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「IwaiCosmo Weekly Letter」

2021年4月26日

日本株~レンジ相場継続も、決算発表に期待~

岩井コスモ証券投資調査部 岩井コスモ証券投資調査部

  • ■日本株~レンジ相場継続も、決算発表に期待~
    ■予想レンジ(4/26~5/7) 日経平均株価 28700円~29500円

    先週の日経平均株価は662円安と3週続落、国内でのコロナ感染拡大や円強含みが重荷となるなか、米キャピタルゲイン増税や決算発表への警戒も下押し要因となりました。このところのボックス展開を下放れ、短期筋の売り仕掛けから一時急落する場面も見られましたが、29000円割れ水準では押し目買い姿勢も確認されました。

    過去2回の緊急事態宣言はいずれも発出後に株高反応を示しました。23日には朝方から陸運、レジャー株で買い戻し気運が広がり、今後の感染鈍化期待を先取りするような展開を早くも示しました。遅れているワクチン接種についても9月までには供給にめどが立ったとの菅首相の発言があり、警戒再燃の可能性は小さいとみています。

    今週は日米の主要ハイテク企業を中心に決算発表が本格化します。事前の乱高下でも3月安値を割り込まず、ある程度のガイダンスリスク(慎重な会社予想への警戒)を織り込んだと見られます。修正高のムードが継続し、従来レンジの29500円程度へのじり高展開を想定します。

    20210426日本株チャート.png





    ■日本株~週間注目銘柄~

    ・村田製(6981) EV向けに強み持つ積層セラコンの成長期待。スマホ向け鈍化は一時的。A
    ・トリケミカル(4369)半導体配線材料に強み。上方修正期待、成長ポテンシャルに注目。A
    ・ツガミ(6101) 工作機械大手。ハイテク分野を中心に成長期待。大幅増益見込み。A
    ・JTOWER(4485) 通信インフラシェアリングサービスで高成長。見直し余地大。A

    (注)上記、個別銘柄コメントのA、B+などの表記は当社アナリストの投資判断、目標株価を示します。
    詳細は、アナリストレポート、QUICK企業価値研究所レポートをご参照ください。







    ■ドル円~米長期金利の動向をあらためて注視~
    ■予想レンジ(4/26~5/7) ドル円相場 1㌦=107.50~109.50円

    先週は、円買い優勢の展開となりました。日米首脳会談を受けた中国との関係悪化懸念や、新型コロナの感染拡大に伴う行動制限の広がりなどが投資家のリスク許容度を低下させ、安全通貨とされる円を選好する動きが強まったためです。ドル円は一時約1ヵ月半ぶりに108円を割り込む場面がありました。

    ヘッジファンドによるドル買いポジションの解消が尾を引いた面もあったようです。米長期金利が上昇するなかでドル売りが膨らむ場面がみられるなど、整合性の取れない動きが目に付いたことがその証左といえますが、108円近辺では円高抵抗を示すなど、アルケゴス・ショックの後始末はピークアウトしたと判断しています。

    今週は、米長期金利の動向を反映した値動きに回帰する見通しで、米主要企業決算・景気指標への反応を丹念に探っていくことが肝要になると捉えています。日米の金融政策会合については、ともに現状維持が見込まれており、よほどインパクトのある高官発言が飛び出さない限り、無風通過を見込んでいます。

    20210426円相場チャート.png





    ■主な注目イベント

    ◇26日(月)
    3月期決算=日立金、日東電  1~3月期決算=キヤノン
    3月の米耐久財受注(21:30)、 海外1~3月期決算=テスラ

    ◇27日(火)
    日銀金融政策決定会合の結果公表、日銀の黒田東彦総裁が記者会見
    3月期決算=イビデン、日立建機、オムロン、アンリツ、アドテスト、ファナック、野村、松井、マネックスG、JR東海
    1~3月期決算=ヒューリック  、東証1部上場=テスホールディングス

