マーケットレポート

プロの視点からわかりやすいレポートを提供します。

「IwaiCosmo Weekly Letter」

2022年6月20日

日本株~売られ過ぎ修正を期待~

岩井コスモ証券投資調査部 岩井コスモ証券投資調査部

  • ■日本株~売られ過ぎ修正を期待~
    ■予想レンジ(6/20〜6/24) 日経平均株価 25,600円~26,600円

    先週の日経平均株価は1861円安と5週ぶりに大幅反落、5月12日以来ほぼ1ヵ月ぶりの安値水準で終えました。欧米各国の利上げ実施や景気懸念から、米主要指数が軒並み年初来安値を割り込むなど世界的に株安が加速、週末には日銀の政策変更の思惑も浮上するなか、心理的節目の26000円を割り込みました。

    厳しい急落を余儀なくされたものの、調整過程においても日本株の相対優位の傾向は保たれています。コロナ明けに伴う景気持ち直し余地や、配当利回り2.5%(東証プライム)などの割安感、株主還元重視の姿勢が下値を支える構図は継続すると見ます。海外市場の落ち着きを睨み、徐々に中長期資金の押し目買い姿勢が広がると考えます。

    今週は中国等の政策金利発表や日本の参院選公示などで政策への注目が高まりそうです。3連休明けとなる米市場の落ち着きなどから、日本株の底堅さに目が向かう可能性はある一方、週末に全国CPIの発表を控え、内外のインフレ状況などを巡る不安定な値動きも引き続き想定されます。

    20220620日本株チャート.png






    ■日本株~週間注目銘柄~

    ・日立(6501)ルマーダ軸にIT展開で高収益目指す。純利益最高へ。PER10倍強。A

    ・日本製鉄(5401) インフレ対応、割安高利回りの主力株。国内首位、高級鋼に強み。A

    ・キヤノン(7751) 露光装置好調や円安支えに更に業績上振れ期待。高利回り魅力。A

    ・東エレク(8035) 先端分野のシェア向上も支えに今期2割増益。利回り魅力も。A

    ・OLC(4661)入場者数回復などで大幅増益見通し。中期成長期待も徐々に評価。A

    (注)上記、個別銘柄コメントのA、B+などの表記は当社アナリストの投資判断、目標株価を示します。
    詳細はアナリストレポートをご参照ください。






    ■ドル円~円が売られやすい地合い継続へ~
    ■予想レンジ(6/20~6/24)ドル円相場 1㌦=133.00~136.00円

    先週も円が売られやすい展開が継続しました。FRBが0.75%の追加利上げを実施するなど世界が利上げラッシュの様相を呈すなか、日銀は現行の大規模な緩和策を維持したことが背景です。5月も巨額な貿易赤字が続き、本邦実需の旺盛なドル買い需要が意識されたことも効いたとみられます。

    一方で、急ピッチな円安進行に対する警戒感と世界的な金利上昇圧力の高まりとが相俟って、日銀が金融政策を微修正するとの思惑が台頭。世界株安連鎖の流れが投資家のリスク許容度を低下させたこともあり、積み上がった円売り・ドル買いポジションを解消する動きが広がり、値動きが荒くなる場面もありました。

    今週も、円売りに傾きやすい地合いにさほど変化はなさそうです。海外勢が突き付けた「円安の阻止か、金利の低位安定化か」という究極の選択にひとまず決着がついたことが大きく、円を買う理由は乏しいとの見方は揺るがず、引き続き米景気指標やFRB高官発言を注視していくことが肝要となる見込みです。

    20220620円相場チャート.png







    ■主な注目イベント

    ◇20日(月)
    6月の月例経済報告、東証スタンダード上場=ヤマイチユニハイムエステート、
    6月の中国最優遇貸出金利(LPR、10:15)、奴隷解放記念日の祝日で米市場休場

    ◇21日(火)
    5月の米中古住宅販売件数(23:00)、米リッチモンド連銀のバーキン総裁が講演(21日4:00)

    ◇22日(水)
    参議院選挙公示、5月の英消費者物価指数(CPI)(15:00)、
    シカゴ連銀のエバンズ総裁が講演(23日1:20)、
    フィラデルフィア連銀ハーカー総裁とリッチモンド連銀バーキン総裁が討論に参加(23日2:30)

