マーケットレポート

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「IwaiCosmo Weekly Letter」

2020年3月23日

日本株~日本株に底値到達感も~

岩井コスモ証券投資調査部 岩井コスモ証券投資調査部

  • ■日本株~日本株に底値到達感も~
    ■予想レンジ(3/23
    ~3/27) 日経平均株価 16,000円~17,500円

    先週の日経平均株価は878円安と6週続落、昨年来安値を更新して3年4ヵ月ぶりに17000円を割り込みました。もっとも欧米市場の下げ加速状況に比べると、日銀のETF購入枠増額などの政策効果や、値頃感からの中長期資金の流入が支えとなり底堅さを発揮したと言えそうです。TOPIXは6週ぶり反発で終えています。

    日本では感染拡大に歯止めがかかり、一連の封じ込め策が海外からも評価されています。リーマン・ショック時に匹敵する割安感(PBR0.8倍、利回り3%乗せ等)への意識も高まりつつあり、日本を代表する主力株や売り込みが厳しかった割安株の一角に急反発する銘柄が増えつつあります。

    欧米市場では感染者数加速のなか、ウイルス封鎖策強化に伴う経済活動への打撃から一部企業の破綻リスクや金融システム不安が浮上、原油価格の急落も重なって資産現金化のニーズが急速に広がっています。各国とも金融・財政措置を本格化、危機対応を強化しているほか、ワクチン・治療薬開発にも前進が見られることを考えると、パニック収束のタイミングが接近しているとみたいところです。

    20200323日本株チャート.png





    ■日本株~週間注目銘柄~

    ・信越化(4063) 半導体ウエハ、塩ビで世界首位。世界景気持ち直しも恩恵に。A
    ・アンリツ(6754) 5G向け旺盛で通期上方修正。回収期入りする来期大幅増益期待も。A
    ・ソニー(6758) 5G本格化で世界首位のイメージセンサ拡大へ。プレステ5への期待も。A
    ・マクアケ(4479) 購入型クラウドファンディング運営。利益拡大局面入り成長期待高まる。新規A

    (注)上記、個別銘柄コメントのA、B+などの表記は当社アナリストの投資判断、目標株価を示します。
    詳細は、アナリストレポート、QUICK企業価値研究所レポートをご参照ください。




    ■ドル円~ドル選好の流れに歯止めかかる可能性も~
    ■予想レンジ(3/23~3/27) ドル円相場 1㌦=109.00~112.00円

    先週は、ドル全面高の展開となりました。新型ウイルスの感染拡大が加速、原油相場の下落にも歯止めがかからず、世界景気・企業業績への懸念が一段と高まる下で、リスク資産の現金化に伴うドル買いニーズが急速に強まったためです。リスク回避目的の円買いが散見されるなかでも、ドル円は111円台半ばまで買われる場面がありました。

    欧米の経済活動の急激な停滞や世界的な株式、不動産投資信託(REIT)などの価格暴落は、信用不安の増大に直結、足元では米国債も売りに押される展開となっています。危機感を強めたFRBは今月2度目となる緊急会合を開きゼロ金利の導入を決定、資金繰り支援や流動性供給策も間髪なく打ち出してきました。

    FRB以外の各国中銀も、金融システムの安定に向けた措置を相次いで実施、世界的な財政出動機運も高まりをみせていますが、これまでのところ、市場の反応は冷淡なものに留まっています。しかし、国際的な政策協調を決して軽んじるべきではなく、今週も米議会の動向や各国要人の発言などを注視していくことが肝要となる見通しです。

    20200323円相場チャート.png




    ■主な注目イベント

    ◇23日(月)
    KDDI、5G(次世代通信規格)に関する新サービス発表会(インターネットで、10:00)
    2月のコンビニエンスストア売上高(日本フランチャイズチェーン協会、16:00)

    ◇24日(火)
    東証2部上場=リバーホールディングス
    2月の食品スーパー売上高(13:00)全国スーパー(14:00)全国百貨店売上高(14:30)
    3月のユーロ圏PMI速報値(18:00)3月の英PMI速報値(18:30)
    3月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値(22:45)
    2月の米新築住宅販売件数(23:00)

    ◇25日(水)
    マザーズ上場=ヴィス、日銀金融政策決定会合の主な意見(16日開催分、8:50)
    2月の外食売上高(日本フードサービス協会、14:00)
    タイ中銀が政策金利を発表、3月の独Ifo企業景況感指数
    2月の米耐久財受注額(21:30)

    ◇26日(木)
    マザーズ上場=アディッシュ、サイバーセキュリティクラウド
    2月の英小売売上高(18:30)、19年10~12月期の米実質GDP確報値(21:30)

    ◇27日(金)
    1~2月の中国工業企業利益(10:30)2月の米個人所得個人消費支出(PCE)(21:30)
    3月の米消費者態度指数(確報値、ミシガン大学調べ、23:00)


    (注)時間は日本時間






    ■米国株~リーマンショック並み・・・コロナショックからの復活の可能性
    ■予想レンジ(3/23~3/27) NYダウ 18,000~22,000ドル

    コロナショック( 新型コロナウイルス)の影響で米国株は大幅続落し、記録的な下げを演じました。NYダウは週間で17.3%下落、下落率は金融危機時の08年10月の18.2%以来の大きさとなりました。ほかS&P500指数が15.0%、ナスダック総合が12.6%下落しました。NYダウの相対的に大きな下落率は、航空業界の危機と373MAXの再開見通しが立たないこと等を背景にボーイングが1月下旬以降、株価が7割下落し、ダウを約1,500ドル押し下げたことが一因です。NYダウの20日の終値(19173.98ドル)はトランプ大統領就任日の終値(19,827.25ドル)を割り込み、トランプ政権の上げ幅を完全に失いましたが、S&P500指数やナスダック総合は就任来プラスを保っています。米国ではすべての国への渡航が原則禁止となったほか外出禁止令がNY州やカリフォルニア州などで出され、実体経済の影響が深刻化しています。観光業から製造業まであらゆる産業で経済活動が制限され、金融市場には換金売りが広がり、新興国株式や金に至るまで世界のリスク資産を売却し、通貨ドルに回帰する動きが鮮明化しました。

    FRBはリーマンショック時並みのスピード感を持って積極的な大幅利下げを実行、政策金利は0.00~0.25%となり、実質ゼロ金利政策に移行、国債やMBS(住宅ローン担保証券)、CP等の買い取る量的緩和政策を再開しました。政府は国民への現金給付等の景気対策を検討しており、景気の落ち込みのつなぎ役になろうと次々と策を打っています。回復シナリオは感染者の拡大が止まり、世界の経済活動が日常に戻ることにあると思われますが、病気の流行によりその時期が読めないことがもどかしいところです。株式投資の世界では長期では値上りが期待できる水準まで安くなっている水準まで落ち込みましたので、長期的な視野に立って買う投資家が増えることが相場反発のきっかけになると思われます。

    20200323NYダウチャート.png




    ■外国株・週間注目銘柄

    ・アマゾン(AMZN) 巣篭もりの影響でネット通販に注文殺到、テレワークはクラウド促進
    ・AMD(AMD) CPU、GPUを手掛ける老舗半導体メーカー。インテルからシェア奪回
    ・ギリアド(GILD) 抗ウイルス治験薬「レムデシビル」の新型コロナ臨床試験結果に期待



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