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「IwaiCosmo Weekly Letter」

2018年4月16日

日本株 ~円相場安定支えに上値トライか~

岩井コスモ証券投資調査部 岩井コスモ証券投資調査部

  • 日本株~円相場安定支えに上値トライか~
    ■予想レンジ(4/16~4/20) 日経平均株価 21500円~22200円

    先週の日経平均株価は211円高と3週続伸。米中貿易摩擦やシリア緊迫化など海外リスクに翻弄されながらも、個人投資家の下値買い姿勢や海外勢の買い戻しなど好需給を支えに堅調地合いを保ちました。22000円を目前に上値の重さを感じさせますが、主要各国に比較すると安定感を示したと言えそうです。週末には米英仏によるシリア空爆が行われましたが、いまのところ冷静な反応にとどまっています。

    物色面ではこれまで値保ちの良かった内需・ディフェンシブ株への利益確定売りが広がり、相場の重荷となりましたが、変わって出遅れ感の強かった景気敏感株への見直し買いを支えに、上値を窺う気運も感じられます。月末から本格化する決算発表への事前警戒も一巡したと見られ、好材料に反応しやすい状況と考えます。

    今週は決算発表シーズン直前にあたり、やや動きづらいタイミングとなります。日米首脳会談など、為替市場に影響しうるイベントも少なくなく、神経質な値動きが想定されますが、引き続き日本株の底堅さを示すことができれば、中長期の投資資金を呼び込む可能性もありそうです。節目22000円を突破すると売り方の買い戻しも期待されます。

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    ■日本株・週間注目銘柄

    ・三菱UFJ(8306) 金融株見直し余地大。米事業の改善も期待され、割安修正へ
    ・東エレク(8035) 大幅増益、来期以降の成長にも自信。株主還元も積極的。A
    ・ダイフク(6383) 半導体、eコマース向け受注好調続く。来期大幅増益期待。A上げ
    ・ファンタジー(4343) 「コト消費」追い風。中国などアジア事業の成長で2割増益期待。A

    ■ドル円 ~日米首脳会談に注目~
    ■予想レンジ(4/16~4/20) ドル円相場 1㌦=106.50~108.50円

    先週も、ドルの底堅さが維持される展開となりました。シリア情勢の緊迫化が重荷となる一方、習近平・中国国家主席の発言を受けて米中貿易摩擦への懸念が後退、週末にはトランプ大統領が環太平洋経済連携協定(TPP)復帰に向けた条件を検討するよう指示したと伝わるなど、米政策への警戒も幾分和らいだためです。

    米利上げ加速への思惑が改めて意識されつつあることも、ドルの下支え要因となった模様です。FRBが重視しているエネルギー・食料品を除く3月のコアCPIが前年比+2.1%と1年1ヵ月ぶりの高い伸びを示したうえ、同日公表された3月FOMC議事録がタカ派的な色彩を帯びたものと評価されたことが背景です。

    「シリア空爆への影響は限定的」との見方が強まるなか、今週は日米首脳会談(17-18日)への関心が高まる見通しです。大方の予想通り、米財務省の為替報告書は無難通過となりました。市場の一部にくすぶる「日本の為替政策に圧力を掛けてくるのでは」との警戒が後退するようであれば、ドルに底堅さが一段と増すことになりそうです。

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    ■主な注目イベント

    ◇16日(月)
    3月の米小売売上高(21:30)
    4月のニューヨーク連銀製造業景況指数(21:30)

    ◇17日(火)
    1~3月の中国国内総生産(GDP、11:00)など主要経済指標
    4月の欧州経済研究センター(ZEW)の独景気予測指数(18:00)
    3月の米住宅着工件数(21:30)

    ◇18日(水)
    3月の貿易統計(財務省、8:50)
    3月の中国70都市の新築住宅価格動向(10:30)
    米地区連銀経済報告(ベージュブック)(19日3:00)

