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「IwaiCosmo Weekly Letter」

2022年11月21日

日本株~手掛かり難のなかじり高展開へ~

岩井コスモ証券投資調査部 岩井コスモ証券投資調査部

  • ■日本株~手掛かり難のなかじり高展開へ~
    ■予想レンジ(11 /21〜11/25) 日経平均株価 27,800円~28,400円

    先週の日経平均株価は363円安と4週ぶりに反落。前週までの3週間で1300円超え上昇し、節目の28000円台を一旦回復したことで、達成感から週を通じて利益確定売りが優勢でした。もっとも大台割れ水準では業績期待の押し目買いや割安銘柄物色が入りすかさず持ち直すケースも見られ、全般底堅さをあらためて確認した格好です。

    出揃った4ー9月期企業決算では上方修正の流れが継続し、今3月期増益で最高益更新の可能性が高まりました。将来の利上げペースダウンが意識される局面となり、金利高に対する株安反応が各国で和らいでいると観測され、例年通りの年末高展開がイメージされやすい状況と考えます。

    今週は日米とも祝日を挟む4日立ち合いでイベント端境期にもあたり、大きな水準訂正が見込みづらいものの、好業績銘柄や割安感への見直し買いが相場を支える可能性が高いと見ます。この1週間のレンジ取引で短期の日柄調整をこなした格好で、個別循環物色でのじり高展開を想定しています。

    20221121日本株チャート.png








    ■日本株~週間注目銘柄~

    ・OLC(4661) 国内最大リゾートは訪日客にも大人気。客単価上昇で上方修正。A

    ・レーザーテク(6920) 最先端EUVプロセス向け主力、半導体需給悪化と無縁。A

    ・寿スピリッツ(2222) 人気上位を占める売れ筋スイーツ多数展開。上期上方修正。A

    ・竹内製作所(6432) 業績見通し上方修正、配当増、海外比率9割。円安メリット。A

    (注)上記、個別銘柄コメントのA、B+などの表記は当社アナリストの投資判断、目標株価を示します。
    詳細はアナリストレポートをご参照ください。






    ■ドル円~ドルの底堅さを確認~
    ■予想レンジ(11/21~11/25)ドル円相場 1㌦=139.00~143.00円

    先週は、ドル売りにブレーキがかかる展開となりました。予想を下回った10月米PPIなどを材料に一段のドル安が進行する場面もありましたが、高水準に積み上がったドル買いポジションの調整が進むなかで、FRBに対する行き過ぎた政策転換期待をけん制する高官発言が相次いだことが背景です。

    ロシアを巡る地政学リスクが取り沙汰された際の動きからは、投機筋のポジション調整圧力が大きく緩和された印象を受けます。12月FOMCにおける0.50%への利上げ幅縮小を織り込む動きも相当程度進んでいる模様で、市場の関心は改めて米政策金利の到達点(ターミナルレート)に移行することになると判断しています。

    それゆえ今週は、11月FOMC議事録(23日)への反応を注視することが肝要になる見通しです。FRBの量的引き締め(QT)などによる需給悪化懸念が、米長期金利の低下余地を狭める可能性も拭えず、徐々にドルの下値に堅さが増す展開を想定しています。

    20221121円相場チャート.png







    ■主な注目イベント

    ◇21日(月)
    10月の首都圏マンション販売、10月主要コンビニエンスストア売上高

    ◇22日(火)
    10月の食品スーパー売上高(13:00)、東証グロース上場=ティムス

    ◇23日(水)
    勤労感謝の日で東京市場が休場
    11月仏製造業PMI速報値(17:15)、独PMI(17:30)、ユーロ圏製造業PMI(18:00)、
    10月の米耐久財受注額(22:30)、11月米製造業PMI(速報値S&Pグローバル調べ、23:45)、
    10月米新築住宅販売件数(24日0:00)、11月米消費者態度指数(確、ミシガン大学、24日0:00)、
    米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(1~2日開催分、24日4:00)

    ◇24日(木)
    10月の全国百貨店売上高、11月の月例経済報告、4~9月期決算=明治安田、住友生命、
    南アフリカ中銀が政策金利を発表、スウェーデン中銀が政策金利を発表、
    11月の独Ifo企業景況感指数、トルコ中銀が政策金利を発表、
    感謝祭の祝日で米全市場が休場

    ◇25日(金)
    11月都区部消費者物価指数(CPI総務省8:30)、10月企業向けサービス価格指数(日銀8:50)、
    東証グロース上場=tripla 、4~9月期決算=日本生命、
    感謝祭の翌日で米株、債券、商品は短縮取引

    ◇27日(日)
    1~10月の中国工業企業利益(10:30)

    (注)時間は日本時間







    ■米国株~24日休場、下落しにくい週。FOMC議事録要旨に注目~
    ■予想レンジ(11/21~11/25) NYダウ 34,000~35,000ドル

    米主要株価3指数は週間ベースで揃って小幅反落、NYダウが0.01%安、S&P500が0.69%安、ナスダック総合が1.57%安となりました。ここまで主要3指数の中ではNYダウの強さが目立ち、年初来騰落率でNYダウが▲7.1%、S&P500が▲16.8%、ナスダック総合が▲28.8%と続きます。先々週の10月米消費者物価(CPI)のインフレ率鈍化のサプライズに続き、生産者物価もピークアウト感を醸成する結果となったものの、FRB高官は、早期の金融引き締めに否定的なコメントが相次ぎ、株式投資家の心理は冷やされました。堅調だった10月小売売上高やウォルマート等の小売各社の8-10月期決算では市場予想を上振れする企業が目立ち、懸念されたほど消費が落ち込んでいない状況が示唆されました。前週、大幅に上昇したフィラデルフィア半導体指数が1.12%安と反落、バークシャー・ハサウェイの保有が明らかになった台湾セミコンダクターが週間で大幅高となった一方、減産を発表したマイクロン・テクノロジーが反落するなど明暗分かれました。他方、仮想通貨取引所大手のFTXが11日に経営破綻して仮想通貨が軒並み大幅下落し、仮想通貨関連株の下落に繋がりました。債券市場では政策金利に連動しやすい2年債利回りが4.5%台に乗せる一方、10年債利回りが3.8%台にとどまり、長短金利差のマイナス幅が週末▲0.69%を記録して40年振りの水準に達し、金融市場の不安定さを物語っています。

    今週は24日が感謝祭(サンクスギビングデー)で祝日休場、週末25日が短縮取引となり、過去の傾向では「閑散に売りなし」の格言の如く、下落しにくい週とされます。注目のイベントは23日に11月初旬実施の前回FOCM議事録要旨や25日のPMI(購買担当者景気指数)、ブラックフライデーなどがあります。12月FOMCでは0.75%利上げから0.5%利上げへの利上げ幅縮小の可能性が高まっていますが、来年の利上げ余地を占う上で、FRBの景気や金融安定に対する認識を確認したいところです。企業決算では21日にズーム・ビデオ、22日にメドトロニック、アナログ・デバイセズ、ダラーツリー、23日にディーアを予定しています。

    20221121NYダウチャート.png







    ■外国株・週間注目銘柄

    ・アマゾン・ドット・コム(AMZN) リストラ着手の報道。戻り余地あり

    ・ペイパル(PYPL) 決済サービス大手 物言う株主エリオット・マネジメントと共にリストラ実行中

    ・ソーラーエッジ・テクノロジーズ(SEDG)  太陽光発電部品メーカー、前回好決算




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