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2023年2月27日
石原順
オクシデンタルの持分利益が上乗せとなった2022年通期の営業利益は過去最高を更新
バークシャー・ハザウェイ(BRK.B)は25日、2022年12月期(通期)の最終損益が220億ドルの赤字(前の期は908億ドルの黒字)になったと発表した。米国の会計基準では保有する上場株の評価損益を最終損益に反映する必要がある。バークシャーのポートフォリオの主力であるアップル(AAPL)を始めとした株式の価格下落が影響し、最終損益は大幅に下振れした。
●アップル(週足)
マーケットナビゲーターの売買シグナル(ピンク:買いトレンド・シアン:売りトレンド)
出所:トレーディングビュー・石原順インディケーター
バフェット氏はアップル(ティム・クックCEO)の自社株買いプログラムのファンであり、投資家が指一本動かすことなく、iPhoneメーカーの収益の所有権をコングロマリットに与える方法だと語っている。バフェットは、自社株買い批判者に対して、「経済音痴か、口先だけのデマゴーグだ」と反発しており、自社株買いは一株あたりの本質的価値を高めるので、株主にとって有益であると考えているようだ。 相場下落を受けて2022年末時点でバークシャーが保有する上場株の評価額は3087億ドルと、2021年末時点に比べて419億ドル減少した。バークシャーは「2022年に製品およびサービスに対する顧客の需要は比較的良好だったものの、一部事業では年後半から需要が弱まり始めた」としており、「22年の大半を通じ、材料費や運賃、人件費、その他の投入コストの上昇による負の影響に見舞われた」としている。
一方、通期の営業利益は過去最高の308億ドルに達した。バフェット氏は決算発表と同時に公表した株主宛て年次書簡において、バークシャーにとって2022年は「良い年」だったと述べた。インフレ率の上昇やウクライナ戦争などによるサプライチェーンの混乱があったにもかかわらず、コングロマリットの数十の事業が308億ドルの利益を生み出した。
とりわけ、エネルギーおよび公益事業からの利益が24%と急増した。理由の一つは、オクシデンタル・ペトロリアム(OXY)の株式21.4%を取得し、バークシャーがその持分法の利益を計上したことにある。また、第4四半期に115億ドルを投じて保険会社のアレゲニーを買収したことで、前払いされる保険料からもたらされるフロート(顧客が前払いする保険料)が、12%増の1641億ドルに増加した。
●オクシデンタル・ペトロリアム(日足)
●オクシデンタル・ペトロリアム(週足)
一方、2022年末時点の手元キャッシュは1286億ドルとなった。自社株買いにもかかわらず、バークシャーの現金ポジションは第4四半期に200億ドル急増し、1286億ドルとなり、同社の歴史上9番目に大きな現金備蓄となった。過去最高水準となった2021年末の1467億ドルからは減少したものの第3四半期からは増加した。
現金ポジションは非常に大きく、2022年の金利収入だけでも186%増の11億ドルに急増した。年度中の金利上昇により金利収入が大幅に増加したためである。
●バークシャ・ハザウェイの現金ポジションとNYダウの推移
出所:各種資料より筆者作成
バークシャーは第4四半期にTSMCを含む約163億ドルの株式を売却した。バフェット氏は「長期にわたって許容できる結果を達成し、金融パニックや世界的な厳しい不況が起こったときに、会社の比類ない持続力を維持するような方法」で投資することに重点を置いていると述べている。
●TSMC(ADR日足)
バフェット氏は年次書簡において、金利や原油価格など、市場に影響を与える要因が1年後にどうなっているかを判断材料にすることは控える、と記している。「経済学者、政治家、そして多くの国民が、この大きな不均衡がもたらす結果について意見を持っているが、チャーリーと私は無知を主張し、目先の経済や市場の予測は役に立たない以上に悪いと固く信じている」と、述べている。
