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「IwaiCosmo Weekly Letter」

2021年1月12日

日本株~過熱感くすぶるも個別物色支え~

岩井コスモ証券投資調査部 岩井コスモ証券投資調査部

  • 日本株~過熱感くすぶるも個別物色支え~
    ■予想レンジ(1/12~1/15) 日経平均株価 27,700円~28,300円

    2021年第1週の日経平均株価は694円高と大幅続伸、高値警戒感やコロナ感染拡大から大発会は大幅安スタートとなりましたが、米ブルーウェーブの実現がバイデン次期政権への安心感に繋がり、一気にリスクオンのムードを取り戻しました。米金利上昇もさほどネガティブ視されず、日経平均、TOPIXともに昨年来高値を更新しています。

    金融をはじめとして、依然出遅れ感の強い景気敏感株が幅広く見直されたうえ、成長期待が高く業績好調な半導体、電子部品への物色姿勢も継続しました。今後のテーマ物色の柱とも見られるEVなど脱炭素関連も活況で、投資家の前向きな意欲は衰えていない印象です。

    米金利上昇や東京などの緊急事態宣言への警戒が上値を抑える要因とはなりそうですが、循環物色の継続で売りづらい地合いは保たれそうです。過熱警戒感が意識される場面では、この時期から優位性を発揮しやすい高利回り銘柄(2、3月配当権利)にも注目が高まりそうです。


    20210112日本株チャート.png









    ■日本株~週間注目銘柄~

    ・日電産(6594)EV向けモーターの成長期待高まる。今来期大幅増益見通し。A
    ・NEC(6701) DX加速が恩恵、今来期2ケタ増益見通し。5G投資拡大期待や顔認証も。A 
    ・DMG森精(6141)工作期待で世界首位。一般設備ほか半導体での強みも。大幅増益へ。A
    ・メドレー(4480) 医療人材向けプラットフォームで強み。オンライン医療で成長期待。A

    (注)上記、個別銘柄コメントのA、B+などの表記は当社アナリストの投資判断、目標株価を示します。
    詳細は、アナリストレポート、QUICK企業価値研究所レポートをご参照ください。






    ■ドル円~引き続き米長期金利に注目~
    ■予想レンジ(1/12~1/15) ドル円相場 1㌦=102.80~104.80円

    先週は、ドル売りに歯止めが掛かる展開となりました。追加財政出動観測の強まりと政治リスクの後退を受けて、米長期金利に上昇圧力が掛かったことが背景です。行動規制が厳格化されるなかでも、米企業の景況が良好に保たれていることが確認されたことも、高水準に積み上がったドル売りポジションの巻き戻しを促した格好です。

    もっとも、米景気の先行き不安後退は期待インフレ率の上昇ももたらしており、米実質金利(名目金利-期待インフレ率)はようやく下げ渋った程度の状況で、ドル先安観が完全に払拭されたわけではなさそうです。実際、節目の1㌦=104円近辺にはドル売りオーダーが並び、一段のドル高進行を阻む場面がありました。

    今週も引き続き、米長期金利の動向から目を離せないことになりそうです。ベージュブック(地区連銀経済報告)や1月ミシガン大消費者信頼感指数、FRB高官発言などへの関心が高まる見通しで、各国・地域における新型コロナウイルスの感染状況にも注意を怠れないと捉えています。


    20210112円相場チャート.png





    ■主な注目イベント

    ◇12日(火)
    12月の景気ウオッチャー調査(内閣府、14:00)
    3~11月期決算=セブン&アイ、東宝、安川電

    ◇13日(水)
    12月のマネーストック(日銀、8:50)
    12月の工作機械受注額(速報値、日本工作機械工業会)
    3~11月期決算=ABCマート、吉野家HD、イオン
    12月の米消費者物価指数(CPI22:30) 米地区連銀経済報告(ベージュブック)(14日4:00)

    ◇14日(木)
    11月の機械受注統計(内閣府、8:50)
    黒田日銀総裁が支店長会議であいさつ 12月のオフィス空室率(三鬼商事、11:00)
    9~11月期決算=ファストリ
    12月の中国貿易統計

    ◇15日(金)
    11月の第3次産業活動指数(経産省、13:30) 12月の投信概況(15:00)
    12月の中国70都市の新築住宅価格動向(10:30)
    12月の米小売売上高(22:30) 12月の米鉱工業生産設備稼働率(23:15)
    1月の米消費者信頼感指数(速報値)(16日0:00)
    海外決算(20年10~12月期)=JPモルガンチェース、シティグループ

    (注)時間は日本時間






    ■米国株~ブルーウェーブと新型コロナ、中国の動向が焦点

    ■予想レンジ(1/12~1/15) NYダウ 30,500~32,500ドル

    2021年最初の週の主要3米株式指数は週間ベースでNYダウが1.61%高、S&P500指数が1.83%安、ナスダック総合が2.43%高と、新年となり、株式市場への新規資金の流入によっていずれの指数も連日の最高値更新となりました。バイデン新政権主導の景気対策への期待から長期金利が8か月振りに節目の1%を超えて1.10%台に上昇、金利上昇の恩恵を受ける銀行株指数が大幅上昇し、内需中心の中小型株で構成されるラッセル2000指数が急伸しました。

    5日のジョージア州の上院決選投票において民主党が2議席を獲得し、上下両院の多数党が民主党となり、バイデン次期大統領が6日の上院議会の選挙人開票手続きを経て正式に決定しました。同時期にトランプ大統領の支持者がワシントンに集結し、国会議事堂に押し掛けて混乱により死傷者が出る結果となりました。トランプ大統領が混乱を招いたとして民主党議会指導部は弾劾手続きを検討している前代未聞の事態となりました。政治の混乱をよそに株式市場は民主党主導の政治体制ブルーウェーブを好感、政策が推進されるとの見方から、環境やインフラ、ヘルスケア、金融セクターの銘柄群を買い進める動きが強まりました。金利上昇を受けてグロース株であるハイテク業種は一時大きく売られる場面もありましたが、その後すぐに反発、週末雇用統計が振るわない結果を受けてハイテク株が主導する相場展開となりました。

    2021年の世界株式市場の注目点は、ブルーウェーブによるバイデン新政権が推し進める政策によって米経済や米株市場にどのような変化をもたらすかという点です。財政拡大とFRBの金融緩和が両立して株式市場にプラスの効果が続くとの見方はどの時点まで通用するのか注視する必要がありあそうです。第2に新型コロナの行方です。ワクチン接種が始まりましたが集団免疫を獲得できるのか、変異種の登場が今の感染拡大に影響が及ぶのか。第3に世界経済のリード役になりつつある中国の経済が失速せずに順調に成長を続けるのか等が焦点となりそうです。


    20210112NYダウチャート.png







    ■外国株・週間注目銘柄

    ・ゼネラル・モーターズ(GM)     EV等の電動化推進、自動運転技術でも業界をリード
    ・台湾セミコンダクターADR(TSM) 5G、AI、自動車電装化等が追い風。2021年も業績拡大へ
    ・ゼットスケーラー(ZS)        成長続くセキュリティ企業、テレワーク増加で恩恵享受


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