習や出力を最適化するよう設計されたものとなっている。
現在、生成AI向けの先端半導体は米エヌビディア(NVDA)が約8割のシェアを持つとされている。今後、さらに需要が拡大することが想定される中、自社開発することで専用の半導体を安定的に確保する狙いがある他、自社の半導体を使うことでチャットGPTを使った企業向けのサービスのコストを下げ、高速化できるという。
AIは1950年代に一つの分野として確立されて以来、流行と衰退の波を繰り返してきた。景気後退によってAI研究の資金源が閉ざされた「AIの冬の時代」と呼ばれた時代を2度経験している。1970年代と、1980年代後半から1990年代前半だ。
しかし、今般、AIを取り巻く環境は過去とはまったく異なっている。大手テック企業はAI研究に積極的に資金を注ぎ込んでいる。また、当時は、コンピューターがソフトウエアを動かすのに十分な性能を持っていなかったが、今では、大量のデータと非常に強力なコンピューターによって、この技術を実行することができるとしている。それを実現させているのは半導体の計算能力の飛躍的な向上だ。
現段階では、前述の通り、AI用チップの主要なサプライヤーとしてはエヌビディアが先行しており、AIに取り組む企業はエヌビディア製のGPUを買い取ろうと躍起になっている。調査会社トレンドフォースの調べによると、オープンAIがChatGPTを商用化するために必要とするエヌビディア製のGPUは3万個以上になると指摘されている。
11月16日の日本経済新聞の記事「Microsoft時価総額、Apple超え視野 AIが変える勢力図」は、AIによって米巨大テクノロジー企業の勢力図が変わりつつあると指摘している。米マイクロソフトの時価総額は約2兆7500億ドル(約416兆円)となり、世界首位の米アップル(AAPL)超えが視野に入ったというのだ。
マイクロソフト株は今年に入り6割近く値上がりし最高値をとってきている。
●マイクロソフト(日足)(ピンク:買いトレンド・シアン:売りトレンド)出所:トレーディングビュー・石原順インディケーター
●マイクロソフト(週足)(ピンク:買いトレンド・シアン:売りトレンド)出所:トレーディングビュー・石原順インディケーター
●マイクロソフト(月足)(ピンク:買いトレンド・シアン:売りトレンド)
出所:トレーディングビュー・石原順インディケーター
●マイクロソフトの手元キャッシュ
出所:決算資料より筆者作成
4月24日の日本経済新聞に掲載された米CBインサイツの記事「GPT革命に乗るMicrosoft 検索に続くAI活用3分野」によると、マイクロソフトは生成AI が今後数十年間、自社の競争力を優位にすると考えているため、オープンAIの最大の出資者の一つになる一方で、大量のリソースを消費するオープンAIの業務に必要なコンピューティングインフラも提供していると言う。
既にBingやソフトウエア開発支援ツール「GitHub」、クラウド基盤「Azure」と言った自社の様々な製品にオープンAIの技術を搭載している他、コンピューティング、マッピング、ゲームなど、いくつかの生成AIスタートアップにも投資しており、これらの投資がもたらす生成AIの生態系はマイクロソフトにとってカンフル剤になる可能性があると指摘している。
●マイクロソフトの事業買収の歴史(単位:社数)
2022年度末時点の手元キャッシュは前年からは減少しているものの、日本円にして14兆円を超え潤沢だ。マイクロソフトはこれまでにも多数の事業買収を重ね、事業を成長、拡大させてきた。オープンAIへの巨額投資は、マイクロソフトが従来のOSやオフィスアプリがメインだった収益構造を、AIおよびクラウドサービス中心のものへとシフトさせていくという姿勢の現れだったのだろう。
なお、オープンAIのサム・アルトマンCEOの突然の解任劇については、マイクロソフトを含む一部投資家が、同社の取締役会に対し、アルトマン氏を復職させるようにプレッシャーをかけているとの報道もある。マイクロソフトのナデラCEOは「アルトマンとは連絡を取り合っているし、次に彼がどんなステップに進むとしても彼をサポートしていくと約束した」と述べたとも伝えられている。アルトマン氏は新ベンチャー立ち上げ検討も復帰に前向きとのことであるが、これから数日間また新たな動きがありそうだ。
ドラッケンミラー氏のポートフォリオ
マイクロソフトの株価が高値をつける中、マイクロソフト株への投資を積み増している投資家がいる。資産家で著名投資家のスタンレー・ドラッケンミラー氏だ。ドラッケンミラー氏は以前より、AIの勢いは続くとの予想を示しており、AI企業を中心に保有を積極化している。 ドラッケンミラー氏が運用するファミリーオフィスであるデュケーヌ・ファミリーオフィスが公開した2023年9月末時点のフォーム13Fからポートフォリオを確認してみよう。
●2023年9月末時点のデュケーヌ・ファミリーオフィスのポートフォリオ
(緑:新規ポジション オレンジ:全売却)
出所:フォーム13Fより筆者作成
ドラッケンミラー氏は、7-9月期にエヌビディアの持分を約7万5000株売却した。この期間の株価をベースに考えると日本円にして50億以上に相当する額だ。ただし、売却後も評価額にして3億8050万ドル相当(約87万株)を保有しており、時価評価ベースでは最大の持ち株である。期間中にエヌビディアの株価が上昇したことから、ポートフォリオ上のリバランスを目的とした売却だったのではないかと推測する。
●2023年9月末時点のデュケーヌ・ファミリーオフィスのポートフォリオ上位10社(時価評価額順)
●AI関連株の保有株数の推移(単位:株数)
出所:出所:フォーム13Fより筆者作成
また、新たにアルファベット(GOOGL)の株式を約84万株取得した。過去に保有していたAI関連株に関してみると、9月末時点でメタ(META)とTSMC(TSM)を全て売却した一方、マイクロソフトに関しては保有を増やしているのが特徴的だ。
コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーは6月14日、「The Economic potential of generative AI : The next productivity frontier(ジェネレーティブAIの経済的ポテンシャル:次の生産性のフロンティア」)」と題するレポートを公表した。
63のユースケースを分析し、生成AIが世界経済にもたらす価値は年間2兆6000億ドルから4兆4000億ドルに上るとの試算を明らかにした。急速に進化するAIが世界に与える経済効果は、日本やドイル、英国といった先進国並みの経済圏に相当するインパクトであることを示している。
メガトレンドフォローVer2.0の売買シグナル(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
●日経平均CFD(日足)
●NYダウCFD(日足)
●S&P500CFD(日足)
●ナスダック100CFD(日足)
●ドル/円(日足)
●ゴールドCFD(日足)
日々の相場動向については、
ブログ『石原順の日々の泡』
https://ishiharajun.wordpress.com/
を参照されたい。
石原順 プロフィール1987年より株式・債券・CB・ワラント等の金融商品のディーリング業務に従事、1994年よりファンド・オブ・ファンズのスキームで海外のヘッジファンドの運用に携わる。為替市場のトレンドの美しさに魅了され、日本において為替取引がまだヘッジ取引しか認められなかった時代からシカゴのIMM通貨先物市場に参入し活躍する。相場の周期および変動率を利用した独自のトレンド分析や海外情報ネットワークには定評がある。現在は数社の海外ファンドの運用を担当する現役ファンドマネージャーとして活躍中。