投資においても「素晴らしいパートナーを持つことに勝るものはない」年次書簡からの抜粋
「お金をどのように使うのかは人間の仮面を剥ぐようなものだ」
2022年度の年次書簡はこのような一文からスタートした。「オマハの賢人」として知られるバフェット氏は、半世紀以上にわたってこの書簡を発行してきた。92歳のバフェット氏が年次書簡でどのようなことを語ったのか、簡約したものから一部抜粋してご紹介したい。
私は、これまで多くの失敗を繰り返してきた。その結果、現在、私たちが保有する多くのビジネスは、本当に優れた経済性を持つ少数の企業、非常に優れた経済性を持つ多くの企業、そして多くの限界的な企業で構成されている。 私が投資した事業も、その製品が世間に受け入れられず、滅んでいったものもある。資本主義には二つの側面がある。敗者の山を築きながら、同時に改良された商品やサービスを大量に供給するシステムである。シュンペーターは、この現象を「創造的破壊」と呼んだ。
上場企業の利点は、時として素晴らしいビジネスの断片を素晴らしい価格で購入することが容易になることだ。重要なのは、高値でも安値でも、株式はしばしば馬鹿げた価格で取引されていることがある。「効率的市場」は教科書の中にしか存在しない。実際、市場性のある株式や債券は不可解であり、その行動は通常、振り返ってみて初めて理解できる。
秘伝のタレ
1994年8月、そう、1994年だ。バークシャーは、現在保有しているコカ・コーラ社の株式4億株の7年間にわたる購入を完了した。総額は13億ドルで、当時のバークシャーにとっては非常に大きな意味を持つ金額だった。
1994年に私たちがコカ・コーラから受け取った現金配当は7500万ドルだった。それが2022年には、7億400万ドルにまで増えている。成長は毎年、誕生日と同じように確実に起こる。チャーリーと私がやるべきことは、コーク社の四半期配当の小切手を現金化することだけだった。私たちは、その小切手が成長する可能性が高いことを期待している。 アメリカン・エキスプレスも同じようなものだ。バークシャーによるアメックスの買収は、1995年に完了し、偶然にもその費用も13億ドルであった。この投資による年間受取配当金は、4100万ドルから3億200万ドルへと増加した。この小切手も、今後増える可能性が高いようだ。
このような配当の増加は喜ばしいことではあるが、目を見張るようなものでは決してない。しかし、それは株価の重要な上昇をもたらす。年末の評価額は、コーラが250億ドル、アメックスが220億ドルであった。それぞれの持ち株は、バークシャーの純資産のおよそ5%を占めている。
仮に、私が1990年代に同じような規模の投資ミスを犯し、それが横ばいで2022年になっても13億ドルの価値を維持しているだけだとしたら、どうだろう。(例えば、30年物の高格付け債券などだ。このような投資は、現在ではバークシャーの純資産の0.3%に過ぎず、年間8000万ドル程度の収入に変わりはないだろう。
投資家への教訓:花が咲くと同時に、雑草は重要な意味を失って枯れていく。時間が経てば、ほんの数人の勝者が素晴らしい働きをするようになる。そして、早くから始めて、90代まで生きることが大切だ。
この1年を振り返って
バークシャーは2022年に良い年を迎えた。同社の営業利益(我々の用語では、一般に公正妥当と認められた会計原則(GAAP)により算出された、保有株式からのキャピタルゲインまたはロスを除いた利益)は、308億ドルと過去最高を記録した。チャーリーと私は、この営業利益に注目しているし、皆さんにもぜひそうして欲しい。
GAAPベースの収益は、四半期ごと、あるいは年ごとに見た場合、100%誤解を招くものだ。キャピタルゲインは、過去数十年にわたりバークシャーにとって非常に重要なものであり、今後数十年にわたり重要なプラス要因となることが予想される。しかし、四半期ごとの変動は、メディアによって定期的かつ無頓着に取り上げられるため、投資家に全く誤った情報を与えている。