    ◇28日(水)
    3月の商業動態統計(経産省、8:50)、3月の建機出荷額(建設機械工業会、13:00)
    3月期決算=信越化、OLC、日立、三菱電、富士通、ソニーG、TDK、キーエンス、村田製、大和、岡三、丸三、水戸、いちよし、日本取、JR東日本、日通、ヤマトH 1~3月期=ルネサス
    米連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表(29日3:00)、パウエル議長が会見(29日3:30)

    ◇29日(木)
    昭和の日で東京市場が休場、1~3月期の米実質GDP速報値(21:30)

    ◇30日(金)
    3月有効求人倍率(厚労省、8:30)、完全失業率(総務省、8:30)、鉱工業生産指数速報値
    3月期決算=コマツ、アルプスアル、HOYA、三井物、東エレク
    4月の中国製造業(PMI)非製造業PMI(10:00)、財新中国製造業PMI(10:45)
    1~3月期のユーロ圏域内総生産(GDP、速報値、18:00)
    3月の米個人所得個人消費支出(PCE、21:30)、1~3月期の米雇用コスト指数(21:30)
    4月の米消費者態度指数(ミシガン大学調べ、確報値、23:00)


    (注)時間は日本時間







    ■米国株~強弱材料に保ち合い局面入り、主要企業の決算に期待~
    ■予想レンジ(4/26~5/7) NYダウ 33,700~35,000ドル

    4月第4週の主要3米株式指数は週間ベースで小幅に反落し、NYダウが0.46%安、S&P500指数が0.13%安、ナスダック総合が0.25%安となり、高値圏で保ち合いの展開となりました。米長期金利は3月末に1.7%台を付けた後、頭打ちとなり、週末は1.5%台で終えています。米企業の1-3月期業績の滑り出しは順調で、S&P500構成企業では既に123社が報告済み、市場予想を上回る1株利益実績の出る企業の割合が85.4%と過去4四半期平均75.5%を上回っています。一方、バイデン政権が子育てや介護の支援策の財源に富裕層のキャピタルゲイン課税や所得税の税率引き上げを提案するとの報道にダウが一時400ドル超値下りする場面もありましたが、増税の実現性や税率の上げ幅等、株式市場に与える影響は限定的との見方も広がり、23日は買戻しの動きとなりました。

    日本では大型連休に入る中、今来週の主要イベントは重要なイベントが目白押しとなります。株式市場はGAFAM等の主要企業の決算が発表され、利益見通しの上方修正が進めば、一段高の可能性もあると考えられます。今週は4月27~28日にFOMCが開催され、政策の変更はないものの、パウエルFRB議長が量的緩和の縮小等の今後の政策変更を示唆するかどうかが焦点です。28日にはバイデン大統領が上下両院合同会議で就任演説を行う予定です。コロナ禍や選挙の混乱等もあり、異例の時期となりましたが、増税や各種政策の実現性を探るイベントとなりそうです。29日は米1-3月期GDP速報値が発表されます(アトランタ連銀のGDPナウは8.3%成長の予想)。

    来週5月7日は注目の4月の米雇用統計が発表されます。3月の非農業部門雇用者数は前月比約92万人増だったこともあり、好調な勢いが続くのか注目されます。また決算発表では来週は主要500社のうち180社が業績報告を行い、再来週にはピークアウトする予定です。S&P500の時価総額構成で2割強を占める、GAFAM(アルファベット[27日] 、アップル[28日] 、フェイスブック[28日] 、アマゾン[29日] 、マイクロソフト[27日])はいずれも今週、決算発表の予定です。

    20210426NYダウチャート.png





    ■外国株・週間注目銘柄

    ・ウォルトディズニー(DIS)  動画配信サービスの急拡大とテーマパーク再開が期待材料
    ・クラウドフレア(NET) 高成長企業、ネットの高速化支援とウェブ保護を同時に提供
    ・アトラシアン(TEAM) プロジェクト管理ソフトを提供、4月29日決算予定



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