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2023年4月 3日
石原順
2023年第1四半期の勝者はMMFとハイテク株
2023年1-3月期(第1四半期)が終了した。この期間中、歴史に残る出来事もあった。2022年からFRBが利上げを開始した余波を受け、米銀において取り付け騒ぎが起こり想定外の破綻が引き起こされた。また、スイスのクレディ・スイスはUBSに救済買収された。 この荒れ模様の中、同期間の最大の勝者はMMF(マネー・マーケット・ファンド)だろう。金融不安の高まりにより、マネーの逃避先として急浮上した。現在、MMFの平均利回りは約4.6%で、2022年初頭の0.02%から大幅に上昇している。これは、2008年の金融危機前以来の水準である。 銀行セクターにおける混乱は、当初、中小銀行から大手銀行への預金逃避を引き起こしたが、25万ドル以上の残高についてはFDIC(連邦預金保険公社)の保証外にあることから、商業銀行のシステムで保有することに不安を感じる顧客もいたようだ。MMFは、流動性の高い債券に投資するため、現金の代用品とみなされることも多く魅力的な選択肢となった。
●米主要3株価指数の推移
出所:グーグルファイナンス
MMFに次ぐもう一つの勝者はハイテク株だろう。第1四半期におけるセクター上昇率のトップはテクノロジー株だった。エヌビディア(NVDA)、テスラ(TSLA)はいずれも今年1月からの3ヶ月間で90%以上急騰しており、市場の上昇を牽引した。ハイテクに特化したナスダック総合株価指数は約17%上昇し、S&P500指数やダウ平均の上昇率を大きく上回っている。
●エヌビディア(日足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
出所:トレーディングビュー・石原順インディケーター(メガトレンドフォローver2.0)
●テスラ(日足)(赤:買いトレンド・黄:売りトレンド)
●上位10銘柄が、今年のナスダック100の上昇率のほぼ全て(88%)を占めている
出所:ヤフーファイナンス
今後、短期的な市場の焦点は第1四半期業績に移っていく。FactSetの記事「LARGER CUTS THAN AVERAGE TO EPS ESTIMATES FOR S&P 500 COMPANIES FOR Q1(第1四半期のS&P500企業の予想EPSを平均より大きく引き下げ)」によると、アナリストは第1四半期のS&P500企業のEPS予想を通常より大幅に引き下げたと言う。 第1四半期のボトムアップEPS予想(指数に含まれる全企業の第1四半期のEPS予想中央値を集計したもの)は、12月31日から3月30日までに54.13ドルから50.75ドルへと、6.3%引き下げられた。
●ボトムアップEPS予想の変化
出所:ファクトセット
四半期のボトムアップEPS予想の平均下落率は過去5年間(20四半期)で2.8%、過去10年間(40四半期)は3.3%、過去15年間(60四半期)は4.6%、さらに過去20年間(80四半期)においては3.8%だった。つまり、今第1四半期に記録されたボトムアップのEPS予想値の下落率は、5年平均、10年平均、15年平均、20年平均のいずれをも上回っている。
今月半ばからシティグループ、JPモルガン、ウェルズ・ファーゴなど、金融機関の発表を皮切りに本格的な決算発表シーズンに突入する。利上げやそれを受けた金融不安の影響が大手金融機関においてもどの程度見られるのか、状況によっては相場は再び荒れ模様の展開となるだろう。
ベンチャーを取り巻く環境が一変、IPOの低迷はいつまで続くのか?
シリコンバレー銀行が破綻する以前より、米国の資金調達市場はすでに困難に直面しており、新興企業のCEOは経費削減と減少する手元資金を守ることに必死になっていた。IPOの低迷は、パウエルFRB議長の積極的な利上げに直接起因するもので、そこにシリコンバレー銀行の破綻の影響も加わり、米国と世界のIPO市場は足踏み状態に陥っている。
●IPOのパフォーマンスは2022年を境に急低下している
(水色:ルネッサンスIPOインデックス 黒:S&P500)
出所:ルネッサンス・キャピタル
2022年に入り米国のIPO市場には急ブレーキがかかっている。2023年第1四半期は23社がIPOを果たし、22億ドルを調達した。前年同期に比べて件数、金額ともにわずかに増加しているものの、昨年からのFRBによる利上げによってIPO銘柄を取り巻く環境はここ数年とは全く異なる様相を呈している。
●四半期ごとの米国IPO動向
IPO市場は、今後、金融環境が大きく変化しない限りは低迷が続くであろう。SVBはリスクの高いアーリーステージの企業に融資するベンチャー投資の分野における主要なプレーヤーであった。しかし、SVBが姿を消したことで、ベンチャーに振り向けられる資本はより希少になり、より高価になることが予想される。
マーケットナビゲーターの売買シグナル(ピンク:買いトレンド・シアン:売りトレンド)
●NYダウCFD(日足)
出所:トレーディングビュー・石原順インディケーター
●S&P500CFD(日足)
●ナスダック100CFD(日足)
●ドル/円(日足)
●ゴールドCFD(日足)
日々の相場動向については、
ブログ『石原順の日々の泡』
https://ishiharajun.wordpress.com/
を参照されたい。
石原順 プロフィール1987年より株式・債券・CB・ワラント等の金融商品のディーリング業務に従事、1994年よりファンド・オブ・ファンズのスキームで海外のヘッジファン ドの運用に携わる。為替市場のトレンドの美しさに魅了され、日本において為替取引がまだヘッジ取引しか認められなかった時代からシカゴのIMM通貨先物市 場に参入し活躍する。相場の周期および変動率を利用した独自のトレンド分析や海外情報ネットワークには定評がある。現在は数社の海外ファンドの運用を担当 する現役ファンドマネージャーとして活躍中。