昨年、バークシャーにとって2つ目の好材料は、ジョー・ブランドンが社長を務める損害保険会社アレゲニー・コーポレーションを買収したことだ。彼はバークシャーのことも保険のこともよく分かっている。バークシャーは、保険会社の比類なき財務力により、事実上すべての競合他社にはない貴重で永続的な投資戦略をとることができるため、アレゲニーは私たちにとって特別な価値を提供することになる。アレゲニーに助けられ、当社の保険フロートは2022年に1470億ドルから1640億ドルに増加した。
素晴らしいパートナーを持つことに勝るものはない
チャーリーと私は、ほとんど同じことを考えている。しかし、私が1ページかけて説明することを、彼は1文で要約してしまう。しかも、彼の文章はいつもより明確な根拠があり、より芸術的で、ある人はぶっきらぼうだと言うかもしれない。以下は、最近のポッドキャストから引用した、チャーリーの考えの一部である。
・ 世の中には愚かなギャンブラーがたくさんいて、彼らは辛抱強い投資家ほどにはうまくいかない。
・ 世界をありのままに見なければ、歪んだレンズを通して何かを判断しているようなものだ。
・ 自分が合理的かどうかを気にしないのであれば、それに取り組むことはないだろう。そうすると、非合理的なままお粗末な結果を得ることになる。
・ 忍耐力は身につけることができる。注意力が長く、一つのことに長時間集中できることは大きな強みだ。
・ 偉大な会社は、あなたがいなくなったあとも働き続ける。平凡な会社はそうはいかない。
・ ウォーレンと私は、市場の喧騒に目を向けることはない。私たちは、長期的に良い投資を探し出し、それを頑固に長く持ち続ける。
・ ベン・グレアムは、「日々の株式市場は投票機であり、長期的には計量機である」と言った。何かをより価値のあるものにし続ければ、それに気づいた賢い人が買い始めるものだ。
・ 投資において100%確実なものはない。したがって、レバレッジの使用は危険である。素晴らしい数字の羅列にゼロをかけると、必ずゼロになる。二度金持ちになることをあてにしてはいけない。
・ ただし、お金持ちになるために、たくさんのものを所有する必要はない。
・ 偉大な投資家になりたいなら、学び続けなければならない。世界が変われば変化しなければならない。
最後に、何十年にもわたって彼の決断の決め手となってきたチャーリーの短いコメントを2つ付け加えておこう。「ウォーレン、もっと考えてくれ。ウォーレン、もっと考えてくれ、君は賢いし、僕は正しいのだ」。 チャーリーのリストに、私なりのルールを付け加えよう。できれば自分より少し年上の、とても頭のいいハイグレードなパートナーを見つけて、その人の言うことを注意深く聞くことだ。
今回の「株主への手紙」はバークシャーが約46年前の1977年に自身の投資原則、活動、結果を再録する習慣を始めて以来、9ページという最も短い手紙であった。保有銘柄のコストと時価の発表をやめてしまったのが残念である。
●バークシャー・ハサウェイB株(日足)
●バークシャー・ハサウェイB株(週足)
●バークシャー・ハサウェイB株(月足)
●NYダウCFD(日足)
●S&P500CFD(日足)
●ナスダック100CFD(日足)
●ドル/円(日足)
●ゴールドCFD(日足)
日々の相場動向については、
ブログ『石原順の日々の泡』
https://ishiharajun.wordpress.com/
を参照されたい。
石原順 プロフィール1987年より株式・債券・CB・ワラント等の金融商品のディーリング業務に従事、1994年よりファンド・オブ・ファンズのスキームで海外のヘッジファン ドの運用に携わる。為替市場のトレンドの美しさに魅了され、日本において為替取引がまだヘッジ取引しか認められなかった時代からシカゴのIMM通貨先物市 場に参入し活躍する。相場の周期および変動率を利用した独自のトレンド分析や海外情報ネットワークには定評がある。現在は数社の海外ファンドの運用を担当 する現役ファンドマネージャーとして活躍中。