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「IwaiCosmo Weekly Letter」

2021年9月20日

日本株~中国リスクに下値抵抗示す可能性~

岩井コスモ証券投資調査部 岩井コスモ証券投資調査部

  • ■日本株~中国リスクに下値抵抗示す可能性
    ■予想レンジ(9/21~9/24) 日経平均株価 29,600円~30,100円

    先週の日経平均株価は118円高と4週続伸。日本独歩高の様相を強めるなか14日に年初来高値を更新、1990年8月以来31年ぶり水準を付けましたが、その後は中国関連の各種リスクが警戒され、3連休を控えた手仕舞い売りに上値を押さえられました。日本の連休中には各国とも株価が急落、夜間取引の日経先物も大幅安しています。

    足元上昇を牽引した海運株や半導体関連、小型成長株などに一旦利益確定売りが膨らみましたが下げは限定、一方で高利回り銘柄や脱コロナ期待のある内需株の一角には見直し買いも入り下値を支えました。コロナ感染状況は着実にピークアウト感を強めており、業績期待とともに下げづらい地合いは保たれると見ています。

    今週はシルバーウィークで3日間の立ち合いとなるうえ、中国リスクがくすぶるなか、米FOMC(21-22日)の結果次第で相応の下押しも想定されますが、短期収束の可能性もありそうです。スピード調整で過熱感を解消、29日の自民党総裁選に向けて政策期待も高まると見られますし、9月末配当等の権利取りも相場の支えとなりそうです。

    20210921日本株チャート.png








    ■日本株~週間注目銘柄~

    ・日立(6501)ITデータ駆使したルマーダ事業の成長性を評価。割安修正へ。A

    ・AGC(5201) 本業ガラス回復に加え、先端半導体材料やワクチン原料等医薬に期待。新規A

    ・村田製(6981)電子部品で世界的。iPhone期待、好業績を支えに上値トライの可能性。A

    ・HIS(9603) 旅行需要の回復を想定。来期黒字転換V字回復期待が支えに。A


    (注)上記、個別銘柄コメントのA、B+などの表記は当社アナリストの投資判断、目標株価を示します。
    詳細は、アナリストレポート、QUICK企業価値研究所レポートをご参照ください。







    ■ドル円~FOMCメンバーの政策金利見通しに注目
    ■予想レンジ(9/21~9/24)ドル円相場 1㌦=109.00~111.00円

    先週は、円がやや強含む展開となりました。市場の関心を集めた8月米CPIが事前予想を下回り、FRBによる早期テーパリング開始観測が後退したうえ、中国不動産大手の信用不安が連日報じられ、地政学的に関係の深い日本の通貨である円にリスク回避目的の買いが膨らんだことが背景です。

    もっとも、従来レンジを逸脱するほどには円買い・ドル売り圧力は高まりませんでした。8月の米小売売上高やニューヨークおよびフィラデルフィア連銀が発表した9月の景況感指数が良好な内容となるなど、年内テーパリング観測はさほど揺らいでいないためで、ドル円は米長期金利との連動性を強める格好となっています。

    今週は、FOMC (21-22日)で示される参加メンバーの政策金利見通しが焦点となる見通しです。今回から24年の見通しが示されることもあり、テーパリングの先にある利上げ時期などを見据えて、米国の金融政策の方向性の違いが改めてクローズアップされる可能性がありそうです。中国信用リスクの高まりへの警戒が尾を引きそうですが、同じ安全通貨とされるドル円への影響は限定的なものに留まると判断しています。

    20210921円相場チャート.png









    ■主な注目イベント

    ◇21日(火)
    日銀金融政策決定会合(22日まで) 上海深セン、台湾、韓国が休場
    インドネシア中銀が政策金利発表、スウェーデン中銀が政策金利を発表(16:30)
    8月の米住宅着工件数(21:30)

    ◇22日(水)
    日銀金融政策決定会合の結果公表、日銀の黒田東彦総裁が記者会見
    東証1部上場=シンプレクスHD、マザーズ上場=ユミルリンク、コアコンセプトテクノロジー
    香港、韓国が休場、8月の米中古住宅販売件数(23:00)
    米連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表(23日3:00)パウエル議長記者会見(23日3:30)

    ◇23日(木)
    秋分の日で東京市場休場、自民党総裁選「国民の声に応える政策討論会」(18~19:30、26日迄)
    ブラジル中銀が政策金利を発表、英中銀が金融政策委員会の結果と議事録を発表(20:00)
    9月仏PMI速(16:15)独PMI速(16:30)ユーロ圏PMI速(17:00)英PMI速(17:30)
    9月の米製造業PMI(速報値、IHSマークイット調べ、22:45)

    ◇24日(金)
    8月の全国消費者物価指数(CPI、総務省、8:30)、マザーズ上場=レナサイエンス
    9月の独Ifo企業景況感指数、8月の米新築住宅販売件数(23:00)、パウエルFRB議長が講演(23:00)


    (注)時間は日本時間







    ■米国株~中国恒大問題は拡大しないと想定、FOMCは無難通貨か

    ■予想レンジ(9/21~9/24) NYダウ 33,200~35,000ドル

    主要3米株式指数は週間ベースで続落。主要指数騰落率はNYダウが前週末比0.07%安と3週連続の下落、S&P500が同0.57%安、ナスダック総合は0.47%安と続落。値ごろ感から反発する場面もあったものの、景気減速懸念や高値警戒感がくすぶり、引き続き利益確定売りが優勢となりました。14日発表の8月消費者物価(CPI)は市場予想に反して前月から低下し、物価上昇圧力の高まる懸念が和らぎましたが、今週も複数の企業側から生産遅延や原材料・物流・人件費上昇に警戒する情報が発信され、業績成長の勢いが失われている状況となっています。

    今週は21~22日にFOMCがあり、最大の注目イベントです。8月雇用統計の弱さやパウエル議長のジャクソンホールの発言内容から量的緩和縮小(テーパリング)開始決定の可能性は低いと見られ基本的には株式市場は無難通過の展開を想定します。但し、9月のFOMCはメンバーによる政策金利・経済成長・インフレ見通しがアップデートされる予定であり、インフレ見通しが大幅に上方修正されるとFRBがタカ派的であるとの印象を与える可能性があり注意したいところです。

    アナリストの業績予想において上方修正・下方修正された企業数の割合で算出されるリビジョン・インデックスが8月時点と比べて低下しています。調査会社のリフィニティブ集計データによれば、これまで上方修正企業数が下方修正企業数を上回っていましが、下方・上方修正の企業数割合が52:48(8月20日は23:77)へと逆転しました。7-9月期業績シーズンは約4週間先となりますが、決算対して慎重な見方が広がれば、全体相場の上値を抑える要因となりそうです。

    20日の米国株は中国不動産大手、恒大集団の信用不安問題が欧米に波及し、NYダウで600ドル超下げる大幅安でスタート。中国発の連鎖破綻が連想されましたが、最終的に中国政府のコントロール下におかれ、懸念が沈静化する展開をメインシナリオと見ます。中国との関連性の少ない大型優良株が早晩、切り返す可能性があり、これらの押し目買いが有効と考えます。

    20210921NYダウチャート.png








    ■外国株・週間注目銘柄

    ・ペイパル・ホールディングス(PYPL) 決済サービスアプリの大幅刷新を予定、株取引も

    ・ゴールドマン・サックス(GS)  M&Aを通じてネット金融事業を強化、株主還元も積極化

    ・ブロードコム(AVGO)  アイフォーンの有力サプライヤー、12月に増配発表期待も






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