マーケットレポート

プロの視点からわかりやすいレポートを提供します。

「IwaiCosmo Weekly Letter」

2020年5月18日

日本株~米中あつれき睨みつつも2万円値固め~

岩井コスモ証券投資調査部 岩井コスモ証券投資調査部

  • ■日本株~米中あつれき睨みつつも2万円値固め~
    ■予想レンジ(5/18
    ~5/22) 日経平均株価 19,800円~20,500円

    今週の日経平均株価は141円安と3週ぶりに反落。2万円乗せの目標達成感や米景気懸念や米中対立ムードが重荷となり、高値圏銘柄を中心に一旦利益を確定する動きが広がりました。韓国・中国等では感染再燃を窺わせる兆しもあり、活動再開が順調に進まないリスクも意識されました。

    日本では14日に首都圏等を除く39県の非常事態宣言解除が決定、東京都などでも自粛緩和が視野に入りつつある状況と言えます。ヤマ場を迎えた企業決算では概ね無難通過の様相を示しており、景気ボトムアウトを背景とした修正高の気運は維持されていると考えます。各国比較でも日本株の底堅さが意識されています。

    日経平均は安値から2ヵ月で20%強上昇し、チャート上の節目も集中することで日柄調整をこなしつつの値固め局面と位置づけられます。過去の重要な底値からの戻り局面との比較では、概ね平均的な回復ピッチといえ、材料次第で再度上値追いに転じる可能性も高そうです。各国経済指標や週末からの中国全人代などが注目です。

    20200518日本株チャート.png





    ■日本株~週間注目銘柄~

    ・信越化(4063) 半導体ウエハ、塩ビで世界首位。世界景気持ち直しも恩恵に。A
    ・富士フイルム(4901) コロナウイルスの検査薬開発に着手、アビガンも話題。A継続
    ・任天堂(7974) 巣ごもり追い風に「あつ森」世界的ヒットへ。業績上振れ期待も。A
    ・オービック(4684) 業務効率化担う「OBIC7」。クラウド化で恩恵。今3月期増益確保へ。A

    (注)上記、個別銘柄コメントのA、B+などの表記は当社アナリストの投資判断、目標株価を示します。
    詳細は、アナリストレポート、QUICK企業価値研究所レポートをご参照ください。






    ■ドル円~5月分の米景気指標に注目~
    ■予想レンジ(5/18~5/22) ドル円相場 1㌦=106.30~108.30円

    今週は、強弱材料が混在し、もみ合う展開となりました。週初こそ、国内外における経済活動再開に向けた動きが安心感を誘い、1㌦=108円に接近する動きをみせましたが、その後は感染再拡大への警戒が、リスク回避目的の円買い圧力の高まりにつながりました。

    新型コロナウイルスの感染拡大の責任を巡る米中の対立激化への懸念がくすぶり続け、投資家心理を萎縮させたことで、106円台に突入する場面がありました。ただ、トランプ米大統領の「強いドル支持」発言も手伝って、「有事のドル買い」への意識も働いたため、ドル円相場の値動きは限定的なものに留まりました。

    来週は、国内外の感染拡大ペースへの関心が改めて高まるとともに、5月分の米主要経済指標がどの程度の改善を示すかに焦点が当たることになりそうです。米中対立の先鋭化懸念は拭えないものの、トランプ政権が再選への障害となりかねない市場の大きな動揺をもたらすほどの強硬姿勢を取り続ける可能性は低いと判断しています。


    20200518円相場チャート.png




    ■主な注目イベント

    ◇18日(月)
    1~3月期の国内総生産(GDP)速報値(内閣府、8:50)
    3月期決算=テルモ、コマツ、パナソニック、SUBARU、ソフトバンクG、1-3月=AGC
    5月の全米住宅建設業協会(NAHB)住宅市場指数(23:00)

    ◇19日(火)
    3月期決算=日揮HD、古河電、住友電、シャープ、三菱自
    5月の欧州ZEWの独景気予測指数(18:00)4月の住宅着工件数(21:30)

    ◇20日(水)
    3月の機械受注統計(内閣府、8:50)4月の訪日外国人客数(日本政府観光局、16:15)
    3月期決算=東急不HD、JXTG、太平洋セメ、バンナムHD、東京海上
    5月の中国最優遇貸出金利(LPR、10:30)

