マーケットレポート

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「IwaiCosmo Weekly Letter」

2020年2月10日

日本株~大台回復の可能性も~

岩井コスモ証券投資調査部 岩井コスモ証券投資調査部

  • ■日本株~大台回復の可能性も~
    ■予想レンジ(2/10
    ~2/14) 日経平均株価 23,500円~24,100円

    先週の日経平均株価は622円高と急反発。新型肺炎による景気懸念から週初パニック的な急落に見舞われましたが、中国中銀の大量資金供給や肺炎治療の前進観測が下値を支えました。米経済指標や企業決算の好調も不安軽減に繋がり、米主要指数がそろって史上最高値を更新するなど、各国で巻き戻しの動きが広がりました。

    日経平均も6日の500円高で一気に高値トライの気運が浮上しています。ある程度の時間経過が必要としても、肺炎パニックはいずれは終息に向かうとの見方が浸透しつつあるほか、一部工場の早期再開観測、治療薬やワクチン開発の前進も安心感に繋がっています。決算発表を好感するケースが増えていることも追い風といえます。

    今週は11日(火)に祝日休場を挟むほか各国ともイベント端境期にあたり、個別決算発表や肺炎状況睨みでやや動きづらい地合いと想定します。米株上値追いなどを支えに24000円台回復の可能性がある一方で、上値の重さや週末SQを意識して、利益確定売りが重荷となるケースもありそうです。

    20200210日本株チャート.png




    ■日本株~週間注目銘柄~

    ・レーザーテク(6920) 最先端半導体検査装置の受注急増。収益モメンタムが加速。新規A
    ・アンリツ(6754) 5G向け旺盛で通期上方修正。回収期入りする来期大幅増益期待も。A
    ・村田製(6981) 5GスマホでMLCC等小型電子部品の成長期待。基地局増で業績底打ち。A
    ・マクアケ(4479) 購入型クラウドファンディング運営。利益拡大局面入り成長期待高まる。新規A

    (注)上記、個別銘柄コメントのA、B+などの表記は当社アナリストの投資判断、目標株価を示します。
    詳細は、アナリストレポート、QUICK企業価値研究所レポートをご参照ください。





    ■ドル円~FRB議長、議会証言への反応注目~
    ■予想レンジ(2/10~2/14) ドル円相場 1㌦=108.50~110.50円

    先週は、投資家のリスク回避姿勢が和らぎ、円売り優勢の展開となりました。足元でも新型肺炎の感染拡大に歯止めはかかっていませんが、治療薬に関する報道が相次いだことで致死率の低さに着目する向きが増えており、中国の景気対策への期待の高まりなども加わって、過度の警戒が後退したためです。

    中国政府は14日から対米制裁関税の一部を半分に引き下げると発表、米国との第一段階の通商合意を着実に履行する姿勢をみせたことは、さらなる安心感を誘う格好となりました。そうしたなか、企業の景況や雇用関連など強い米マクロ指標が相次いだことは、ドル買い材料視された模様です。

    今週は、パウエルFRB議長の議会証言への反応と、新型肺炎の感染拡大に歯止めが掛かるかを注視していくことが肝要となりそうです。108円台前半での年金資金の円売り観測も手伝って、円を買い進めづらい地合いが醸成されている一方、節目の110円台では円の売り手も多く、膠着商状に陥りやすいと判断されることが背景です。

    20200210円相場チャート.png




    ■主な注目イベント

    ◇10日(月)
     1月の景気ウオッチャー調査(内閣府、14:00)
    4~12月期決算=石油資源、東急不HD、東レ、日製鋼、ハーモニック、菱地所、JR九州
     1月の中国消費者物価指数(CPI、10:30)卸売物価指数(PPI、10:30)

    ◇11日(火)
     建国記念の日 ・10~12月期の英国内総生産(GDP)速報値(18:30)
     パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米下院金融サービス委員会で証言(12日0:00)

    ◇12日(水)
     1月の工作機械受注額(速報値、日本工作機械工業会)
     4~12月期=大林組、鹿島、JFE、三井金、三菱マ、SMC、ダイキン、ソフトバンクG
     パウエルFRB議長が米上院銀行委員会で証言(13日0:00)・米10年物国債入札

    ◇13日(木)
    4~12月期決算=大和ハウス、日揮HD、JXTG、日産自、セイコーHD、住友不
     12月期決算=サントリBF、すかいらーく、SUMCO、昭電工、電通、楽天、ユニチャーム
     1月の米消費者物価指数(CPI)(22:30)・米30年物国債入札

    ◇14日(金)
     株価指数オプション2月物の特別清算指数(SQ)算出
     1月の投信概況(15:00)・4~12月期決算=リクルート、日本郵政、ゆうちょ銀、
     SOMPO、MS&AD、第一生命HD、東京海上、T&D ・10~12月期の独GDP
     1月の米小売売上高(22:30)・1月の米鉱工業生産指数・設備稼働率(23:15)
     2月の米消費者態度指数(速報値、ミシガン大学調べ)(15日0:00)


     (注)時間は日本時間





    ■米国株~年初の上げが帳消し。中国再開、予備選等イベントラッシュ
    ■予想レンジ(2/10~2/14) NYダウ 26,900~29,000ドル

    米国株式市場は新型肺炎の感染拡大の影響を受け、週末にかけて大幅安となり、NYダウ工業株平均やS&P500指数が年初からの騰落率がプラスからマイナスに転じました(ナスダック総合はプラスを維持)。10-12月期決算では、主要500社のうちアップル、マイクロソフト等を含む45%の226社が業績報告を終え、前年同期比の利益見通しがマイナス(-0.5%)からプラス(+1.1%)に転じました(リフィニティブ調べ)。週末は新型肝炎による世界の景況感悪化でリスクオフとなり、ほぼ全面安となる中、アマゾンが市場予想を大きく上回る実績を好感して独歩高となりました。

    今週は重要イベント目白押しの一週間です。週明け2月3日は、旧正月明けとなる中国上海・深圳市場が先月23日以来の再開となります。シンガポール市場の中国A50指数先物が休み中に8%ほど下落したので、同様の下落が懸念されます。新型肺炎の経済への影響は、感染源である中国中心に感染防止の行動制限による消費や生産活動の落ち込みにあり、感染者の広がりが抑えられて行動制限が解除され、通常に戻るまでというパターンが想定されます。正常化した場合は「ペントアップ需要(繰越需要)」が発生するため、株式市場は感染者数の伸びが抑えられ始めた段階で今後の回復を見越した反発が予想されます。

    また米国は中国との距離がアジアや欧州よりも遠く、被害や影響の有利さから米国を選好する可能性があります。米国では3日にアイオワ州共和・民主党の党員集会があり、大統領選の予備選がスタートします。左派系のサンダース、ウォーレン両候補の善戦には警戒です。またトランプ大統領は4日に一般教書演説を実施、減税プラン等自身の政策アピールの場になる可能性があり、市場が好感するか注目です。ISM製造業景況指数(3日)や1月雇用統計(7日)等の重要経済指標や、企業決算ではアルファベット(3日)、ディズニー(4日)、クアルコム(5日)などがあり、新型肺炎の影響等を見極めながら業績を評価することになりそうです。


    20200210NYダウチャート.png




    ■外国株・週間注目銘柄

    ・アマゾン・ドット・コム(AMZN) 競争力向上を再評価。利益増加見通し強まれば、株価再浮上へ
    ・ファイザー(PFE)  新薬事業会社と特許切れ事業との分離を計画。構造改革進展期待
    ・コーニング(GLW) 5Gスマホ背面ガラス採用と光ファイバー投資復活に期待



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