マーケットレポート

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「IwaiCosmo Weekly Letter」

2021年4月12日

日本株~業績期待を支えに大台トライ~

岩井コスモ証券投資調査部 岩井コスモ証券投資調査部

  • ■日本株~業績期待を支えに大台トライ~
    ■予想レンジ(4/12~4/16) 日経平均株価 29600円~30300円

    先週の日経平均株価は85円安と小幅反落。週初の3万円台回復の後、期初の機関投資家等のリバランスも影響して景気敏感株や高配当銘柄への利益確定売りが重荷となりました。「まん延防止等重点措置」の適用拡大が意識されたほか、中国株のもたつきが嫌気された一方、ハイテク株の見直し買いや業績期待が下値を支えました。

    米金利の低下でハイテク株優位の流れが各国で見られるなか、東京市場でも半導体関連や高PERの成長株への物色気運が広がりつつあります。年初から相場を牽引していた景気敏感株には一服感がありますが、海運など業績期待の強い銘柄には買いが継続、高利回り銘柄にも値頃感からの買いが観測されています。

    今週は米小売売上や中国経済指標などの発表のほか、米銀決算のスタートであらためて経済・業績の正常化期待が意識されそうです。米金利の落ち着きもあって株式需給も改善方向にあると見られ、商いの持ち直しとともに3万円大台の再トライの期待も高まります。好業績株の押し目買い方針に変更はありません。

    20210412日本株チャート.png





    ■日本株~週間注目銘柄~

    ・村田製(6981) EV向けに強み持つ積層セラコンの成長期待。スマホ向け鈍化は一時的。A
    ・トリケミカル(4369)半導体配線材料に強み。上方修正期待、成長ポテンシャルに注目。A
    ・ツガミ(6101) 工作機械大手。ハイテク分野を中心に成長期待。大幅増益見込み。A
    ・JTOWER(4485) 通信インフラシェアリングサービスで高成長。見直し余地大。A

    (注)上記、個別銘柄コメントのA、B+などの表記は当社アナリストの投資判断、目標株価を示します。
    詳細は、アナリストレポート、QUICK企業価値研究所レポートをご参照ください。








    ■ドル円~ドル売りづらい地合いに回帰へ~
    ■予想レンジ(4/12~4/16) ドル円相場 1㌦=108.80~110.80円

    先週は、急ピッチなドル高・円安進行に歯止めが掛かる展開となりました。各国の機関投資家が期初に当たり、金利水準が魅力的な米国債の購入に動いているとの見方や、数多のFRB高官発言を受けて米国の早期緩和縮小観測が後退したことなどから、米長期金利の上昇が一服したことが背景です。

    米投資会社アルケゴスの実質破綻を受けて、「大手金融機関がヘッジファンドへの与信枠を絞り始めた」との観測も、少なからぬ影響を及ぼしたとみられます。投機筋は3月末時点で約1年11ヵ月ぶりの水準まで円売り・ドル買いポジションを積み上げていただけに、相応の円買い戻しオーダーが膨らんだ可能性を拭えないためです。

    今週は、改めて米主要経済指標への反応を窺うことが肝要となる見通しです。足元でも、米景気安心感はさほど揺らいではおらず、良好なファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)が国際投資マネーを引き寄せる構図に変化はみられないことから、ドルを売りづらい地合いに回帰することになりそうです。

    20210412円相場チャート.png






    ■主な注目イベント

    ◇12日(月)
    3月の工作機械受注額(速報値、日本工作機械工業会)、2月期決算=高島屋

    ◇13日(火)
    3月の投信概況(15:00)2月期=Jフロント、東宝、吉野家HD、東証1部上場=紀文食品
    3月の中国貿易統計、4月の欧州経済研究センター(ZEW)の独景気予測指数
    3月の米消費者物価指数(CPI)(21:30)

    ◇14日(水)
    2月の機械受注統計(内閣府、8:50)、2月期決算=ABCマート、21年2月期決算=良品計画
    米地区連銀経済報告(ベージュブック)(15日3:00)
    海外1~3月期決算=JPモルガンチェース、ゴールドマンサックス、ウェルズファーゴ

    ◇15日(木)
    4月の日銀地域経済報告(さくらリポート)、マザーズ上場=サイバートラスト
    トルコ中銀が政策金利を発表
    3月の米小売売上高(21:30)、4月の米ニューヨーク連銀製造業景況指数(21:30)
    3月の米鉱工業生産設備稼働率(22:15)、4月の全米住宅建設業協会住宅市場指数(23:00)

    ◇16日(金)
    3月の中国70都市の新築住宅価格動向(10:30)、1~3月期の中国GDP(11:00)
    3月の中国工業生産高(11:00)、3月の中国小売売上高(11:00)
    1~3月の中国固定資産投資(11:00)、1~3月の中国不動産開発投資(11:00)
    日米首脳会談、4月の米消費者信頼感指数(速報値)(23:00)


    (注)時間は日本時間








    ■米国株~出来高減少も堅調相場続く、今週決算発表シーズン入り~
    ■予想レンジ(4/12~4/16) NYダウ 32,300~34,200ドル

    4月第2週の主要3米株式指数は週間ベースで続伸し、NYダウが1.95%高、S&P500指数が2.71%高、ナスダック総合が3.12%高となりました。NYダウやS&P500指数は週末も高く、史上最高値更新、ナスダック総合は2月に付けた最高値まであと2%の水準に達しました。米10年国債利回りは4月以降を高値をうかがう勢いはやや弱まり、1.7%を下回る水準で推移しています。米国株市場は出来高が減少傾向にあり、週後半の出来高はコロナショック以降最低水準を更新しました。一方、米国ではワクチン接種が進んで経済の正常化が順調に進んでいることを好感、また投信信託等への資金流入の継続に支えられて大型株中心に堅調に上昇する傾向が続いています。前週に改定された世界通貨基金(IMF)の21年の世界経済見通しは、想定以上の回復していることもあり、前回1月時点から上方修正され、前年比6%成長としました。投資家の不安心理を示すとされるVIX指数は前週比3.7%下落の16.7ポイントに低下しました。

    今週の14日のJPモルガン・チェース等の大手銀行の業績報告を皮切りに、21年第1四半期の決算発表シーズンが事実上スタートします。昨年前半がコロナ禍のロックダウンの影響で経済が大きく落ち込んだ反動もあり、S&P500構成企業の業績見通しは9日時点・リフィニティブ調べで前年同期比9%増収、1株利益が同25%増益となっており、高い伸び率がしばらく続くとの予想になっています。エネルギーと航空会社を含む資本財セクターの2業種のみが減益予想、一般消費財、金融、素材等を中心に高い増益幅が見込まれています。

    今週の主な予定では、4月13日に3月消費者物価指数が示され、予想以上のインフレが進んでいるのか注目されます。インフレの高進がないと判断されれば金利が低下しやすく、成長株の多いハイテク株には追い風となります。15日には3月小売売上高が発表され、消費の強さを確認することになります。

    20210412NYダウチャート.png






    ■外国株・週間注目銘柄

    ・スクエア(SQ)    銀行サービス分野に進出、音楽配信企業の買収を発表
    ・台湾セミコンダクターADR(TSM) 半導体受託製造最大手。設備増強計画を4月1日発表
    ・ボーイング(BA)  民間旅客機事業の建て直しに期待



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