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2023年5月 1日
石原 順
季節的に弱いシーズンに突入する中、流動性指数が低下
「セル・イン・メイ」と言われる季節に突入した。今年もアノマリー通りの年になるかどうかはわからないが、歴史的には注意が必要なタイミングであることは間違いない。リアルインベストメントアドバイスの記事「Sell May In April And Go Away?(5月を4月中に売って、消えよう)」からいくつかチャートを引用してご紹介したい。
ここから夏場にかけては1年のうちで相場が最も弱い傾向にある。11月から4月に投資した場合、平均約27%上昇しているのに対し、5月から10月に投資した場合の上昇率は約7.5%にとどまっている。
●期間別1万ドルの投資のリターン オレンジ:11 月から4月の投資 青:5月から10月の投資
出所:リアルインベストメントアドバイス
市場の現在位置を確認するために、今年に入ってからの動きを振り返っておきたい。米国株式市場は1月に強い上昇を見せた後、2月から調整期に入り、3月中旬になると下落に転じた。そして、シリコンバレー銀行等の破綻に伴いFRBが預金を全額救済したことで相場は上昇する。こうした銀行への資金援助は厳密には量的緩和ではない。しかし、FRBのバランスシートは拡大しており、市場はこれを囃し立てているかのように振る舞っている。
流動性指数と S&P 500指数が相関関係にあることを考えれば、流動性の上昇に反応して市場が上昇したことは驚くには当たらない。しかし、5月が近づくにつれ、流動性指数は低下している。債務上限をめぐる財務省と政府の攻防もある中、今後、さらに低下する可能性がある。
●流動性指数とS&P500指数の推移 赤:流動性指数 黒:S&P500 出所:リアルインベストメントアドバイス
5月を前に手仕舞っておくべきその他の理由
5月を控え手仕舞っておくべき理由は流動性の低下だけではない。テクニカルからも、また経済的にもその兆候が見られるため、警戒が必要だろう。市場の動向を示すのは経済の温度計である金利の動向である。FFレートと10年物国債の逆イールド現象が起きており、直近の値は1986年(1987年の市場暴落の約10ヶ月前)以来、最も大きいものとなっている。
●10年債利回りとFF金利の逆イールド現象が加速している
また、直近発表されたフィラデルフィア連銀の製造業景況指数は、センチメントの急激な落ち込みを示している。歴史的に、フィラデルフィア連銀の製造業景況感指数が大きく落ち込んだ場合、株式市場が大きく調整している局面と重なる。
これらの兆候に加え、5月早々にはFRBが再び利上げを実施するであろうことも忘れてはならない。FRBが金利を引き上げるたびに、市場は調整を余儀なくされてきた。昨年来の急ピッチな利上げペースを考えれば、ネガティブな結果を引き起こしたとしても不思議はない。
●FRBの金融政策と金融危機
これまでのところ、市場は予想よりもはるかにうまく利上げを乗り切っているように見える。季節的に弱い夏を迎えるにあたり、市場の強気トレンドが維持されていることに留意する必要があろう。相場で重要なのは損失を限定することである。この局面においては現金を増やし、ポートフォリオの株式リスクを減らすことが重要だろう。
マーケットナビゲーターの売買シグナル(ピンク:買いトレンド・シアン:売りトレンド)
●NYダウCFD(日足)
出所:トレーディングビュー・石原順インディケーター
●S&P500CFD(日足)
●ナスダック100CFD(日足)
●ドル/円(日足)
●ユーロ/ドル(日足)出所:トレーディングビュー・石原順インディケーター
●ゴールドCFD(日足)
日々の相場動向については、
ブログ『石原順の日々の泡』
https://ishiharajun.wordpress.com/
を参照されたい。
石原順 プロフィール1987年より株式・債券・CB・ワラント等の金融商品のディーリング業務に従事、1994年よりファンド・オブ・ファンズのスキームで海外のヘッジファン ドの運用に携わる。為替市場のトレンドの美しさに魅了され、日本において為替取引がまだヘッジ取引しか認められなかった時代からシカゴのIMM通貨先物市 場に参入し活躍する。相場の周期および変動率を利用した独自のトレンド分析や海外情報ネットワークには定評がある。現在は数社の海外ファンドの運用を担当 する現役ファンドマネージャーとして活躍中。