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「IwaiCosmo Weekly Letter」

2020年10月26日

日本株~企業決算への期待感~

岩井コスモ証券投資調査部 岩井コスモ証券投資調査部

  • 日本株~企業決算への期待感~
    ■予想レンジ(10/26~10/30) 日経平均株価 23,400円~23,900円

    先週の日経平均株価は105円高と反発。米追加経済対策やワクチン開発の行方を巡り方向感に乏しい上下動が繰り返されましたが、日米中の景気安心感や企業業績への期待を支えに堅調地合いを維持しました。週初にコロナショック以降の戻り高値を付けつつも、閑散のなか円相場がやや強含むなどで上値も抑えられました。

    デジタル化や巣ごもり関連など直近急伸した銘柄に利益確定や手仕舞いの売りが加速しました。米国で金利上昇とともに高PER銘柄が調整色を強めたことなどが高値圏銘柄の反動売りに繋がったと見ますが、一方で出遅れ感の強い景気敏感株には見直し買いが入り、じり高歩調を維持する格好となりました。

    今週は日米で本格化する企業決算がレンジ相場上抜けの契機となることを期待します。実際、2月決算企業の8月中間発表では、事前予想を上回る決算内容・見通しを示し、株高反応を示したケースが少なくありませんでした。業績最悪期通過の感触が強まれば、年末相場で24000円台回復の可能性がありそうです。

    20201026日本株チャート.png






    ■日本株~週間注目銘柄~

    ・東エレク(8035) DXと5Gを追い風に好環境が継続。今期会社計画はやや保守的。A
    ・ソニー(6758) PS5が年末商戦の目玉に。ゲーム事業のソフトウェア化進み収益安定。A
    ・伊藤忠(8001) 経済再開のなか上振れ期待も。高利回り、安定収益も評価。A引き上げ
    ・メドレー(4480) 医療人材向けプラットフォームで強み。オンライン医療で市長期待。A

    (注)上記、個別銘柄コメントのA、B+などの表記は当社アナリストの投資判断、目標株価を示します。
    詳細は、アナリストレポート、QUICK企業価値研究所レポートをご参照ください。







    ■ドル円~米長期金利を注視~
    ■予想レンジ(10/26~10/30) ドル円相場 1㌦=104.00~106.00円

    先週は、ドル全面安の様相を呈する展開となりました。世界に先駆けて経済の正常化が進む中国の人民元や、EUとの通商交渉が継続されることになった英国のポンドに対し、財政赤字拡大への警戒が強まっていたドルが売りのターゲットとなったことが背景です。

    長らく膠着症状に陥っていたドル円については、節目の105円を割り込むとストップロス(損失を限定させるための円買い・ドル売り)を巻き込んで、一気に104円台前半まで円高が進む場面がありました。もっとも投資家のリスク回避姿勢が極端に強まったわけではないことから、ドル以外の通貨に対する円の動きは限定的でした。

    今週は、追加経済対策の行方や主要景気指標をにらんだ米長期金利の動向が焦点となる見通しです。日銀やECBは金融政策の現状維持を決めるとみられるだけに、米金利が高止まりすれば、国際投資マネーを引き寄せ、ドルの下支えに働くことになりそうです。

    20201026円相場チャート.png





    ■主な注目イベント

    ◇26日(月)
    ・臨時国会召集 ・4~9月期決算=日電産、日東電 ・1~9月期決算=キヤノン
    ・中国共産党の第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)が開幕(29日まで)・香港が休場
    ・10月の独Ifo企業景況感指数 ・9月の米新築住宅販売件数(23:00)

    ◇27日(火)
    ・マザーズ上場=カラダノート
    ・4~9月期=野村不、信越、日立金、日立建、富士通、HOYA、松井、マネックス、ANA
    ・1~9月中国工業利益(10:30)9月米耐久財受注(21:30)10月米消費者信頼感(23:00)

    ◇28日(水)
    ・日銀金融政策決定会合(29日まで) ・マザーズ上場=さくらさくプラス、プレミアアンチエイジング
    ・4~9月期決算=イビデン、コマツ、日立、ソニー、野村、JR東、JR東海、東電HD

    ◇29日(木)
    ・9月の商業動態統計(経産省、8:50) ・10月の消費動向調査(内閣府、14:00)
    ・日銀金融政策決定会合の結果公表 ・日銀の黒田東彦総裁が記者会見
    ・4~9月期決算=NEC、パナ、アンリツ、アドテスト、ファナック、東エレク、ドコモ
    ・7~9月期の米実質GDP(速報値、21:30)
    ・欧州中央銀行(ECB)理事会の結果発表(21:45)・ラガルド総裁が記者会見(22:30)

    ◇30日(金)
    ・9月の鉱工業生産指数速報値(経産省、8:50) ・マザーズ上場=Retty
    ・4~9月期決算=塩野義、村田製、三井物、商船三井、KDDI、1~9月期決算=JT ・7~9月期の仏GDP速報値  独GDP速報値 ユーロ圏GDP速報値(19:00)
    ・10月の米消費者態度指数(確報値、ミシガン大学調べ、23:00)

    ◇31日(土)
    ・10月の中国製造業PMI10:00、非製造業PMI ◇11月1日(日)・米国が冬時間に移行


    (注)時間は日本時間






    ■米国株~決算ピークと選挙終盤で 神経質な展開か

    ■予想レンジ(10/26~10/30) NYダウ 27,700~29,000ドル

    主要3米株式指数は週間ベースでNYダウが0.95%安、S&P500指数が0.53%安と4週ぶりに反落、ナスダック総合は1.06%安と5週ぶりの反落となりました。主要指数は総じて上値の重い展開、決算発表が本格化して好決算を受けて値を伸ばす銘柄も見受けられましたが、週末のインテルのように失望決算となり、指数下落に響いた銘柄もありました。11月3日の選挙前に株式資産のポジションを圧縮するような動きもあり、直近の値上がり率の上位銘柄に利益確定売りに押される場面も見られました。

    22日に大統領候補者のTV討論会(第3回目、2回目は中止)が予定通りに実施され、トランプ大統領とバイデン前副大統領が論戦を交わしました。第1回目がお互いにヤジの応酬で最も混沌とした内容と批判を集めましたが、今回は主張や疑惑の追及が両者ともにしっかりでき、互角の論戦となったと思われます。フロリダなどの激戦州におけるバイデン氏のリードがやや縮小しています。隠れトランプ票の存在も知られており、本選の結果は予断を許さないとみられます。今後数週間、株式市場は政治的な不透明感が高まり、神経質な展開が予想されます。郵便投票が今回多いことから、結果の判明に時間がかかる可能性が指摘されており、選挙後の結果が確定することが株式市場の安心材料になると見られます。

    7-9月期の決算発表ではS&P500構成企業で既に135社が業績報告を行い、 84%の企業が事前予想を上回る利益を出しました。 リフィニティブ調べでは、23日時点で大企業の全体業績見通しは前年同期比4%減収、1株利益が同17%減益で前四半期より業績回復が見込まれます。今週はFAANGなどS&P500構成企業で180社が業績報告を行い、業績全体のトレンドが見えてくる週となります。

    20201026NYダウチャート.png





    ■外国株・週間注目銘柄

    ・エヌビディア(NVDA) 画像処理半導体大手 データセンターとゲーム向けが好調
    ・セールスフォース・ドットコム(CRM) 顧客管理ソフト最大手 テレワーク需要も追い風
    ・ゼネラル・モーターズ(GM)  EVシフト進む。構造改革の進展に注目





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