    ◇21日(木)
    4月の貿易統計(財務省、8:50)決算=コスモHD、オリックス、すかいらーく
    5月仏PMI速報値(16:15)独製造業PMI(16:30)ユーロ圏PMI17時、英製造業PMI(17:30)
    トルコ中銀が政策金利を発表
    週間の米新規失業保険申請件数(21:30)5月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数
    5月の米製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値、IHSマークイット調べ)(22:45)
    4月の米中古住宅販売件数(23:00)4月の景気先行指標総合指数(23:00)

    ◇22日(金)
    3月期決算=明治HD、富士フイルム、住友大阪、住友生命
    中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開幕


    (注)時間は日本時間




    ■米国株~一進一退モードか 政治リスクを意識
    ■予想レンジ(5/18~5/22) NYダウ 23,000~24,700ドル

    主要3米株式指数は週間ベースで反落、NYダウは2.7%安、ほかS&P500指数が2.3%安、ナスダック総合が1.2%安となりました。株式市場の変動性を示すVIX指数の週末に31.4ポイントと前週比14%上昇、週末の金利水準は米10年国債利回りが0.65%、政策金利に連動しやすい米2年国債利回りが0.13%と前週比大よそ横ばいでした。決算発表は一巡して個別材料がやや乏しくなる中、前週の大幅高の反動が出た格好となりました。米国株が上値を追うには経済活動再開の動きと新型コロナウイルスの感染拡大の収束傾向、経済指標改善が増えることなどが必要と思われますが、一本調子で事態が進むことはなく、揺り戻しの動きもありました。一方、感染者が米国で最も多いNY州でも一部地域の経済活動制限を緩和し始め、再開を好感する流れも続いています。

    足下は政治リスクを意識する状況に入ったと思われます。11月3日の米大統領選が徐々に近づき、民主党のバイデン候補の優勢が伝わり、現職トランプ大統領はより有権者を意識した行動を取ると予想されます。この4年間で米国民の中国嫌いが増えた中、4月後半以降は中国を再び敵対視する発言が目立ち始めました。週末は中国通信機器大手ファーウェイに対する取引制限の強化策を発表、米国製でなくても米国由来の技術を用いた製品の輸出に制限をかける措置をとります。中国の報復措置も懸念され米中関係の悪化が今後の株価の重石になりそうです。ちょうど1年前にファーウェイへの取引制限が発表された際に半導体・半導体製造装置株が売られる展開となりましたが、先週末は同様の展開となりました。また中国依存の低いソフトウェア、インターネット関連等の成長株が物色される流れも同様となりました。今週は18~19日にWHO年次総会が開催されるほか、19日にパウエルFRB議長とムニューシン米財務長官による議会証言があります。20日には4月28~29日開催のFOMC議事録が開示される予定で、金融や財政の高官発言機会が注目されます。来週月曜日(25日)の米国は祝日(メモリアルデー)のため、週末には手仕舞いの動きも想定されます。


    20200518NYダウチャート.png






    ■外国株・週間注目銘柄
    ・エヌビディア(NVDA) 5/21決算予定 中国リスクにやや警戒も好業績に期待
    ・セールスフォース・ドットコムCRM) 5/28決算予定 テレワークにも対応 堅調業績に期待
    ・アッヴィ(ABBV)  アラガンとの買収を完了 好業績・再評価に期待 配当利回り5%超



    =========================

    [ご案内]
    個別株ニュースピックアップページ
    株価・ニュース・決算・テーマや企業情報などが満載の「株探ニュース」から、
    有望銘柄の発掘・選択に役立つニュースをピックアップ!

    =========================

  • 口座開設費・管理費無料 口座開設
  • 初めての方へ
  • ネット取引 ログイン
  • くりっく365 取引所FX ログイン
  • くりっく株365 取引所CFD ログイン
  • !当社を騙った詐欺行為の情報が寄せられています。十分にご注意ください!
  • 投資信託の販売会社における比較可能な共通KPIについて
  • 未公開株・社債等をかたった詐欺にご用心!【日本証券業協会】
  • 逆日歩を気にせずお取引!当社の一般信用取引で「売建」が可能な銘柄一覧「一般信用取引売建可能銘柄一覧」です
  • 「デイトレフリー」とは、信用取引で日計り取引(デイトレ)向けサービスです!手数料0円!金利0%!サービス開始!
  • 岩井コスモで始める外国債券投資

TOPへ戻る