    ◇23日(木)
    東証グロース上場=坪田ラボ、ジャパンワランティサポート、東証スタンダード=ホームポジション、
    インドネシア中銀、フィリピン中銀が政策金利発表、6月ユーロ圏PMI速報値(17:00)、
    ノルウェー中銀が政策金利を発表、トルコ中銀が政策金利を発表、
    6月の米PMI速報値(22:45)、海外3~5月期決算=フェデックス

    ◇24日(金)
    5月全国消費者物価指数(CPI、総務省、8:30)、5月企業向けサービス価格指数(8:50)、
    東証グロース上場=マイクロ波化学、6月の独Ifo企業景況感指数、
    6月の米消費者態度指数(確報値、ミシガン大学調べ、23:00)、
    5月の米新築住宅販売件数(23:00)

    (注)時間は日本時間






    ■米国株〜金利低下なら成長株の一時的な買戻しを誘発か〜
    ■予想レンジ(6/20~6/24) NYダウ 29,000~31,000ドル

    主要3米株価指数は3週連続安、FOMC直後の下落で新安値を更新しました。前週比でNYダウは4.79% 安、S&P500は5.79% 安、ナスダック総合は4.78%安となりました。10日の5月消費者物価の加速を受けて以降、6月FOMC(14~15日)は0.75%の利上げを予想する声が急浮上、実際のFOMCは0.75%利上げと政策金利見通しの大幅上方修正が発表されました。FOMC直後は材料出尽くしで買い戻される展開となりましたが、マイナス金利政策を実施しているスイスを含めて全世界的な利上げが警戒されて景気減速懸念が強まり、米国の長短金利差(10年債-2年債利回り)が短期が長期を上回る逆転現象が3月後半以来、再び生じました。景気敏感なフィラデルフィア半導体株指数は週間8.95%安と大幅下落となり3週続落となったほか、原油市場の下落を受けてエネルギー株が週後半にかけて急落、値持ちの良かった公益の値下がりが目立ちました。他方、FOMC後に長期金利が低下したことなどを背景に情報技術業種などに多いグロース株は買われる展開となり、FAANGなどの大型ハイテク株も反発して週を終えました。

    今週は20日が米株式市場は新設の祝日「ジューンティーンス(奴隷解放記念日)」の振替休日のため休場となり、4営業日となります。22~23日にパウエル議長が半期の議会証言を行うほか、多くの中銀高官発言機会が予定されています。ただFRBは物価動向等、データ次第の姿勢を強め、FOMC直後ということあり、市場への影響は限定的となるとみられます。一方、経済指標の注目度は高まる傾向にあり、24日のミシガン大消費者信頼感指数(改定値)で速報段階で3.3%に加速した中長期(5-10年)インフレ期待に修正が見られるかどうかや、景気先行指標の23日の総合PMI  (購買担当者景気指数)等に注目が集まりそうです。企業決算では23日にアクセンチュアやフェデックスが3-5月期業績を報告予定。景気減速懸念で金利低下が見られれば、株式市場ではソフトウェアなどのハイテク業種、年初売りが先行したグロース株を一時的に買い戻す展開も想定されます。

    20220620NYダウチャート.png





    ■外国株・週間注目銘柄

    ・バリック・ゴールド(GOLD)  世界有数のカナダの産金大手、前回決算で配当金倍増を発表

    ・ゼネラル・ダイナミクス(GD)  原子力潜水艦、戦車等を製造する防衛大手、30年連続増配

    ・フォーティネット(FTNT)  セキュリティ大手。23日に1対5の株式分割を予定




    =========================

    [ご案内]
    個別株ニュースピックアップページ
    株価・ニュース・決算や企業情報などが満載の「株探ニュース」から、
    有望銘柄の発掘・選択に役立つニュースをピックアップ!

    =========================

  • 口座開設費・管理費無料 口座開設
  • 初めての方へ
  • ネット取引 ログイン
  • くりっく365 取引所FX ログイン
  • くりっく株365 取引所CFD ログイン

TOPへ戻る