    ◇19日(木)
    4月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数(21:30)
    3月の米景気先行指標総合指数(23:00)

    ◇20日(金)
    マザーズ上場=HEROZ
    18年3月期決算=東京製鉄、光世
    20カ国地域(G20)財務相中央銀行総裁会議(米ワシントンDC)

    (注)時間は日本時間

    ■米国株~ 地政学不安が残るも、好決算を通じた株高に期待~
    ■予想レンジ( 4/16~4/20 ) NYダウ 24000~25000ドル

    先週の米国株は週間ベースで、徐々に底固さを増し反発。先週10日の習近平中国国家主席のボアオ・アジアフォーラムでの講演内容が市場開放や自動車関税引き下げ等、米国の希望に沿ったものだったことで米中貿易摩擦懸念が大きく後退。その一方、化学兵器の使用の疑いが強まったシリア政権に対して欧米が軍事行使を検討していると伝わると一時軟調になる場面もありました。10~11日のフェイブックの議会証言ではザッカーバーグCEOが真摯に謝罪、株価はその間上昇しています。週末に発表された大手銀行各社の決算は、市場予想を上回る好決算だったものの、利益確定売りに押される格好となりました。
     主要株価指数の週間騰落は、NYダウ工業株平均が1.79%高、S&P500種が1.99%高、ナスダック総合が2.77%高、中小型で内需株が多いラッセル2000が2.39%高となりました。業種別の物色動向では、原油高を背景にエネルギーが大幅高となったほか、半導体・同製造装置、テクノロジーハードの反発が目立った一方、公益や不動産が軟調となりました。
     例年、企業各社の決算発表が始まると株式市場は決算評価が主要材料になりますが、注目度の高い政治イベントが比較的多く、決算以外の政治・地政学不安が高まらないのか目配せしながらの展開が続くと見られます。米国時間13日夜に米英仏共同でシリアの化学施設へ空爆を実行しました。市場は週初、中東情勢に神経質になる展開も想定されます。17~18日には安倍首相が訪米、フロリダ州で日米首脳会談が予定されています。ほか17日に中国では1-3月期GDPや3月の重要経済指標が発表されるほか、週末20日にワシントンでG20財務大臣・中央銀行総裁会議が開催され、本来通商問題である保護主義に関しても議論が及ぶ可能性があります。
     18年1-3月期の決算発表は序盤戦ながら、大手金融機関やNYダウ銘柄ではゴールドマン・サックス、ジョンソン&ジョンソンやアメリカン・エクスプレスなど7社が決算発表をむかえます。大手ハイテク業種では動画配信サービスのネットフリックスが先陣を切る格好で業績報告を行い、インターネット関連銘柄にも影響がありそうです。株式需給面では企業にもよりますが、決算発表前の5週間は自社株買いを中断、決算発表後に再開するため、自社株買い再開が今後、短期的に地合い改善に寄与する見通し。
     今週公表予定の主な経済指標は、16日に3月小売売上高、4月NAHB住宅市場指数、17日に3月住宅着工・建設許可件数、3月鉱工業生産、19日に4月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数、3月CB景気先行総合指数等があります。また企業の決算発表では16日にネットフリックス、17日にジョンソン&ジョンソン、ゴールドマン・サックス、IBM、インテュイティブ・サージカル、18日にモルガン・スタンレー、USバンコープ、ユナイテッド・レンタルズ、19日にニューコア、20日にシュルンベルジェ、ゼネラル・エレクトリック、プロクター&ギャンブル等が予定されています。

    ■外国株・週間注目銘柄

    ・アマゾン・ドットコム(AMZN) 米ホールフーズを買収、実店舗との新たな融合戦略開始へ
    ・キャタピラー(CAT)  世界最大の建機メーカー。資源高と米国インフラ計画が追い風
    ・モルガン・スタンレー(MS)  株式に強い投資銀行、資産運用業務が順調に拡大中

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