マーケットレポート

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「マーケットの最前線」

2019年9月 9日

第193回「シーズナリーサイクルとラリー・ウィリアムズの日本市場予測」 石原順

  • ラリー・ウィリアムズの日本市場予測

    2019年のNYダウは1998年のアナログモデルの軌道から離れてきた。1998年と2019年のNYダウのアナログチャートモデルが示唆するのは、ここから相場が大きな下落に見舞われる可能性があることだが、とりあえず急落パターンは回避されている。9月半ばを過ぎても相場が下落しないようなら、1998年と2019年のアナログモデルは賞味期限切れとなる。

    ●NYダウ(日足) 1998年と2019年のアナログモデル(96日現在)
    20190909①.png

    1998年のアナログモデルの軌動から離れたことで、これがリスクオン相場への転換になる可能性はあるが、NYダウの過去20年のシーズナリーサイクルのチャートをみると、NYダウは9月半ばから下落しており、まだ予断を許さない展開と言えよう。

    NYダウのシーズナリーチャート(過去20年間)
    20190909②.png

    出所:http://www.equityclock.com/

    米著名投資家のラリー・ウィリアムズは、今週の「ラリーTV」で、日経平均については押し目買いを推奨している。

    ●ラリー・ウィリアムズの日経平均予測
    20190909③.png

    出所:ラリー・ウィリアムズの週刊マーケット分析(ラリーTV201999日 ラリー・ウィリアムズおよび国内代理店パンローリングの掲載許可をとって掲載。有料レポートのため、チャートおよび文章の一部を隠しています。

    日経平均の過去20年のシーズナリーサイクルのチャートをみると、9月相場は大きく振りながらも上昇している。だが、その後の10月相場場では大きく反落しており、注意が必要だろう。ラリーも戻り高値では利食いを推奨している。米中の貿易戦争やブレグジットの問題は相変わらず不透明感が強く、日本では10月に消費税が10%に引き上げられる。

    ●日経平均のシーズナリーチャート(過去20年間)
    20190909④.png

    出所:http://www.equityclock.com/

    ラリーは円相場については、「今は円を買い時期だと思う」と発言し、先行きの円高をみているようだ。トランプがドル安を明確に志向しているなか、いつトランプ円高が襲ってきてもおかしくはない状況だが、現在、米国では過去最速のペースで社債が発行されており、そのドル需要がドルを押し上げているようだ。

    米投資適格社債の発行が過去最速のペース-今週は既に740億ドル

    (ブルームバーグ 201996

    投資適格級の米社債発行額が今週、740億ドル(約7兆9200億円)に達した。週間ベースとしては統計を取り始めた1972年以降で最高。5日だけで200億ドルに上り、今週の発行額は予想の400億ドルを既に大きく上回っている。

    米国債相場の上昇で高格付け債の利回りは2.77%と、3年ぶりの低水準にある。企業は世界市場の流れを追い風に、低金利での借り換えを進めている。

    5日には食品・飲料大手モンデリーズ・インターナショナル・ホールディングス・ネザーランドや電子計測機器メーカーのアジレント・テクノロジーズなどが起債。JPモルガン・チェースやスタンダードチャータードといった金融機関も発行に動いた。

    供給が高水準にもかかわらず流通市場は堅調で、発行体は負担を増やさずに当初の目標額を上回る規模を調達できている。40億~50億ドルの発行を予定していたアップルは4日、総額70億ドルを起債した。

    ●ラリー・ウィリアムズの円通貨先物予測
    上昇=円高・下落=円安
    20190909⑤.png

    出所:ラリー・ウィリアムズの週刊マーケット分析(ラリーTV201999日 ラリー・ウィリアムズおよび国内代理店パンローリングの掲載許可をとって掲載。有料レポートのため、チャートおよび文章の一部を隠しています。

    ●ドル/円(日足)
    20190909⑥.png

    日本円の過去20年のシーズナリーサイクルのチャートをみると、9月は乱高下相場で、10月は月初の円安の後に大きく円高に振れている。筆者は大局を円高と観ているが、この先は相場に振り回されないようにしたい。

    ●日本円のシーズナリーチャート(過去20年間)
    上昇=円高・下落=円安
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    出所:http://www.equityclock.com/

    相場で一番大切なのは資産管理(マネーマネージメント)

    人間の心理は相場で損をするようにできており(心理学のプロスペクト理論)、実際に損が出るとそれを確定するのが怖くなって、損失を膨らませ続けてしてしまう。それは以下の動画を観ていただければ、明確である。

    なぜもうからないのか?プロスペクト理論と相場 ~「もちあい相場とトレンド相場の見分け方」~

    20190909⑩.png

    出所:Youtube

    https://www.youtube.com/watch?v=WO_z-IV1muM

    日本の失われた30年ではないが、大暴落に引っかかるとポジションが「塩漬け」になるか、FXや先物取引の場合は証拠金がなくなって、市場から強制退場をくらってしまう。大きな損をすると、投資効率が死んでしまうのだ。重要なのは暴落に巻き込まれないことである。

    相場は当てたい、あるいは儲けたいという欲望のゲームとして始まるが、お金がなくなればゲームオーバーである。だから、相場で一番大切なのは資産管理(マネーマネージメント)であり、具体的にはストップロス注文を必ず置くことである。

    相場の予測が当たることと、相場で儲けることには何の関係もない。相場の短期予測など半分は外れるし、長期予測は上げでも下げでもどっちか言っておけば、いつかは当たるだろう。相場の実践では予測があたってもタイミングが当たらないと役に立たない。漠然とした予測を当てても仕方がないのである。

    相場で大きな損をするのは、予測がはずれたからではない。大損失は、「間違ったポジションをとってしまった後の対処のまずさ」に起因している。繰り返し言っておくと、人間の心理は相場で損をするように出来ている。だから、相場は1にストップ、2にストップなのである。ストップロス注文を入れないと、相場は運だけの賭博行為になってしまう。

    日々の相場動向についてはブログ『石原順の日々の泡』

    https://ishiharajun.wordpress.com/

    を参照されたい。

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