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「IwaiCosmo Weekly Letter」

2021年7月26日

日本株~好決算受け出遅れ修正へ~

岩井コスモ証券投資調査部 岩井コスモ証券投資調査部

  • ■日本株~好決算受け出遅れ修正へ
    ■予想レンジ(7/26~7/30) 日経平均株価 27,800円~28,400円

    先週の日経平均株価は400円安と反落。高値圏にあった欧米でもコロナ感染拡大に伴う景気懸念が一段と加速、米金利低下や原油安とともに一時世界同時株安の様相を呈しました。年初来安値27055円が意識されつつも、行き過ぎた景気懸念の後退、決算期待が売りの歯止めとなり、4連休を控えた21日には持ち直しました。

    米企業決算が想定以上の強さでスタート、国内でもキヤノン、NOKの大幅上方修正に素直な株高反応を示し、周辺企業への期待が広がりつつあります。弱さが目に付く日経平均についてもPER13倍台、騰落レシオの80%割れなど下値到達感も浮上しており、今後は五輪開幕に伴う前向きムードも、出遅れ修正を支える見通しです。

    今週は決算発表シーズンの前半ピークとなる30日に向け、ハイテク企業中心に4-6月期業績や通期見通し発表が相次ぎます。上方修正優位の傾向は一段と明確化する可能性が高く、今年度の大幅増益シナリオはより確からしさを増す見通しです。連休中の米高値更新も追い風に、日本も株高トレンドを取り戻すと考えています。


    20210726日本株チャート.png







    ■日本株~週間注目銘柄~

    ・東エレク(8035)先端半導体製造装置でシェアアップ期待。大幅増益で割安感も。A

    ・安川電(6506) 半導体向け等の受注好調で通期予想を上方修正。上振れ余地も。A

    ・日立(6501)ITデータ駆使したルマーダ事業の成長性を評価。割安修正へ。A

    ・HIS(9603) 旅行需要の回復を想定。来期黒字転換V字回復期待が支えに。A

    (注)上記、個別銘柄コメントのA、B+などの表記は当社アナリストの投資判断、目標株価を示します。
    詳細は、アナリストレポート、QUICK企業価値研究所レポートをご参照ください。






    ■ドル円~米金利睨みの展開が継続
    ■予想レンジ(7/26~7/30)ドル円相場 1㌦=109.20~111.20円

    先週は、リスクオフの流れが強まり、円が買われる場面がありました。世界的な新型コロナウイルスの感染再拡大や欧州での洪水被害などを受けて、世界景気の先行き懸念が広がったことが背景です。高水準に積み上がっていた投機筋の円売りポジションの巻き戻し(=円の買い戻し)も生じたとみられます。

    もっとも米長期金利が急低下した割には、ドル円の動きは限定的でした。米国の良好なファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)を背景とする安全通貨としてのドルの地位は揺らいでいないことが大きく、週末にかけてはリスクオンの流れが強まり、再び円が売られやすい地合いに傾く格好となっています。

    今週も、米長期金利の動向に振り回される展開から脱せそうにありません。FOMC(27-28日)が最大の焦点になる見通しですが、米重要経済指標の発表が相次ぐほか、インフラ投資計画をめぐる米議会の動向や世界の感染状況など注目材料は目白押しで、予断を許さない状況が続くことになりそうです。

    20210726円相場チャート.png








    ■主な注目イベント

    ◇26日(月)
    ・4~6月期決算=日東電・1~6月期決算=中外薬
    ・7月の独Ifo企業景況感指数6月の米新築住宅販売件数・海外4~6月期決算=テスラ

    ◇27日(火)
    ・4~6月期決算=日清粉G、信越化、三菱自、松井・マザーズ上場=サーキュレーション
    ・1~6月の中国工業企業利益(10:30)・5月S&Pケース・シラー住宅価格指数(22:00)
    ・7月の米消費者信頼感指数(23:00)

