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「IwaiCosmo Weekly Letter」

2020年10月12日

日本株~24000円トライの可能性も~

岩井コスモ証券投資調査部 岩井コスモ証券投資調査部

  • 日本株~24000円トライの可能性も~
    ■予想レンジ(10/12~10/16) 日経平均株価 23,400円~24,000円

    先週の日経平均株価は589円高と4週ぶりに大幅反発、コロナショックによる急落前の2月20日以来ほぼ8ヵ月ぶりの高値水準を回復しました。米株高やドル堅調といった世界的なリスクオンの流れに加え、新政権への期待や企業業績への前向きな評価によって日本株見直しの流れが強まりました。

    内外景気の持ち直しや景気対策への期待を支えに、出遅れ感の強い景気敏感株への見直し買いが相場を下支え、半導体関連やデジタル化関連など成長期待の強い高値圏銘柄への物色意欲も途切れませんでした。個人投資家などからの新興株への資金流入も継続、東証マザーズ指数は2年8ヵ月ぶりの高値を付けています。

    今週は海外動向次第で24000円大台トライの可能性がありそうです。連休明けの中国株が動意付く期待もあるなか、反発姿勢を示す米国株が順調に復調すれば、ここ数ヵ月レンジ相場を維持した日本株には上値追いムードがより広がると見ています。トランプ大統領の言動や、一部過熱感を示すマザーズ動向には引き続き注意が必要です。

    20201012日本株チャート.png



    ■日本株~週間注目銘柄~

    ・東エレク(8035) DXと5Gを追い風に好環境が継続。今期会社計画はやや保守的。A
    ・ソニー(6758) PS5が年末商戦の目玉に。ゲーム事業のソフトウェア化進み収益安定。A
    ・伊藤忠(8001) 経済再開のなか上振れ期待も。高利回り、安定収益も評価。A引き上げ
    ・AIinside(4488) AI活用で手書き文字をデジタルに。政策も追い風に高成長期待。A

    (注)上記、個別銘柄コメントのA、B+などの表記は当社アナリストの投資判断、目標株価を示します。
    詳細は、アナリストレポート、QUICK企業価値研究所レポートをご参照ください。







    ■ドル円~米景気対策の行方に注目~
    ■予想レンジ(10/12~10/16) ドル円相場 1㌦=104.80~106.80円

    先週はリスクオンの流れが強まるなかで、ドルに対し円が売られやすい展開を辿りました。トランプ大統領の容態が安定する下で、同氏の発言に揺さぶられる場面はあったものの、追加コロナ対策への期待が高まり、米景気の先行き懸念が大きく後退したことが背景です。

    米大統領選の行方はなお予断を許さない状況ながら、課税強化を掲げるバイデン氏が勝利した場合でも、米景気失速は回避されるとの楽観的な見方が台頭してきたことも特筆されます。大規模な公共投資を行う民主党の意向がクローズアップされたためで、国債増発懸念から米長期金利には若干上昇圧力がかかる格好となっています。

    今週は、米追加景気対策を巡る協議の進展状況をにらんだ動きとなる見通しです。米大統領候補者の第2回討論会は中止となりましたが、選挙絡みの報道には留意が必要で、週末の9月米小売売上高や10月ミシガン大消費者信頼感指数への反応にも注視する必要がありそうです。


    20201012円相場チャート.png



    ■主な注目イベント
    ◇12日(月)
    8月の機械受注統計(内閣府、8:50)

    ◇13日(火)
    3~8月期決算=Jフロント、高島屋、東宝、 マザーズ上場=日通システム
    9月の中国貿易統計
    10月の欧州経済研究センター(ZEW)の独景気予測指数(18:00)
    9月の米消費者物価指数(CPI、21:30)
    海外7~9月期決算=JPモルガン、シティG、J&J、ブラックロック

    ◇14日(水)
    3~8月期決算=ABCマート
    8月のユーロ圏鉱工業生産(18:00)、9月の米卸売物価指数(PPI、21:30)
    20カ国地域(G20)財務相中央銀行総裁会議
    海外7~9月期決算=ゴールドマン、ウェルズファ、ユナイテッドヘルスグループ、バンカメ

    ◇15日(木)
    8月の第3次産業活動指数(経産省、13:30) 8月期決算=ファストリ
    9月の中国消費者物価指数(CPI、10:30) 9月の中国卸売物価指数(PPI、10:30)
    欧州連合(EU)首脳会議(ブリュッセル、16日まで)
    10月の米ニューヨーク連銀製造業景況指数(21:30)米フィラデルフィア連銀製造業景況指数

    ◇16日(金)
    ジャスダック上場=アースインフィニティ
    9月の米小売売上高(21:30) 9月の米鉱工業生産設備稼働率(22:15)
    10月の米消費者態度指数(速報値、ミシガン大学調べ)(23:00)


    (注)時間は日本時間







    ■米国株~政策期待と決算期待で最高値接近へ

    ■予想レンジ(10/12~10/16) NYダウ 27,500~29,200ドル

    主要3米株式指数は週間ベースでNYダウが3.27%高、S&P500指数が3.84%高と2週連続の上昇、ナスダック総合は4.56%高と3週連続の上昇となりました。NYダウやS&P500指数は最高値更新まであと3%強の水準に接近しました。トランプ大統領が新型コロナに感染後に、対立候補の民主党バイデン前副大統領との次期大統領選挙に向けた支持率で差が開き、野党民主党による政策期待が高まりました。11月3日の選挙結果で大統領選はバイデン勝利、連邦議会では上院・下院共に民主党が第一党になる「トリプル・ブルー」シナリオの可能性が高まったと市場では意識され、大きな政府を志向する民主党による大規模な財政出動期待が広がりました。

    法人税の税率引き上げや富裕層増税などが民主党の選挙公約には含まれていますが、景気対策が優先されること、中間層の対策によって景気浮揚効果が期待されることなどが、民主党政権下による景気に対する楽観シナリオです。トランプ大統領は今週、新型コロナ感染後に退院して週末には選挙活動を再開しており、追加の景気対策法案を両党の合意で成立させる可能性も含め、共和党が巻き返す余地があります。今週予定されていた第2回目のTV討論会は両党の調整不和により中止となり、選挙選終盤は22日の第3回目のTV討論会などを残すのみとなりました。

    今週は7-9月期の決算発表が徐々に本格化する週であり、S&P500構成企業では大手銀行や航空会社やジョンソン&ジョンソン等のダウ銘柄など31社が業績報告を行う予定です。リフィニティブ調べでは、8日時点で大企業の全体業績見通しは前年同期比4%減収、同21%減益、業績不振が深刻なエネルギー業種を除けば2%減収、17%減益の見通しであり、コロナショック後の想定以上の業績回復が確認されれば、今後数週間の株高要因として政治の不透明感を相殺することが考えられます。ほか13日にアップルが新型アイフォーンを発表するイベントを行う予定です。


    20201012NYダウチャート.png







    ■外国株・週間注目銘柄

    アマゾンドットコム(AMZN)  有料会員向けの特売イベントを13~14日に開催
    ゼットスケーラー(ZS)   在宅勤務でセキュリティ需要増加の恩恵享受
    台湾セミコンダクター(TSM)   アイフォーンの半導体を製造、13日の発表イベントに注目





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