    ◇28日(水)
    ・4-6決算=エムスリー、TDK、アドバンテ、スクリン・1-6月期決算=キヤノン・マザーズ上場=ブレインズテクノロジー
    ・米FOMC結果発表(29日3:00)・パウエル米FRB議長が会見(29日3:30)

    ◇29日(木)
    ・4-6期=富士通、パナソニック、キーエンス、ファナック、京セラ、村田、HOYA マザーズ上場=デリバリーコンサルティング
    ・4~6月期の米実質国内総生産(GDP、速報値)(21:30)

    ◇30日(金)
    ・6月の失業率(総務省、8:30)・6月の鉱工業生産指数速報値(経産省、8:50)
    ・4-6決算=武田、コマツ、日立、NEC、三井住友、みずほ、野村、JR東、JR西、JR東海、商船三井
    ・東証2部上場=AIメカテック
    ・4~6月期の仏GDP速・独GDP、ユーロ圏GDP速・7月ユーロ圏HICP速
    ・6月の米PCE(21:30)・7月の米消費者態度指数(確ミシガン大学、23:00)

    ◇31日(土)
    ・7月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI、10:00)非製造業PMI(10:00)


    (注)時間は日本時間





    ■米国株~27-28日にFOMC、4-6月決算は佳境に好材料織り込む

    ■予想レンジ(7/26~7/30) NYダウ 34,400~36,000ドル

    主要3米株式指数は週間ベースで反発、4-6月期決算を好感して週末に揃って最高値更新を実現しました。NYダウは1.08%高となり初の35,000ドル台乗せ、S&P500が1.96%高、ナスダック総合は2.84%高となりました。週初はデルタ株(インド型変異種)への流行に対する警戒感から軟調な展開、長期金利は一時1.2%を割り込む場面もありましたが、その後、好調な主力企業業績を手掛かり材料に株式市場は上昇する展開となりました。22日までにS&P500構成企業のうち、120社が業績報告を行い、8割以上の企業が売上・利益が市場予想を上回る4-6月期の実績を残しています。米CDC(疾病予防管理センター)によれば、7月24日時点の成人の1回以上の新型コロナのワクチン接種人口は69%に達しており、今後1ヶ月程度で成人の接種完了者が目標の7割に届く可能性があります。米国では新規感染者の8割がデルタ株に置き換わっており、新規感染者数はピーク時の2割弱に増えてきましたが、高齢者の多くが接種を完了しており、新型コロナによる死者数は現在
    のところを抑えられており、ワクチン接種が進む限り、ロックダウンの再強化の可能性は高くないと、考えられます。

    今週はS&P500構成企業のうち、177社が決算発表を行う予定であり、大型ハイテク5社GAFAM(アルファベット(27日)/アマゾン(29日)/フェイスブック(28日)/アップル(27日)/マイクロソフト(27日))の決算がいずれも今週の予定です。全体業績は最新集計で前年同期比20%増収、1株利益が同78%増益の見通し(リフィニティブ調べ)と、業績の伸びとしてはコロナ禍の前年の反動も含まれピークを迎える見込みですが、29日発表の4-6月期の米GDP統計(速報値)と共にコロナ克服を印象付けるものとなりそうです。また27-28日にFOMCが開催されますが、今月のパウエルFRB議
    長の議会証言で量的緩和の縮小開始(テーパリング)の議論が進むと見られますがパウエルFRB議長は早期のテーパリング実施に慎重な姿勢を示しており、無難に通過することが予想されます。

    20210726NYダウチャート.png








    ■外国株・週間注目銘柄

    ・ペイパル・ホールディングス(PYPL) 7-9月期にペイパルアプリの大幅刷新を予定

    ・マイクロソフト(MSFT) 7月27日決算予定、クラウド事業の堅調な成長続く見込み

    ・アトラシアン(TEAM) 7月29日決算予定、主力プロジェクト管理ソフトの好調継続に期待



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